今回はLondon Business Schoolでの卒業プロジェクトにあたる2nd Year Project についてご紹介したいと思います。
2nd Year Projectの概要
2nd Year Projectは全ての学生が必ず取り組むコンサルティング・プロジェクトです。卒業要件になっており、これを終えないと、単位 が揃っていても卒業できません。学生2名がチームを組み、クライアントを探し、コンサルティング業務を提供します。 また、プロジェクトの内容(分野・業界)に詳しい教授を監督者に据え、定期的に打ち合わせを行いながら進めます。
プロジェクト終了後には、顧客のための問題解決とそこに適用したMBAのフレームワークを結び付けたレポートを学校に提出します(評価を受け、2単位 を取得します)。目安は1人当たり20日分の業務で、フィーは学生とクライアントの交渉で決まります。
クライアントは大手民間企業から公共団体・NGOまで様々です。学校に持ち込まれるプロジェクトを引き受ける学生も3割程度いますが、大半は自らクライアントを見つけてきます。後者の方がメンバーの興味に合致したプロジェクトに関われるからです。
我々のプロジェクト
私はアイルランド人の元投資銀行マン(製薬業界担当)と2人でチームを組んでおり、製薬業界に関連したベンチャー企業がクライアントです。詳しいことは言えませんが、元McKinsey→大手製薬企業幹部という経歴の起業家と、彼と一緒に起業する予定の医師の2名と一緒にプロジェクトを進めています。彼らが立ち上げるビジネスのうち、準備が遅れている領域のStrategy・Marketingプランを練るのが我々の課題です。20日前後の業務量 を予定しており、フィーも頂く予定です。
プロジェクト開始から今まで
最初にプロジェクトの話を始めてから今までの約2ヶ月を簡単にまとめてみました。
1月下旬:コンタクト
製薬企業を中心にEmail等でプロジェクトの提案をしていた所、それを聞きつけた他の学生から今回のプロジェクトを紹介してもらいました。すぐに今回の事業範囲の責任者になる予定の医師と2対1で面 談し、プロジェクトの概要を聞くと同時に、2人の経歴や提供できるコンサルティング業務等について打ち合わせをしました。
2月19日:カンファレンス・コール
起業家=CEO(といっても社員1人ですが・・・)とのカンファレンス・コールの中で、我々から今回のプロジェクトへのアプローチを説明、クライアントからもプロジェクトや我々の役割について突っ込んだ説明を受けました。ただ提案書に書いたフィーについては「高すぎる」と言われてしまい、再検討することに・・・。
2月24日:Kick Off Meeting
学校のMeeting RoomでプロジェクトのKick Off Meetingを開き、自分達のアプローチを再度説明。概ね了承されるものの、次回までに明確な仮説と検証方法を明確に提示するように求められました。
3月2日:Review Meeting1
1週間の間に調べた規制・業界動向についての報告を行うと同時に、前回の宿題だった仮説・検証の方法について議論をしました。
3月16日:Review Meeting 2
第1フェーズであるリサーチの報告と今後の進め方についての議論をしました。第2フェーズで行うインタビューで検証すべき内容や、質問項目、インタビューする対象等についても確認。
現在に至ります。現時点でプロジェクトの6-7割が終わったところです。直近2週間は授業の合間に2人でいろんな方に電話インタビューをする日が続きました。今日までに予定していたインタビューを終え、Review Meeting 3を明後日に控えています。
プロジェクトの結末や学んだことについてはプロジェクトが終了する4月末にお伝えします。