Campus Report 2004

相野 勇雄 to Hitotsubashi University Graduate School of International Corporate Strategy(全19回)

MBAホルダーへの道

Vol.4 夏学期折り返し地点!

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【夏学期折り返し地点!】

前回も同じコメントを書いたかもしれませんが、MBA生活は本当に過ぎるのが早いと言うのが実感です。特に先週は、レポートが山積で、〆切に追われる毎日でした。

6/14 (月)から6/16(水)に提出した一周間分のレポートをちょっと羅列してみると、●企業評価分析/日産のV字回復と会計政策、●経営戦略/見えざる資産、●マーケティング/マクドナルドの価格戦略、●古典講読/近代企業の発生、の計4科目。気になって、今ワードで文字カウントをしてみたところ、企業評価分析の8,380字を筆頭に、合計で23,505字(原稿用紙60枚弱?)にも上るレポートを書いていました。

実は、大学生のときもサークルの活動の手引きみたいなものを一週間で同様に20,000字ほど書いた経験があるのですが、その時とは重みが心理的にも、そして最終的には体にかかる負担も大きく違う気がします。

その時と違うのは(1)自分の考えを書き出す以前に、ケースについて調べたり、ケースの背後にある論理を新たに勉強しながらにレポートを書かなければならないこと、そして(2)そのレポートのサイクルは毎週のようにやってくること(先週は、課題が特に重かったのですが...)の2点です。

上記の指摘は、当然なのですが漫然とテキストを読んでいたり、論理に当て嵌まるようなケースをネットや図書館で探していると、本当に時間が飛ぶように過ぎ去っていってしまいます。

こうした一週間を繰り返しているうちに、自分でもそれ程意識していないのに、早くも折り返し地点を迎えることになったのでした。

【最近のマイ・ブーム ~古典講読~】

HMBAのカリキュラムを見ると、多くの方が不思議に思われる科目のようです。"なぜ、MBAコースに古典講読なんだ?"と。 かく言う自分も、当初同様の疑問を抱いた一人でした。

この科目は、HMBAカリキュラムにおいてかなり特徴的な科目であり、古典を嗜むという点に加えて、読み・書き・論じるという国語的な基本的な力を伸ばすことを目的としているようです。履修科目を選ぶ際も、他にも履修したい魅力的な科目が並ぶ中で、正直古典講読を必修だからという理由で外すことが出来ないのを正直、不満に思う部分すらあったというのが正直なところです。ですが、不思議なことに授業が進むうちにだんだんその面 白いと感じるようになってきました。

古典講読は、一学年を半分に割って20名強というクラス編成で、夏学期一杯という時間を使って一つの本を読むという形式です。毎週当番になった学生3~4人のグループが議事進行をして、あらすじの確認や歴史上、企業や組織がどうしてそのような形態をとるようになったかという点についてのディスカッションを行ないます。

自分が所属しているクラスでは『経営者の時代(上・下)』(A・D・チャンドラー著・1979年)を読んでいます。正直、このブ厚い本をなんとなく一人で読んでいても何も理解できなかったでしょう。ただ、授業毎にリーディング・パートの分の要約をA4で2枚、そしてその内容についての小論を同様にA4で1枚を授業の2日前までに提出するように求められます。よって、必然的にテキストを何度か読み、内容について考える機会が与えられ、かなりの時間を投入して理解を深めることが要求されます。加えて、クラスでのディスカッションをこなすことによって、自分の場合は歴史の裏側にある経営のエッセンスがやっと分かってくる気になってきます。

例えば、『製造業者の前方統合への動機(メリット)とは何か?』とか、同時に『卸売商が淘汰されてしまったのは、どうしてか? 逆にどういう分野であれば生き残れたのか?』等と考えることは戦略、そして産業構造、そして経営組織の成り立ちを考える上でも役立っている気がします。

このように「古典講読は、当初思ってたよりも興味深い科目かもしれない。」と考える一年生は最近以外に自分以外にもいるようであり、もう一つのクラスで購読されているチェスター・バーナード著『経営者の役割』にもファンが付きつつあるようです。

この科目が最初から万人受けするような科目ではないのも確かなのかも知れませんが、せっかくHMBAに進学した暁には古典講読といったような、つまりこのコースに来なければ多くの人が触れることなく終わってしまいそうな、科目を受講することもまた新鮮で、貴重な体験になるものと思います。

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