無事にロサンゼルスでの留学生活を終えて日本に戻ってまいりました。USCでの最後の試験が12月16日に終わり、その後は帰国のための荷造りと家財道具の処分などを行っていました。
日本では中古のテレビを処分するのにお金がかかりますが、アメリカでは中古品でもけっこうな値段で売ることができます。特にロサンゼルスの場合は、インターネットを通 じた日本人同士での中古品の売買が盛んです。
ということで僕もコーヒーメーカーから勉強机、ベッドに至るまで売れるものは全部売ってきました。これから留学される方も中古品を上手につかえば留学費用の節約になるので、是非お試しください。
バハマにて
年末年始は家族(両親と兄弟)でフロリダに行ってきました。フロリダからバハマまでクルーズしてきましたが、久しぶりにのんびりした時間を過ごすことができました。お正月といえば元旦のローズボールではUSCが勝って、記者が選ぶランキングで全米ナンバー1になり、アメフト好きの友達は大喜びでした。
今回は昨年の秋学期のファイナルについて、僕が行ったチームプロジェクトを中心に報告します。 僕は昨年の秋学期には4科目の授業を取っていましたが、ファイナルではチームプロジェクトのプレゼンテーションが2つ、レポートの提出が3つ、試験が4つありました。Financial Analysis and Valuationのクラスでは、試験が全て計算問題だったので比較的楽でしたが、Entrepreneurial Financeのクラスではほとんど記述式の問題で苦労しました。
チームプロジェクトはマーケティング系の授業で行いました。まずMarketing Researchのクラスでは、Marshall Schoolのブランドをどうやって高めるかをレポートしました。僕以外のチームメートは3人ともインド人だったのですが、アンケート結果 をクラスター分析、Multi Dimensional Scaling、コンジョイントアナリシスなど、SPSSという統計ソフトを使って分析しました。
このプロジェクトで最も難しかったのは、アンケート集めです。本来であればGMAT受験者あるいは現役のビジネススクール学生からランダムにアンケートに答えてもらいたいところなのですが、実際には回答者のほとんどがUSC学生となってしまいました。それでも、アジア地域を中心とした国際性の強化(PRIMEプログラムの拡充、奨学金の増額、交換留学生の増員)、ロサンゼルスというロケーションのアピール強化、シネマスクールとの連携によるエンターテイメント科目の強化などを提案することができました。
もう一つのチームプロジェクトはAdvertisingのクラスで行いました。こちらはイギリスのTriumphというオートバイ会社がアメリカで行った雑誌広告について批評し、それに代わる広告を提案するというものです。チームメートはアメリカ人2人です。こちらのプロジェクトではオートバイ関係のインターネットサイトにアンケートのリンクを貼ってアンケートを集めました。僕達のチームに限らず、アンケート調査ではオンライン(サーベイモンキーなど)を使うチームが多かったです。
オートバイのイメージ調査では、日本メーカー(ヤマハ、ホンダ、スズキ)がほとんど同じイメージで捉えられているところが興味深かったです。日本の銀行と同じように、日本のオートバイメーカーも横並びで競争しているので、他の日本メーカーとの差別 化が図れていないようです。
僕達のチームプロジェクトでは、価格中心にアピールしていたオリジナルの広告に対して、より感情にアピールする広告を4つ(スポーツタイプとクラシックタイプ別 、人物の有無)作りました。結果としては、スポーツタイプとクラシックタイプを一緒にしたオリジナルの広告よりも、スポーツタイプとクラシックタイプを分けて感情にアピールする僕達の作った広告の方が効果 が高いという結果になりました。
ディズニーワールドにて
ケネディスペースセンターにて
既に1月中旬となりUSCでは春学期が始まっています。僕もフロリダに行っていた年末年始はまだ冬休み気分でしたが、日本に戻ってきて卒業した実感が少しずつ出てきました。次回はMBA留学の感想について書きたいと思います。