Campus Report 2004

相野 勇雄 to Hitotsubashi University Graduate School of International Corporate Strategy(全19回)

MBAホルダーへの道

Vol.8 冬学期開始

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【履修登録確認】

夏休みが終わって、10月からは遂に冬学期の始まりです。 一応、夏学期の初めに、夏学期と冬学期の分を併せて履修登録を行います。ただ、実際には冬学期の初めにも「履修科目の変更」ということで、登録の修正ができます。ですから、また学期の初めにある一週間のガイダンスを聞いて、履修科目の見直しを行うことになります。

冬学期に受講する科目は、以下の7科目です。[※...コア科目 無印...選択]

時限 科目名 備考:履修理由etc.
月2 経営組織(※) ・コア科目の一つですが、自分のキャリアとは直接な関係は薄いような気がしていたので、履修しようかどうか迷いました。ただ、前期で同様の理由で履修しようかどうか迷っていたマーケティングは、「履修しておいて良かった。」と思ったので、このコア科目も履修しておくことにしました。
火4 資本市場分析 ・野村證券の寄附講座です。企業財務よりも専門的なせいか、MBA1年生の履修者の数は少なめだと思います。数字が苦手な自分ですが、ついて行けるところまで、頑張ってみようと思います。
水2 戦略分析 ・多くの一年生が履修する人気科目です。エクセルを使ってPPMを実際に作ってみたりと、かなり細かいことまで教えてもらえるようです。前期の戦略系の授業"経営戦略"と同様に"厳しいけど、面 白い"と評判で、自分も非常に楽しみにしています。
木3 管理会計(※) ・会計系の科目なので、外せませんでした。ただ、純粋な会計の話だけでなく、MBAのコースらしく会計が企業の戦略や組織とどのような関係にあるのかといった観点からの話が学べることを楽しみにしています。
木4 Advanced English ・本来は、学部生の授業です。英語に触れる機会をできるだけ作っておこうと思って履修することにしました。半期かけて、英文レジメを作るという変わった授業ですが、外国人教師のパフォーマンス(?) 含めて、も個人的には楽しみにしています。
金3 Advanced English 企業財務(※) ・将来のキャリアパスとして、事業会社の財務も選択肢にカウントしているのでこれも外すことができませんでした。個人的には、管理会計と並んで冬学期の重点科目です。
金4 ベンチャー ファイナンス(聴講) ・科目名はともかく、実態としては"ベンチャー特論"ないしは"技術経営戦略"といったほうが、正しいかもしれません。半導体の世界では有名な藤村先生の話は、面 白そうだったので本当は履修したかったです。ただ、他の勉強との兼ね合いを考えて聴講にすることにしました。

ちょうど、この時期には期首のガイダンスのほかにも、2つほど履修科目の選択を決める補助材料が出てきます。

その一つは、冬学期の初めにもらえる夏学期の成績表です。夏学期に単位 がうまく取れていると、コア科目だけでなく、自分の興味に合わせて選択科目を多めに履修するという選択ができます。また、「卒業単位 数も、このままいけばクリアーできそうだな」と思えば、MBAコースの以外の科目も履修できます。

これも特徴の一つであると思うのですが、HMBAでは同じ商学研究科の研究者養成コースや商学部以外の研究科、及び学部の授業も科目により履修することができます(注・・・履修はできますが、卒業単位 にはカウントされません) 。自分の場合は、前月のレポートにも書いたようにできるだけ英語に触れる機会を作りたかったので、学部生の英語の授業を履修することにしました。

もう一つは、夏休みの終わりから冬学期の初めに開かれる2年生のワークショップレポート(修士論文のようなもの) の中間発表会です。いくつかの発表会に顔を出すうちに、「選択する可能性のあるワークショップに関連した分野を一年生のうちに履修しておいたほうがいいのかな?」と思いました。

それで自分は財務ワークショップを選択する可能性も考えて、数学の苦手な自分が敢えて「資本市場分析」という科目を履修することになったのでした(もっとも財務ワークショップの発表会は、別 の授業が入っていて参加できなかったのですが...)。

上記の履修内容で、「相野さん、(授業を)少し軽めにしたの?」と聞かれる程度の負担になる予定でした。確かに聴講や学部生の授業を含めると、科目数だけを見れば一つ増えています。ただ、MBAコースで感じる体の負担や時間の制約の程度は、コースのコマ数だけでは決まりません。むしろ、それぞれの授業で「予習にどれぐらい時間がかかるのか?」とか、「課題がどれぐらい重いのか?」といったことが大きく負担感を左右します。

ですから、企業評価分析、経営戦略、マーケティング、古典講読と多くの科目で毎週のようにレポートがあった夏学期から比べれば、冬学期の履修は軽めに見えるのも否めないかもしれません。実際に、夏学期と比べれば"レポートの締め切りまで、あと○○分しかない!"という差し迫った状況に追い込まれる機会は減っているように思います。

自分の場合、そういった他の人から"軽めに見える"科目構成にしたのも2つほど理由がありました。

一つは、MBAで体感したかった"激しいプレッシャーと、限られた時間の中で最大限のパフォーマンスを絞り出す"というプロセスは、ある程度まで夏学期で得ることができたと思ったことです。

もう一つ大きかったのは、自分のキャリアの弱点となっている部分を克服する時間を確保したかったことです。夏学期の反省なのですが、あまりにも"課題に追われている!"という意識が強かったので、公式を十分に理解しないまま変数を代入して答えを求めてしまったり、日々の英語の勉強を社会人時代よりしなくなっていたことが現実としてありました。

確かに目の前の前に立ちふさがる山のような宿題を次々に片付けていく毎日は、自分の充実感の源の一つでした。ただ、そうやって目の前の課題ばかりを追うだけでなく、仕事に復帰したときに自分が必要になりそうな知識やスキルをしっかりと補強しておくことがこの2年間の意味付けを考えると重要であると思いました。

それで財務系の授業を進めていく上で今の自分に足りていない数学や、コースだけでは足りない英語に触れる時間を確保できるように、当初は履修予定だったベンチャーファイナンスを聴講にしたりして履修科目を調整したのでした。

周りの人の状況を見ると、履修の科目数は平均して6コマ程度だと思います。新卒だとこれから就職活動も入ってくるので履修の科目数を絞り込むという選択をした人もいたようですし、逆に冬学期の一科目当たりの負担は夏学期よりも軽いからといって多めに履修した人もいるようです。

またコースワーク以外では、(自分は予選で敗退してしまいましたが)10月末まではマーケティング/ビオテルムのコンテストの決勝に向けて頑張っている人たちや、夏学期の古典講読の続きとして夏休みからペンローズの『会社成長の理論』を読み進めているグループもありました。

こうして自分自身は、ゆっくりとした冬学期のスタートを切ることになりました。ただ、これを書いている今は、結局のところ、夏学期とはまた別 の理由でコースにまた大量の時間を投入することになっています。それはグループワークという予想外の罠(?) があったからなのですが、その詳細についてはまた次回に書きたいと思います。

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