予想外にハードだったサマースクールの後、10日程の休みの間には授業が始まって死にそうになる前に少しでも楽しんでおこうと思い、初のニューヨークへと旅立ちました。同じことを考えている同級生が何人もいたようで、話を聞いただけでもサマースクールに参加した学生の中で10人以上は同じ時期にニューヨークに行っていたようです。
この休みの間に、生活セットアップもほぼ完了し、ダーラムでの生活にも大分慣れてきました。今回はダーラムでの生活と、Fuquaでの出来事をご紹介したいと思います。
車
ここダーラムでは車がないと生きていけません。しかも中古車価格が日本と比べて結構高いように感じます。7軒の中古車屋を回ってやっと満足のいく車(価格は除く)を見つけたという状態です。また実際に生活を始めてみると、一番歩く距離が大学の駐車場から教室までの5分、しかもこの間はバスが走っているので乗ってしまうとほとんど歩かない生活も可能になってしまいます。アメリカでの食生活は太ると言われているのに加えて、この歩かない生活は、健康面 で心配な状況です。
いろいろな方からダーラムは田舎だと聞いていたのですが、想像以上です(笑)。着いた当初はこんな田舎で2年間も過ごせるのか!?と正直思いましたが、慣れてみるとなんとかなりそうです。
アパート
大学に寮はあるのですが、1人部屋ではなく2人、または3人でルームシェアする形のタイプなのでフュークアの学生で寮に住んでいるという人は聞いたことがありません。日本人は全員大学外のアパートを借りて、車で学校まで通 うという生活をしています。平均通学時間は約10分というところでしょうか。
田舎だけあって家賃、設備ともに申し分ないです。テニスコート、プール、小さなジムがついていて、東京で住んでいたアパートの3倍くらいの広さの2ベッドルームの部屋(暖炉付!)を同程度(800ドルちょっとの)家賃で借りています。アパートの敷地には池があって、鴨が毎朝散歩しているのを見ると勉強で疲れきった体に安らぎを与えてくれます(ほんの一瞬ですけど)。
アパートの池
アパートのプール
オリエンテーション
8月18日から21日の3日間に渡ってClass of 2006オリエンテーション開催されました。このオリエンテーションは大きく分類して、(1)アカデミック、(2)就職、(3)お遊びの3つで構成されています。最初にアドミッションのディレクターであるリズからFuquaの正しい発音レッスンから始まりました(笑)。「フュークア」です。私も日本にいたときは「フークア」と発音していたのですが、最近は頑張って正しく発音するようにしています。
(1) アカデミック
Fuquaのホームページに載せる個人の写真撮影、コンピュータルームの使い方、Financial Aidの説明、Dukeカードの受け取りといった一連の事務作業がスケジュールされています。そして1年間コアコースで勉強を共にするセクションが発表されました。Class of 2006は6セクションから構成され、各セクション70人弱の学生がいます。昼ごはんを食べながら簡単な自己紹介をしていきますが、全然名前が覚えられません。個人的に話をした後に名前とバックグラウンドと特徴をメモ帳に書くという地道な作業をしています。
(2) 就職
まずこの3日間のオリエンテーションはそれぞれ企業のスポンサーがついていて、朝食および昼食も提供されます。そしてその企業で働くFuquaのアラムナイが卒業後の自分のキャリアについて話をしてくれました。Johnson & JohnsonとUnileverは自社製品のおみやげまでくれて高感度アップでした。
初日:Johnson & Johnson
2日目:General Motors
3日目:Unilever
Career PathsセッションではConsulting、General Management/Operations、Marketing、Finance、Healthcare、Sports and Entertainment、Entrepreneurship/Venture Capital、Non-Profit/Social Entrepreneurshipの8分野で働く卒業生が(各分野それぞれ2名から7名)就職活動体験談、現在の仕事、Fuquaで何を学んだか等フランクに話を聞ける場が設けられています。
最初のオリエンテーションからこのような機会が提供されることで、学生は浮かれてばかりはいられないなという危機感をそれぞれ抱いたと思います。同級生を話をしていても、意外と卒業後のキャリアをびしっと決めていない人が結構いることには驚きました。2年間の内に様々な分野を学びながら、また学校が提供するこのような就職イベントを通 じて、自分の進む道を決めていこうというのもありなんだなと思います。
(3) お遊び
お遊び第一弾はScavenger Huntです。辞書で調べるとゴミ集め競争ってなっています。確かに指示されている様々なものを時間内に集めてきて、それぞれに付いている点数を競うゲームです。4人一組のチームで車に乗ってダーラムをあっちこっち移動しながらのゲームなのですが、外国人のゲームにかけるすさまじい執念を目の当たりにしました。
全部で50項目くらいあったのですが、一例として以下の様なものがありました。
外国のレシート:50点
スーパーのVIPカード:50点
モヒカンにする:1000点
Fuqua又はDukeの刺青をする:1500点
誰が刺青するの!?と思っていたのですが、我がチームメートのインド人が「俺がやるぜ!」と男気(?)を見せました。スペイン人と私とで一生消えないんだよと言ってみても「OKだ!」とすごい気合です。さすがに時間内に刺青を入れてくれるところがなかったので断念しましたが、心の中では彼のことを尊敬していました。
また、モヒカンもいないだろーと思っていたのですが、6人(すべてアメリカ人)が見事なモヒカン頭で現れ、同級生達からは大拍手です。私はこの瞬間にアングロサクソン魂を垣間見た気がしました。ちなみに優勝チームの賞品は普通 のバスケットボールでした(笑)。
第二弾は最後に行われたセクション対抗運動会です。アメフトボール投げ、綱引きに始まって、ビール一気飲み&ゲーム競争と色々考えられている種目でセクションメートを応援しながら盛り上がりました。照りつける太陽の元、芝生のグラウンドで外国人と話していると妙にアメリカに来たんだなーと実感しました。
この原稿を書いている時点で本格的に授業が始まっています。ハードなワークロードをこなすのに精一杯ですが、就職イベントも本格化しつつあり、この先どうなるのか!?と自分でも楽しみ(心配)です。