アメリカ横断旅行
前回の体験記で触れたインターンが終了し、1週間ほど東京に滞在した後、いい機会なので、親を連れてアメリカ横断旅行(といっても飛行機で)に行ってきました。行った場所は下記の通 りです。
Los Angels:Universal Studiosなど
Las Vegas:Casino巡り、O(ショー)、Grand Canyonツアーなど
New York:Yankee Stadiumツアー、Yankeesゲーム観戦、自由の女神など
Boston:MIT見学、ダックツアー、ホエールウォッチング(@Cape Cod)
Universal Studiosや、Grand Canyonももちろん良かったのですが、この中で最も印象的だったのは、Yankee Stadiumツアーでしょうか。この日観戦予定だった試合がナイターであり、運良くStadiumツアーが開催される日だったので、事前に予約してツアーに参加することにしました。
選手が使用しているロッカーなどに入れるとは聞いていたのですが、実際に参加してみて驚きました。グラウンド(芝生には入れませんが)に入ることができ、さらに選手が試合中に実際に座っているベンチにも座ることができたのです。その他には歴代のヤンキース選手(ベーブルースなど)の記念碑があるメモリアルパークや、新聞記者用の非常に眺めの良い席などに入ることができました。
グラウンドから見たYankee Stadium
値段もそれほど高くない(確か$15程度)ので、ヤンキース観戦に訪れる方は、時間があればスタジアムツアーにも参加されることをお勧めします。観戦する試合が感慨深いものになることうけあいです。
私は時間とメンバーの関係上、飛行機での旅行となりましたが、同級生の日本人には、車でのアメリカ横断を行った人が何人もいます。このように、MBAの夏休みは約3ヶ月もの期間があるため、インターンをしつつも、合間を縫ってどこかに大掛かりな旅行に行くというのが一般 的なようです。
ついに始まる新学期
日本で2ヵ月半の間、普通のサラリーマン生活に再びどっぷりと浸かり、留学中であることを半ば忘れ、さらにアメリカでの10日間以上の旅行で呆けていた私ですが、旅行が終了し、ついに新学期が眼前にちらついてきました。新入生のオリエンテーションも既に始まっており、なんだか後は追い出されていくのみ、という、前向きだった去年とは180度異なる、かなり後ろ向きな気分になっています(笑)。よく考えると、残り1年間とはいえ、実際には9ヶ月強しかないため、ぼやぼやしていると、あっという間に卒業式が来てしまう、という状況なのです。
というわけで、自分の頭の整理も兼ねて(笑)、来学期に私が履修する予定の講義と時間割を紹介しようと思います。
Monday
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Tuesday
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Wednesday
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Thursday
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Friday
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Saturday
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Sunday
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8:30 | |||||||
9:00 | |||||||
9:30 | |||||||
10:00 | Operations Strategy |
Operations Strategy |
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10:30 | |||||||
11:00 | |||||||
11:30 | |||||||
12:00 | |||||||
12:30 | |||||||
13:00 | Industrial Economics for Strategic Decisions |
Listening, Speaking and Pronunciation (ESL) |
Industrial Economics for Strategic Decisions |
Listening, Speaking and Pronunciation (ESL) |
Organizations as Enacted Systems |
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13:30 | |||||||
14:00 | |||||||
14:30 | Business Analysis using Financial Statements |
ADvanced Corporate Finance |
Business Analysis using Financial Statements |
ADvanced Corporate Finance |
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15:00 | |||||||
15:30 | |||||||
16:00 | |||||||
16:30 | |||||||
17:00 |
【黄色: 通期の講義】
Operations Strategy
以前、Introduction to Operations Managementという、私がシミュレーションで1位 をとった授業を紹介しましたが、これはその続編であり、より企業全体の戦略に踏み込んだ内容のものになるそうです。特にメーカーの戦略に関してのトピックが多く含まれるということで、履修を決めました。
Industrial Economics for Strategic Decisions
経済学が実際の企業の意思決定のなかでどのように活用されるのか、ということに注目した経済学の授業。個人的に経済はあまり好きではないのですが、Pyndick教授という、有名な経済学の教科書の著者でもあり、かつ教え方も非常に上手いというSloanの名物教授が教える名物講義ということで履修を決めました。但し、ワークロードが非常に高い(通 常は通期で9単位だが、この科目は12単位(単位はワークロードを基に見積もられている)ことでも有名であり、今から少し恐れています。
Advanced Corporate Finance
先学期履修した、Finance Theory II(Corporate Finance)の続編。先学期はさらりとしかやらなかったReal Optionなどをさらに踏み込んでやるという話です。個人的には、「Corporate Financeはもういいよー」という感じなのですが、次に取りたいと思っているM&A、Entrepreneurial Financeという科目のpre-requisiteとなっているので、仕方なく(笑)履修を決めました。
【緑色: 半期かつ変則の講義】
Organizations as Enacted Systems
これは上記のPyndick教授の授業と並ぶ、今学期の目玉の一つです。ピーター・センゲという、Learning Organizationというコンセプトの生みの親で、日本でも有名な「Fifth Discipline(邦題:最強組織の法則)」の著者が教える、企業変革する上での組織論・リーダーシップに関する授業です。
ピーター・センゲの本(最強組織の法則) 見たことがある人も多いのでは?
ピーター・センゲは、私がMITに出願したエッセイでも触れたほど(私の中では)、特に有名な人物であり、入学前から彼の授業の履修を決めていました。...しかし、その授業スケジュールのなんと変則的なこと。自身でコンサルティング企業を運営しているため平日がふさがっているのか、金曜午後(13-18)と土曜日丸一日(9-18)が1セットになったワークショップを隔週で4回行う、という激しいスケジュールなのです。
このあまりに過酷なスケジュールのため、さすがの私も履修を見送ろうかとも思ったのですが、やはりMITに来たからには、とアメリカ人の友人を強引に巻き込んで履修を決めました(他の友人には「あれを取るなんて狂ってる」と言われましたが)。
【白色: 聴講のみの予定の講義】
Business Analysis using Financial Statements
これは会計系の授業で、財務諸表を使って、企業の分析をするという授業です。企業の会計操作なども見抜けるような分析手法を身につけ、最終的にはアナリストレポートのようなものを書いて発表する、ということをするようです。これは先学期もオファーされており、学生の評判も非常に良かったので、是非取ろうと考えていたのですが、1学期に取れる単位 の制限にかかってしまうため、他の授業との兼ね合いで、聴講のみにしようかと考えています。
【オレンジ色: 他学部の講義(ESL)】
Listening, Speaking and Pronunciation
最後に、2年生になっても英語の努力は続ける、ということで、他学部の授業でESL(English as Second Language)系のものを1つ履修しようと考えています。これは実は昨年の入学時点から注目していたのですが、最初の学期は必須科目をとらなければならず、次の学期にはオファーされていなかった、ということで、ここまで持ち越してしまっていました。
履修の理由は、タイトルの通り、私が興味のあるListening、SpeakingとPronunciationにフォーカスした科目のためです。 ESLをはじめとする言語系の科目(中国語などを取っている人も多い)はなかなか厳しいと聞いているので、こちらも今からドキドキしています。
全般的には、「朝一の授業は取らない」という先学期からの方針の維持には成功したものの、「金曜日を休みにする」という方針は、ピーター・センゲによってもろくも崩されてしまいました。しかし、この授業は隔週で、かつ半期で終了するので、まあそれぐらいは致し方ない、と諦めています。
実際にクラスが始まるのは、さすがに2年生だけあって去年よりは余裕があるようで、9/8(水)からです。まだ10日ほどあるので、この間にテニスのUS Openなどを見に行くなどして、人生最後かもしれない長い休暇を満喫する予定です。