今週から春休みです。といっても、1週間カンヅメ(1日中授業)の授業を2つとっており、最初の2週間は学期中よりも忙しい予定です。今回は2学期に履修した2つの起業系の科目のFinal Project/Assignmentについてお伝えします。
New Venture Development
以前科目紹介の中で、ご紹介しましたが、New Venture Developmentというビジネスプランを書き上げる授業を取っていました。事業が軌道に乗り、外部からの資金調達が必要になった段階の企業を取り扱います。10週間で14の企業のケースやビジネスプランを読み、収益機会・競争力・マネジメントの能力・競合環境について分析します。
また授業と並行して、最後の授業に向けて、グループでビジネスプランを書き上げるプロジェクトに取り組みます。最後の授業は各チームに30分のプレゼンテーション(プレゼン15分・質疑応答15分)の場があり、実際にVCでマネージング・ダイレクターを務めている方が4人来て、ビジネスプランの評価をしてくれました。
一番理想的なのは既に自分が始めている、もしくは始めようとしている事業がある場合です。自らの事業を批判的な目で見つめなおし、立ち上げ・成長に必要な資金調達をするための、良く練られたビジネスプランを書き上げる絶好の機会を提供してくれます。本当に資金が必要で、かつビジネスプランに魅力的であれば、資金調達の機会を獲得することも可能です。
我々のグループは卒業生の美容整形外科のビジネスの種をビジネスプランとして書き上げました。プレゼンの後の質疑応答の中で審査員には厳しく突っ込まれましたが、どの質問も的を射ており、熟練したベンチャー・キャピタリストである彼らの、瞬時にビジネスの主要なドライバーや落とし穴を嗅ぎ取る能力に感服しました。
Financing the Entrepreneurial Business
ベンチャー(MBO等を含む)を資金調達の切り口で捉え直した授業です。私にとって、今までで一番の授業でした。最終プロジェクトは与えられたMBO(性格にはBIMBO)のケースを元にグループでレポートを書き上げるものでした。論点は2点です
1) バリュエーション(企業価値評価)
2) 資金調達の手段 誰が(銀行・メザニンハウス・VC・経営者)・いくら・何の形で(銀行借入・メザニン・優先株・普通 株・オプション)資金を供給するか
各資金提供者が期待するリスク・リターンを満たしながらどのようにディールをストラクチャーするかを学ぶいい機会でした。もちろん現実はより複雑でしょうが、少なくとも基本的な考え方を学ぶことは出来ます。