<Los Angeles会計事務所等視察>
LA会計事務所等視察(Business Science Technology Centerにて
6月7日(月)からの1週間は、大阪のシステムコンサルティング会社、株式会社ウエーブ主催の、米国会計事務所視察に参加させて頂きました。前職場の上司に紹介頂き、2002年12月の中国会計事務所視察に参加させて頂いて以来のご縁で、2003年6月のNY視察に続き、今回が3度目の参加となりました。参加者は公認会計士・税理士・会計ソフト開発会社の方等で、中国視察では、中国進出した日系企業の会計事務所に対するニーズを把握すること、米国視察では、大小様々な規模のアメリカの会計事務所の経営について学び、各人が、日本における会計事務所・コンサルティング会社経営の方向性を考え、何かしらのヒントを得ることが目的です。
私にとっては、独立して大小様々な規模の会社や事務所を実際に経営されている他の参加者の方々と接する機会を通 じ、起業して会社経営を行うことの難しさや面白み、やりがい等を肌で感じ取り学ばせて頂くこと、そして何より、非常に前向きで意欲的な参加者の皆さんからたくさんの刺激とパワーを頂くことが、視察参加の一番の目的です。今回は、特に、いかにして自社の独自性を出すか? いかにして社員採用・社員教育をするか?、いかに効果 的な広告宣伝を行うか?といった、貴重な生の体験談やお考えについてお聞かせ頂くことができ、とてもよい勉強になりました。
American Apparelの工場にて
誕生日を祝って下さった視察参加者の皆さんと共に
今回の視察先は、大手監査法人1ヶ所(Deloitte Touche)、会計事務所8ヶ所、ベンチャー・インキュベーション1ヶ所(Science Technology Center)、ユニークなビジネス・モデルで現在急成長中の会社1社(American Apparel)で、特に興味深かったことは、下記の事項でした。
1. 中規模会計事務所で、記帳代行を初めとする様々な業務を、太平洋を遥かに隔てたインドにアウトソーシングしているところがあったこと
2. 規模を問わず、全ての会計事務所において、"クオリティの高いサービスを提供し続けていれば、紹介を通 じた新規顧客の獲得は比較的容易に行える。事務所経営で最も難しいのは、増える顧客に対して変わらずクオリティの高いサービスを提供し続けることを可能とするような、優秀な人材をコンスタントに確保し続けることだ。"とおっしゃっていたこと
3. ベンチャー・インキュベーションで、地域を挙げて、スモール・ビジネス育成のために行っておられる取り組みについてお聞かせ頂いたこと
4. 創業からたった3年間で年商30億円となり、海外進出を始めて現在もさらに急成長中のアパレル会社で、二人の創業者について、いずれも30代半ばという若さであること、一人はアパレル業界出身者だが、もう一人は全くことなる技術系の出身であること等をお聞かせ頂き、"何事にも不可能はないんだなぁ・・・"と溜息をもらしつつ、勇気が湧いてきたこと
<インターンその2: UBS証券会社投資銀行部門>
NY研修で一緒だった他事務所のインターン仲間と共に
インターン第二弾は、6月中旬から、UBS証券会社投資銀行部門でお世話になりました。合計10週間のサマー・インターン・プログラムは、NY・Stanfordで開かれた1週間のGlobal MBA Trainingで始まり、続く9週間は東京オフィスで実際の仕事を体験させて頂くというものでした。
最初のNY研修は、アメリカ各地・ロンドン・香港・ソウル・東京でインターンをするビジネス・スクール生約100名が集まって、イベントを通 じたSocial/Networkingに始まり、業界や会社を知るためのSpeaker Series、その後部門ごとに別 れて実際の業務に関わる研修・・・と、少しずつ共に仕事をする仲間と親しくなり、仕事の環境に慣れていくことができるように、非常に良く企画された内容でした。
初めての東京暮らしの部屋からの眺め
まずはSocial/Networking("初めまして、あなたどこの学校?"と尋ね合うと、実はお互いWharton生だった!ということが何度もあって笑ってしまいました)からと、予想に反してスロー・スタートだったのですが、各部門ごとに分かれて業務に関する研修が始まった途端に、Valuationに関連するAccountingやFinanceについての講義が目まぐるしいスピードで進められることとなり、ハードな仕事を既に思わせるような内容に一転しました。
東京での9週間の仕事については、予め希望の仕事内容を聞いて頂いた上で、私は、Corporate Finance・M&A・Real Estateグループを数週間ずつローテーションさせて頂くこととなり、実際のdealに入れて頂いたり、マーケティング用の投資提案を考えたり・・・という毎日が始まりました。