すでにご存知の方も多いかと思いますが、カーネギーメロン大学のビジネススクールの名称が今年3月に変わりました。3月後半の内容として、今回は学校名変更についてご報告したいと思います。
■"Tepper School of Business"へ
新しいスクール・ロゴ
記念撮影 - Tepper氏、Deanらを囲んで
2004年3月19日はカーネギーメロン・ビジネススクールにとって記念すべき日となった。長年、GSIA (Graduate School of Industrial Administration/経営産業大学院)の名前で親しまれてきたビジネススクールの名前が、"Tepper School of Business"に変わったからだ。かつてMBAはMSIA (Master of Industrial Administration) と呼ばれ、スクール名にも"Industrial"の文言が入り、これまでずっと「純正ビジネススクール」とは一線を画してきたカーネギーメロンの歴史にある種の終止符が打たれたことになる。
きっかけはDavid Tepper氏による学校への巨額の寄付だ。$55 million (約60億円)で、カーネギーメロン大学史上最大、米国ビジネススクール史上でも2番目に大きい額だと聞いた。Tepper氏は1982年GSIA卒で、Republic Steel、Evergreen Funds、Goldman Sachsを経て、1993年、Appaloosa Managementというヘッジファンドを立ち上げた。このTepper氏の名前を借りて、Tepper School of Business へ名称が変更されたわけである。
金額が非常に大きかったため、学校でも、また地元紙やニュースでも取り上げられるほどのものだった。写 真は学校に掲げられた "Tepper Flag"であるが、これが学校前の大通 りなどにも沢山掲げられた。
Tepper氏 - 記念式典にて
学内・学校前の通 りの至る所に"Tepper Flag"
ただ、学生の関心は寄付金の大小よりも、「そのお金をどう使うか」である。教育プログラム、教育体制・施設の今後のより一層の改善に適切に使用されることを皆が願っているようだ。プログラムの革新、教授陣の拡充、卒業生ネットワークの強化、就職活動支援の強化など、あらゆる分野の改善がいっそう望まれる。
■2年目Mini 4の履修科目 - 2科目のみに
3月後半からいよいよ最後の学期 Mini4 が開始した。今学期の履修科目は、(1) International Financeと (2) Financial Statement and Fundamental Analysisの2科目のみ!最後の学期ということで、目一杯の授業をとるか迷ったが、やはり「自分の時間」を優先することにした。最後に遊んでおきたいという気持ちもあるが、それよりもむしろ、最後に勉強しておきたい分野がまだあったからだ。
これまで2年間、とにかく課題と授業と試験を繰り返すばかりで、十分に掘り下げられなかった分野がたくさんあった。特にビジネススクールでは必ず「デリバティブ」と「戦略論」は深く勉強したいと思っていたが、毎学期他の授業の魅力に負けて、十二分に勉強できなかった。最後の学期は自分で時間を設けて、これらの分野にも取り組みたいと考えている。