以前、アメリカで仕事のインタビューを受けると、必ずといっていいほど"Tell me a little bit about yourself(あなたについて少し話してください)"と聞かれるという話をしたことがある。今年も就職活動の時期がやってきた。今年は景気が少し上昇ぎみであることもあり、インターナショナルの学生を採用する企業も去年より格段に多い。ここのところ毎日インタビューを受けている。案の定、"Tell me about yourself"の毎日である。
相変わらず、この曖昧な質問が苦手であることには変わりないのだが、少しこつがわかってきた。成りきることである。大学から今に至るまでの人生のストーリーを組み立てて、何度も何度も練習し、本番話すときには、役者さんのように、見せ場ではちょっとおおげさ(私にしてみれば恥ずかしいくらいだが、アメリカンスタンダードからすれば控えめなくらい)の身振りつきで、成りきって話す。これが重要である。英語がちょっと舌足らずなことなんて気にしてはいけない。
これも最近気づいたことだが、アメリカ人にはあがり症の人が少なくなく、母国語での面 接なのにどもってしまう人もいるのだ。ハンディは感じないもの勝ちのようである。それと、仕事上の経験という点では、日本人を含め大半のインターナショナルの学生のほうが多種多様な経験をしてきていて、インターナショナルを採用しようとする会社はその辺を評価しているのだ。このことを心にとめて、強気で臨む。
いくら得意ではない英語の面接でも、毎日毎日受けているとだんだん慣れてくる。そうすると、ちょっとつっこんだ質問には、"Oh, this is a great question."(いい質問ですね)だとか、"I'm glad you a"モHummmmmm"と考え込む振りだとか。そうすると、以前は拒否反応の強かった面 接もなかなか楽しくなってくる。でも、思ってもみなかった質問をされることもまだまだ多いのだが。。。。。後は、結果 がついてくることを祈るのみである。