Campus Report 2004

熊谷 真理 to UCLA Anderson School of Management(全20回)

MBAホルダーへの道

Vol.4 ミッドタームの開始

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10月27日1週間にわたるミッドターム(中間試験)が始まりました。授業が開始してから6週間程度と短い期間ではありましたが、ここまでのポイントを科目ごとにまとめてみます。

UCLA Andersonではクォーター(四半期)制を採用しており、各学期に2回試験が行われます。成績を決定する際にどれだけ試験の結果を反映させるかは各教授の裁量によりますが、概ね中間試験で3割程度、期末試験で4~5割程度、残りの2~3割は毎週課されるグループホームワークやケースのクオリティによって決まるという印象です。

金融出身でありながらも、ファイナンスの授業などは自分の想像以上に授業のレベルは高く、かなり真剣に勉強しない限り、GMAT平均点が700点を超えるクラスメートの中でA をとるのは無理と遅ばせながら悟りました。

マクロ経済などではどこかで聞いたことのあるような理論もあるのですが、将来経営者として役に立つ「実学」に重きが置かれているため、同様のトピックでも視点が異なるケースが多々あり、日本の学校のように手を抜くことはできません。

Data Analysis and Decisions(統計学)

講義主体ですが、ケーススタディーも5回ありました。確率論、期待値、母集団及びサンプルの統計的手法(標準偏差、平均など)、サンプルを基にした仮説の検定などが範囲となりました。実際の株式市場や保険金の支払いなども問われてきますが、どの手法を用いて、過去20年のデータの何をどこで用いればよいのかというプラクティカルな判断がポイントとなってきます。

クラスメートの中にはオックスフォードの統計学博士もいるような環境であるため、理系出身者とのギャップは大きく、しっかり勉強する必要がありました。試験は比較的簡単でしたが、平均点が80点を超えており、成績が正規分布で引き直されることを鑑みれば、もう結果は思い出したくありません。

Financial Markets(投資論)

講義が6割程度ですが、大きなケーススタディーの比重も高く、最も大変な科目とされています。就職にも関連するので、全体的に意欲の高い人の多いクラスです。授業の範囲としては、ポートフォリオ理論を軸として、Capital Asset Pricing Model(CAPM) 、 Security Market Line (SML) などからポートフォリオ構築まで行いました。

金融出身者の多くは既にCFA (米国証券アナリスト)ホルダーであり、数字に強く意欲が高い人も多い科目であるため、教授陣も極めてチャレンジングなケースを求めてきます。エクセルのスプレッドシート分析を用いて(1)実際のポートフォリオからEfficient Frontierを導き出し、最適ポートフォリオを構築する課題や、(2)過去50年の証券市場を分析し最適な投資手法を指摘するというような課題が出されました。ケースでは重回帰など複雑な計算が求められますが、試験は計算機のみ持込可能とされた極めてベーシックなものでした。

Managerial Economics(経済学)

講義が主体で、馴染み易いゆえに、やや気合が入りにくい科目です。限界売上及び限界費用を用いた利潤最適化、消費者行動、需要関数や需要の弾力性などが範囲とされました。経営の意思決定者として現実の問題に直面した時にどのように定量的判断をしていくのかがポイントとされます。

所得効果などについては回帰分析を行ったうえで具体的な数値を問われる質問もなされるため、当初の想定以上に大変でした。ケースはなく、宿題も3回程度でしたが、逆に試験の比重が高く、持ち込み可能の試験でありながらも、平均点は驚くほど低いため有名です。

Marketing Management(マーケティング論)

マーケティングのバックグラウンドは全くない私ですが、素晴らしい教授に恵まれて、毎回授業が楽しみなクラスです。毎回ハーバードのケーススタディとディスカッションを中心とした授業とされており、ほかのコア科目とはやや色合いの違う科目です。

コースでは、どの会社も抱えるさまざまな制約条件の中で、定量的分析に基づいて、効果的なマーケティング戦略を提案していく能力がポイントとされます。典型的な授業の流れとしては、
(1)3C(Client, Company,, Competition)、
(2)STP(Strategy, Targeting, Positioning)、
(3)ACCORD (Relative Advantage, Compatibility with current behaviors, Complexity in communicating the benefits, Observability of the product's benefits, Riskiness, Divisibility (or Trialability))などのフレームワークを教授がまず提示します。

クラスでは提示された理論に基づき、実際のマーケティング(BMWなど)にどのように活用されているかを検証しながら、自分たちのプロジェクトを仕上げていくというようなフローになります。創造性を問われる側面も多いため、授業ではビールを配る人やドーナツを配る人も登場する楽しいクラスです。中間試験はなく、期末は3時間かけて提示されたケースのレポートを書き上げる予定とされています。

それでは次回はもう12月です。クラブ活動などをご紹介できればと考えております。皆さんよい年末を!

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