あっという間にメモリアルデー。今年のシカゴの天候はすこし異常で、暖かくなってきたものの嵐や大雨と、快晴のくりかえしです。最近はビジネススクール生らしく?ゴルフと、友達とのDinner&ランチ、そしていちおうアサインメントで日々があっという間に過ぎていきます。写 真は初夏のムードを感じさせるLake Michiganの湖岸の様子と、おとなりケロッグの友人たちとのゴルフでの写 真です。
Kellogg VS GSB golf
Lake Shoreの湖岸を臨む
<やっぱりKaplan>
前回お伝えしたとおり、Entrepreneurship界のアイドル?Steven Kaplanの授業をとっているのですが、私にとってGSBの最後の学期にふさわしいとっても学びの多い授業になっています。この授業のすごいところは、企業家、ベンチャーキャピタリスト、投資家すべての観点に立って、企業におけるFinanceを体系的に学ぶことが出来ること。理論的なところがどうなっているかを押さえた上で、でも実際はどうなのか、という疑問にもきちんと答えてくれるし、なにより教授がどんな質問にも堂々と答えてくれ、うならせてくれるのには関心します。
ただ、最近気になる点がひとつあって、わたしは投資家の立場というのにあまり興味がないので、面 白くないと感じついケースの読み込みが浅くなってしまい(ここ数週間はインベスターの視点でのケースを扱っています)、つい発言が遠ざかってしまうこと。企業家になるとしても、VCに行くとしても、投資家の視点をきちんと抑えておくことは大事なはずなので、これではいけないのですが・・・少し反省しています。まあ、どう転んでもあと1週間、あとで後悔することのないようにしようと思います。
<戦略モデル>
もうひとつ、楽しんでいる授業はStrategic Investment Decisionsのクラスです。このクラスではクラス内の学びというよりはアサインメントをやる過程での学びが大きく、これまでこの授業や他のGSBのクラスで学んできたことを直接、間接的にApplyしながら取り組んでいけるところが楽しいです。
たとえば、最近やったのはBoeingがAirbusをCounterpartとして、大型ジャンボの新型機を導入すべきかどうか?という命題を1991年に立ち返ってモデルを組み意思決定するというもの。
これまでクラスではDecision Tree、Simulation Analysis(ソフト@Riskを使ってパラメーターの分散や標準偏差を入力し、最終結果 の散らばりや平均値を出す方法)、Scenario Analysis、Option Pricing(Binominal Tree、Black-Scholes)を使った戦略決定等を学んできました。
BoeingのケースではDecision Treeを使い、ゲーム理論的な考え方でどの選択肢が一番NPV(Net Present Value)が高いかを選定するという方法でやったのですが、どのようにモデルを組むか、ゲーム理論的な要素をどのやって反映させるか、チームでDiscussionしたり、考えたりが非常に複雑ながら楽しかったです。もちろん、FinanceやOperationといった知識も少なからず必要。
このクラスの結果論としては、モデルはあくまで思考プロセスを透明化させてくれるの過ぎない、ということで、意思決定において100%モデルに頼ってはいけないのですが、少なくともいろいろな方法論で意思決定に取り組み、"直感=Intuition"にそれなりの理由付けが出来るという点で非常に有効なツールが学べたと思います。
<Don Martinの最後のステージ>
Don Martin最後の歌謡ショー
まるで、本物の歌手のような見出しになってしまいましたが、わがGSBのAdmissionの看板Director、Don Martinが今年を最後にGSBを去ることが決まっています。思えば、わたしとGSBの縁も、彼からじきじきの「Congratulations!!!!」の電話から始まったと思うと、感慨深いものがあります。
彼は、夏以降、NYのコロンビアのUndergraduateのAdmissionに非常に良いPositionで迎えられるとのことでした。GSBとしては痛手ですが、彼の今後の更なるステップアップを応援したいと思っていて、GSBコミュニティーもDean Ted Snyder以下、暖かく送り出すムードが漂っています。
ちなみに、去年もお伝えしたGSBの学芸会、FOLLIESで今回はDONがトリとなって、New York New York~などと歌いつつ、盛り上がっていました。写真はそのときの様子です。
次回はGSB最終週&Final,卒業式の様子をお伝えすることになると思います。