2年目のMini3があっという間に終了し、3月初旬、最後の「学期間休み」を迎えた。いよいよ帰国の日が近づくなか、ここは遠出をするのではなく、「ピッツバーグの周辺をいろいろ見て回ろう」ということに我が家ではなりました。今回はその内容を簡単にお送りしようと思います。3月前半の内容になります。
■ピッツバーグでの観光
アンディ・ウォーホール美術館にて・・・奇妙な象の前で
「都会と田舎のちょうど中間」といった感じのピッツバーグだが、意外に見所はいろいろある。よくあげられるのがスポーツだ。ピッツバーグはスポーツが盛んで、アメフトのSteelers、大リーグのPirates、アイスホッケーのPenguinsあたりは有名。特にSteelersとPenguinsは強いので見ごたえがある。
次に美術館や博物館めぐり。カーネギーメロン大学のすぐ横に、Carnegie Museum of Natural History (自然歴史博物館)とCarnegie Museum of Art (美術館)があり、そのボリュームはピッツバーグでは圧巻だ。しかもカーネギーメロンの学生証があればタダで観られる。また、車で10分ほどのダウンタウンの近くにはアンディ・ウォーホールの近代美術館などもあり、芸術に興味のある学生には興味深い。
フリック邸 - とにかく内装の豪華さがすごい
また、ピッツバーグの富豪というと「カーネギー」氏を思ってしまうが、もう一人の大富豪「フリック」氏にまつわる観光名所もいろいろある。そのなかでお勧めなのは、Frick Art & Historical Center。100年近く前までフリック一家が住んでいた豪邸内部がそのまま見物できる。広い庭園内には小さな美術館(フリック氏のコレクション)、植物園、自動車博物館、カフェなどもあり、天気のいい日は庭を歩くだけで気持ちのいい場所だ。フリック氏の膨大な数にのぼる美術品の数々は、残念ながらNYのフリック・コレクションという美術館に移転されてしまっているが、残りのものはここに残存している。
ほかにも、カーネギーメロン大学の裏手に植物園がある。また、車で15分ほど走らせればPittsburgh Zoo(動物園)とAquarium (水族館)も見物可能だ。少し遠いところでは車で40分のFalling Waterというところに、日本でも有名なFrank Lloyd Wrightという建築家の見事な建造物があり、見学が可能。ここは必見と言えよう。
いわゆる西海岸的なスマートな休日はなかなか難しいが、ピッツバーグでもなかなか見所は満載である。音楽や演劇などに興味がある人は、ダウンタウンのMellon ArenaやBenedum Center等に年間を通してミュージック・アーティスト、劇団、オペラなどが公演にくるため、観にいってもいい(今年はボンジョビ、プリンス、ライオンキングなどが来ていた)。休日の過ごし方はいろいろある。
■ピッツバーグ近郊への旅
ピッツバーグから車でちょっと出かける近郊としては、同じペンシルバニア州内の観光名所、ニューヨーク、ワシントンDC、コロンバス、カナダなどがある。いずれも車でいける距離で、一番遠いのがニューヨーク(6~7時間)。DCやペンシルバニア州内の観光名所であれば、3~4時間のドライブ気分で行ける。
今回の休みには我が家はペンシルバニア州のGettysburgとLancasterに出かけた。Gettysburgは南北戦争最大の激戦地となった場所で、リンカーンの「人民の人民による・・・」の演説が行われた場所としても有名。今では車でグルッと回って観光できるようになっており、さまざまなモニュメントであふれている。
Hershey'sのチョコレートワールド前にて
他方、Lancasterはアミーッシュと呼ばれるキリスト教の一宗派の人々が大勢住んでいることで有名。アーミッシュは宗教上の理由から自らを近代文明から隔絶しており、電気、車や農耕機械といったものを一切使用しない。今でも路上を黒馬車で移動している。子供たちは一般 の学校に通わず、アーミッシュによる学校に通う。畜農業やキルト、木工製品などの生産で生計をたてているようで、キルトなどは美しく高価なものもたくさんあるようだ。このような人々の生活を垣間見たのは、非常に興味深い経験だった。
写真はチョコレートで有名なHershey'sの「チョコレートワールド」に立ち寄った際のもの。ランカスターやDCからピッツバーグへ帰る途中に寄り道できる場所にあり、いろいろアトラクションもあるので、子供は大喜びだ。 以上にお伝えしたもの以外にも、ピッツバーグにはいろいろな観光名所や遊び方、休日の過ごし方がある。ご興味のある方は、無料で発刊されている「ピッツバーグ便利帳」をご参照いただければと思う。