【なんとか乗り切った期末】
自分は、振替分を含めて7/23(金)に全ての授業が終了しました。その日から冬学期の授業が開始される10月まで、2ヶ月余りの夏休みに突入しました。
実際には、自分の場合はレポートやプレゼンを含めた課題のピークが7/14(水)でしたので、社会人時代には考えられなかったほどのかなり長期間のリフレッシュタイムを持つことになります。もっとも、その夏学期終了直前こそは期末ということでいつも以上に課題が集中し、以前にも増してハードな時間を過ごすこととなっていたのでした。
考査の方法は、プレゼンテーション、筆記テスト、レポート等があり、多くの科目ではその組み合わせで成績が付けられるかたちになっています。HMBAではGPAが悪くても放校になったりはしないのですが、忙しい中でも多くのクラスメートはそれなりのレベルまでにはプレゼンやレポートを仕上げてくるという印象があります。
『これは、勉強になる(≒今後の自分のためになる)』と思ったり、それぞれのお気に入りの科目に注力するのはもちろんのこと、プレゼンテーションをしたり、グループワークで資料や意見を交換する場合には、準備に手を抜くとそれがハッキリとクラスメートにばれてしまいますので、自分の場合はそれができるだけ表面 化しないように必死に時間を遣り繰りしたというのが実情でした。もしかすると、そういったクラスの中での学生同士の相互作用が各人のやる気・根性といったものを引き出していたのかも知れないと思います。
いずれにしても夏休みに入ってしまった今、2~3週間前のことを振り返ると『よくアレだけの課題をこなせたものだ。』と我ながら驚きます。きっと、相当のアドレナリンが分泌されていたのだと思います。ただ、それだけでなく課題をこなすスピードが上がったことをも、期末を乗り切ることの出来た一因かも知れません。ちゃんと時間を計ったわけではありません。ただ古典講読という授業一つを例にとってみても、入学当初は仕上げるのに平日の二晩を使っていたテキストの要約と小論文を作成する時間が、学期が終了する直前では一晩しかかからなくなったことを勘案するとかなり課題をこなすスピードは上がったと言えるのではないかと思います。
課題の量をこなしているうちに、反比例してそのレポートなどの質が下がっているのではないかという点が自分の心配のタネでしたが、ただその点に関しても期末の打ち上げパーティーで古典講読の先生から『学期の後半は、良い文章が書けるようになってきたね。』と予想外の(?!) コメントを頂いて、正直"ホッ"としてしまいました (笑)
【学期末になると増えるもの】
学期末になると増えてくるのものが2つあります。その一つは、ゲストスピーカーの講演です。講義も終盤になってくると、今まで学んできたテーマに関連するゲストスピーカーがきて、通 常の授業時間に講演を行なってくれます。自分がとっていた6科目中、7月中だけでも3つの科目でゲストがいらっしゃいました。
例えば、マーケティングの授業では外資の大手広告代理店/Ogliby&Matherの方がわざわざ香港から授業の一コマでしかないIBMのグローバルキャンペーンについてのケースディスカッションを行なうためだけにいらしてくれたこともあります。他に企業評価分析ではモルガンスタンレーの副会長の講演を、経営戦略の授業では日本デュポン社長の講演を聴くことが出来ました。それらの講演には学内関係者しか参加しておらず少人数で行なわれるため、その後の一通 りの講演が終われば、こうした方々に疑問を投げかけて、突っ込んでお話を伺う機会も十分にあります。
あと、もう一つ増えたのがクラスメートや先生方と飲食を共にする機会です。学期中もこうした機会がないわけではないのですが、どうしても目の前に波のように押し寄せてくる課題に対処しようとするとついついそういった場所に足を運ぶ機会が減ってしまいがちです。
ただそれは、コース内の人間関係がドライであるということを意味するわけではありません。むしろ逆に、日常の中でこれだけ集中的に一つのことにコミットしているとそこで共に同じコースでがんばっている学生同士、そしてコースを支えてくださる先生方とゆっくり話をしたいという気持ちは自然に湧いてくるものだと感じています。ですので、時間というプレッシャーが取れたときにそれが一気に吹き出して、期末には多くの会が開かれることになるのだと思います。
比較的オフィシャルな会としては7/10(土)には多くの卒業生や先生方も出席して「同窓会」(この頃は、自分はまだ期末の課題を抱えながらの参加でしたが・・・)が開かれ、7/20(火)には学校側の主催で「夏学期打ち上げパーティー」がそれぞれ学校の校舎の7Fで行なわれました。また他にも、一年生と二年生のスポーツ交流や、一年生だけのボーリング大会&期末の打ち上げ、古典講読や、証券基礎論といったそれぞれの先生を囲んでの打ち上げパーティー等と、何かと銘を打っては学内の交流会が開催されていました。
もちろん、普段からクラスやグループワーク等を通して、先生とも、学生同士でも密なコミュニケーションをとるふんだんにある、と言うよりはコミュニケーションを重ねていかないと授業を乗り切っていけないのが実情です。ただ、こうした会では未だあまり学期中に接することのなかった人と話してみたり、またお酒が入っていることもあってコースワーク中にはなかなか見ることのできない別 の一面を垣間見たり、聞いたりすることが出来るので、個人的にも楽しんで参加させてもらっていました。
【就職活動の進行状況について】
HMBAに入学しようとする前に就職のことを気にする方も多いと思いますので、入学してまだ一学期しか終わっていない状況で自分も情報が十分とは言えませんが、少し就職活動の状況についても書いてみたいと思います。
まず、就職の話をするときは大きくHMBAの母集団を2つに分けることが必要であると思います。1グループは、大学卒業後直ぐにHMBAに進学してきた新卒(含、5年一貫の内部進学者)。もう一グループは、職務経験を持つ社会人です。
社会人として働いたことのない、いわゆる"新卒"の多くの人は大学3~4年生が行なうような就職活動をしています。1年生の冬に就職活動の準備を初めて、本格的に夏が訪れる前には就職先が決まっているというのが大きな時間の流れかと思います。
実際にこの時期には、新卒の2年生の多くは既に内定を獲得し、進路を決めているようです。一年生もその前哨戦(!?) は既に初まっていて、この夏休みにインターンをしている学生も多いようです。夏のインターンの申し込みや、筆記・面 接といった選考は学業も忙しい6~7月にも多く行なわれます。自分は度々書いているように学業だけで本当に手が一杯だったので、インターン獲得のために走り回った学生はそれを獲得するための倍率の高さというハードルに加えて、授業との両立という意味でも良くがんばったのだろうなぁと本当に感心していました。
一方で社会人経験者向けには、7/23(金)には就職ガイダンスが、7/28(水)にはジョブフェアーという企業による会社説明会が、それぞれキャリアインキュベーション社の協力により行なわれました。対象は恐らく2年生であったと思うのですが、1年生も参加することが出来たので、自分もその様子を覗きに行ってきました。
ただ、それらのイベントも興味のある一部の人が出席しているという程度で、この時期にはまだ社会人経験者の就職活動は本格的にスタートしていないように感じました(就職ガイダンスでは、秋口から準備をして、冬に本格的に活動するパターンの方が多いと聞いたと記憶しています)。
もっとも社会人経験者の場合は、退職者だけでなく会社から派遣されていたり、会社を休職してきていて復職する予定の人も多く、新卒で入ってきた人と比較して、もともと全員が職探しをする必要があるわけではないということも参加人数が限られていた一因かもしれません。こちらのほうは、自分も関心はあるものの実態はまだ良く分かりませんので、もう少し詳しい話が聞こえてくるようになりましたら、また折を見て書いてみたいと思います。
このレポートを書いているこの瞬間は、夏休みの真っ最中です。今は第一陣のレポートの〆切に向けて、再び学期中の感覚を取り戻すべく、机に向かっている段階です。次のレポートでは、この2ヶ月余りのという長い夏休みの過ごし方について書いてみたいと思います。それでは、また!