いまこのレポートを書いている自分自身まったく実感がないのですが、ついに、わたしのシカゴGSBでの最後の学期が始まりました。
今現在Week 5。春休みに日本人留学生1,2年生でスノボ in Lake Tahoe, サンフランシスコ、そしてMiami & Key Westととっても楽しい旅行を満喫したのですが、そのあと怒涛の新学期が始まりすっかりご無沙汰となってしまいました。
Lake Tahoeを臨んでスノボ
Golden Gate Bridgeにて
写真は旅行の際のものです。これを最後?とばかりに遊び狂っている様子を感じ取っていただけるのではないかと思います・・・ 今回は、今学期履修しているクラスについてと、最終学期の学校の様子をレポートします。
アメリカ本土最南端にて
ビーチの様子
<最後もやっぱりHeavy?>
GSBは以前お伝えしたとおり、フレキシブルなカリキュラムが売りなので最後の学期を楽にすることは可能なのですが、なぜか今学期も重い授業をとることになってしまいました。
現に日本人同級生のうち2人は今学期の履修を2科目にしてゴルフと家族サービスに明け暮れています。自分で選んだ選択なので愚痴るわけにもいかず、毎日のように繰り広げられる卒業前の打ち上げっぽい学校主催のパーティーを横目に宿題に追い回される日々が続いています。
なんでこうなったかというと、この学期にしか取れない、どうしてもとりたかったヘビーな授業と、入学前からとりたいと思っていてほぼあきらめかけていたEntre Finance界のアイドル(?)Steve Kaplanの授業が最後の最後で履修することが出来ることになったからです。以下、履修している授業の概要です。
<Entrepreneurial Finance and Private Equity>
前述、Steve Neil Kaplanによる、GSBの看板授業ともいえるクラス。私は先学期にポイントを使い果 たしてしまい、もうこのクラスはとれまい・・・とAudit(聴講)に一縷の望みをかけていたのですが、最後の最後、DAS IV(クラスのBid最終ラウンド)で幸運にも落とすことができ、履修できることになりました。
名前のとおり、VCやLBOのケースを定性面、定量面の両方から分析し、投資するか否か、ビジネス・Dealの肝や、Value Addしているポイントはどこか、などについて体系的に学んでいきます。
週2本のケース、しかもとても深い読み込みが要求されるので正直きついクラスですが、Kaplan教授は非常にクリアーに、かつ議論を興味深く掘り下げていくので、一つ一つのケースから得られるTake Awayはものすごいものがあります。
また、きちんと準備をしていかないと発言の際、どんどん突っ込まれて読み込みが浅いことがばれてしまうので、かなり気合が必要。その代わり、彼から"Great"、"thanks!モといわれたときの達成感はかなりのもので(めったにないのですが)、これまでの点取り発言に終始しがちなクラスディスカッションとは一線を画した、本当に実のあるExcitingなClass Discussionを体感しています。先学期のScheragerに並ぶお勧めコースになりそうです。
<Strategic Investment Decisions>
ストラテジーのクラスですが、ややもするととてもTouchy Feelyになりがちな一般 的なそれとは違い、Real Option、Decision Treeなどなどモデルを構築し、企業やプロジェクトの最適な投資戦略を選択するツールを学ぶクラス。
教授は正直あまり面白くない?のですが、去年取ったクラスメートからの強力な薦めもあり、また個人的にも興味がある分野、かつ今後の仕事に即役立ちそうだな、と思ってとることにしました。思ったとおり、アサインメントはとても面 白く、これまで"なんとなく"、定性的なフレームワークでのみ構築していた戦略立案の過程を数量 化し、プロセスの透明性を図れるという点でとても面白いです。
また、とっても優秀なチームメートに恵まれ学ぶものも多く(多分教授よりも?)、宿題は大変ながらもこれまた納得してやるしかないかなという感じです。
<Advanced Marketing Strategy>
卒業後の仕事(企業戦略)に役立つように、と考えて履修しました。Product Life Cycleの各段階においてのMarketing戦略についてそれぞれ特色、フレームワーク、ケースによる分析を行う内容で、いまのところWork Loadはそこそこですが、最後にはGroupで新商品ラウンチにおける戦略立案を行うというProjectがあり、それがかなりHeavyになる予定です。
マーケティングのクラスはこれが2つめなのですが、総体的に学べる上、Projectでは現場で必要とされるリサーチ等も行うため自分にとってはとても新しいExposureとなり(その分大変なことが予想されますが)、しっかり学んで身につけたいと思っています。
<Negotiation(Audit)>
このクラスもKaplan同様、どうしても履修したかったのですがポイントが取れず取れなかったため、だめもとで教授にお願いし、聴講可能となりました。聴講といっても、実際のNegotiationには参加し、準備用のレポートも出さないといけないので実際履修しているのとほとんど変わりはありません。
途中から参加していますが、交渉において自分の弱みはどこか、状況によってとるべき戦略がどのように変わるか、など、結構目からうろこな学びの多い科目。自分では、海外旅行などでお買い物をするときにかなりぎりぎりまで値切るのが得意なのでそこそこいけると思っていたのですが、Businessの場におけるNegotiationはまったく別 物。奥が深いです。Businessだけでなく、人生のいろんなOccasionで使える、すごくためになる授業だと思います。
<Disorientation>
ということで、クラスのほうも忙しいですが、イベントもまたたくさんあります。GSBでは春学期になると、Disorientationといって卒業前にいろいろ遊んじゃおう、といった趣旨のイベントが毎週催され、全部まとめての割安チケットが売り出されたりします。
正直、この手のイベントはたくさんの人に一度に会うNetworking系で、あんまりじっくりと話せないため、それほどたくさん行くつもりはないですが、たまに久しぶりに会う友人と近況を話し合うのは新鮮で楽しいです。
シェラスコにて
Formalにて
また、この2年間で仲良くなった友人たちとゆっくりDinnerをしたり、飲んだり、ゴルフに行ったり、、、といった時間がとても貴重で、いま本当に大切にしたいもののひとつです。これは今学期に限ったことではないですが、私はむしろそういった時間のほうが好きで、のこり2ヶ月も引き続き楽しんでいきたいと思います。
次回は、引き続きはまっていること(ゴルフ?)や授業のハイライト等についてお伝えすることになると思います。それでは。