MBAの学生主催で毎年運営されているBerkeley Asia Business Conferenceは今年2月27~28日(土)に開催されました。去年のレポートはVol.17にお伝えしましたので、未読の方は今回のレポートと併せてぜひご覧ください。
今年は前夜祭を新たに加えたことにより、二日間に渡って、カンファレンスが開催されました。カンファレンスは、元マイクロソフト中国の社長を務めたJack Gao氏のオープニングスピーチによって幕開けされました。以下が二日間のスケジュールです。
Friday February 27th
Time | Event |
4:00pm - 5:30pm | Opening Speech and Reception (Co-hosted with the Berkeley Pacific Rim Club) - Mr. Jack Gao, Global VP and Managing Director of Autodesk Greater China Region |
5:30pm - 6:30pm | Asia Business Conference Mixer |
7:00pm - 9:00pm | Reception & VIP Dinner at The Durant Hotel |
Saturday February 28th
Time | Event |
8:00am - 9:00am | Registration & Breakfast |
9:00am - 9:15am | Opening Remarks by Dean Tom Campbell - Haas School of Business |
9:15am - 10:15am | Morning Keynote Speech: H.E. Mr. Goanpot Asvinvichit - President & CEO of The Government Savings Bank, Thailand |
10:15am - 10:30am | Morning Break |
10:30am - 12:00pm | Morning Panel Session ・The Discovery Channel: Venture Capital in China ・Back-end Networking: Building out Asia's Wireless Infrastructure ・ Imitation to Innovation: The Evolution of Tech Development in Asia ・ Fabricating the Future: The Truth about Semiconductors in Asia ・ Biopharma in Asia: Hunting for Blockbusters in the Land of Elephants and Dragons |
12:00pm | BizPark, Career Fair Opens |
12:00pm - 1:30pm | Lunch |
1:30pm - 2:30pm | Clausen Afternoon Keynote Speech: Ms. Kathie Krumm -Deputy Director and Senior Adviser in the World Bank for the East Asia and Pacific Region |
2:30pm - 3:15pm | Networking Break |
3:15pm - 4:45pm | Afternoon Panel Session ・ Conflicts of Interest, Inflation and Policy: Asian Monetary Valuation ・ Thumb Economy: Always on. Always Connected. ・ In Search of Hockey Sticks: Targeting Asian Consumers ・ Software Business in China: Does China have what IT takes? |
3:30pm | BizPark, Career Fair Closes |
4:45pm - 5:30pm | ReceptionーClosing Remarks & Raffle |
さて、今回の私は運営委員会のコアメンバーとして携わっていたため、キーノートやパネルを見に行くことは残念ながらできませんでした。
今回の私の役目は、アジア企業の製品・技術を展示するBizParkという展示会の運営責任者を務めました。企業にBizParkやカンファレンスの趣旨などを説明し、展示ブースを出してもらうよう依頼し始めたのが5ヶ月程前になります。
努力も報われ、最終的にアシアナ航空、i-River(mp3 walkmanメーカー)、コナミ、Neudia Systems(デジタルコンテンツ)、NTTアドバンストテクノロジー、SK Telecom、Sony、トヨタ、トレンドマイクロ、Voice-Insight(音声認識技術)などの企業にご参加頂くことができました。当日は、ソニーの新型Aiboやトヨタのプリウスに多くの人が集まりました。
一見華やかに見えるBizParkも裏ではさまざまな苦労がありました。当初Toto社が10メートル長のトレーラーを持ち込んでいただき、ウォッシュレットや環境にやさしい水力電力の洗面 台などのデモンストレーションを行っていただく予定でした。そのトレーラーには水とAC電力の供給が必要だったのですが、これを学校側から許可をとることができず、止む無く来年来ていただくこととなりました。
調べるとビジネススクールの敷地であるにも関わらず、警察、消防署、市の条例、UC Regents(州立の委員会)、UC Berkeley、地元環境コミッティーなどさまざまなところに意見照会をかける必要があることが分かったのです。ここは、アメリカ。そのような手続きは1ヶ月以上かかります。同様な苦労は他にもいろいろあり、アメリカで働くということはこういう問題にも日々直面 するのだろうなということが分かりました。
全体的な感想ですが、学生運営のカンファレンスは、MBA授業で行うチームプロジェクトより大変でした。内部のメンバーで衝突を起こすこともあれば、一緒に笑い達成感を味わったりすることもありました。また、これを機に、さまざまな企業の方と知り合うこともでき、得るものも多くありました。苦労も多かったカンファレンス運営ですが、今後忘れることのできない思い出になったことは間違いありません。