春学期(4-7月)も中盤、試験やレポートが続くこのごろ、研究科に疲れ気味の表情が目立つ。実は私もその一人。先週は通 学途中にあるマッサージに3回も通って、すっかりお馴染みになってしまったほど。こうして課題・試験が続くようになると、かなり数を絞って科目登録したのは、つくづく正解だったと思う。
入学当初、どの講義を履修するかが新入生最大の関心事だった。特に同じ科目でも複数の教員が担当している必修科目が悩ましい。そこで前年度の講義評価、2週間の講義トライアルが非常に役に立った。
前年度の講義評価とは、その講義を受講した学生に、講義・教員に対する評価を5点満点で聞くアンケートを行い、結果 を学内の掲示板で公表したものだ。また、2週間のトライアル期間とは、春学期の講義開始から正式に履修登録を完了するまでの時間が2週間あるので、興味のある講義が複数ある場合、受講してみてから履修するかどうかを決められるというもの。私を含めて大抵の学生は、講義要項と学生評価で当たりをつけてから実際の講義に出てみて、履修するかどうかを決めていた。結果 、私としてはなかなか満足のいく履修登録ができたので、この方法は合理的だと思う。
早稲田の卒業単位は50、うち修士論文とゼミで8単位なので、実際に講義を取るのは42単位 、コマ数にして21。もちろんこれは上限ではなく、ミニマムだ。この春学期、私は10コマ、20単位 を登録した。当初は26単位の予定だったのだが、上級生に「今に課題に追われるようになるから欲張らないほうがいい」と言われて、20単位 に絞り込んだ。この春学期、私の時間割は以下のようになった。
●1週間の時間割
月曜日 1限;会計と管理 2限;統計
火曜日 3限;社会の経済学 6-7限 ベンチャー企業の創出と経営(公開講座)
水曜日 1限;企業の経済学 2限;アントレプレヌールシップ 4限;アントレプレヌールシップ(聴講)
木曜日 2限;組織と人材
金曜日 1-2限;経営と戦略(春学期 前半集中)
●集中講義
マネジメントゲーム ネゴシエーション技法(ともに3日間、1日5コマ集中講義)
アントレプレヌールシップが2コマあるのは、同じ科目を複数の教員が担当している場合は一つしか正式履修できないので、片方を教員に願い出て聴講しているためだ。これはよくあることで、特に3人の教員が担当する「経営と戦略」は、2つ掛け持ちという学生が多い。
また、3日間の集中講義であるマネジメントゲームとネゴシエーション技法は、4月の第2週、第3週の木曜日から土曜日に掛けて行われた。グループを作ってネゴシエーションの練習や、会社経営ゲームを行うもので、共に友人を作る良いきっかけになった。
さて、この時間割を作った当初は、「一番講義が多い水曜日でも3コマだから、余裕がありそう」と思っていた。しかし実際に講義が始まってすぐ、それは美しい誤解だと分かった。課題やテスト、クラス前の予習などに追われ、一日があっという間に終わっていく日が続いている。特に体力的にキツいと思うことが多い。もちろん能力差があるので、キツいと感じるのは私個人の問題かも知れないが。
とはいえ、入学してたった2ヶ月の今ですら、自分の物の見方や考え方が少しずついい方向に変わりつつあることを感じることがある。ということは、今の努力のベクトル自体は正しいのではないだろうか。これから中間試験ラッシュ、その思いを励みに乗り切ろうと思っている。