2004年の秋学期が終わるのに連れ、そろそろ来学期の履修科目を考えないといけない時期にさしかかってきました。今まではどちらかと言えば、ファイナンスが中心となっていますが、今後企業分析をするのであれば、やはり経営という側面 からも知識を得なければと思い、経営中心の科目履修に切り替えようとしました。
しかし、いざ履修科目を見てみますと、やはり経営関連の科目よりはファイナンス関連の授業の方が充実しています。まぁ、コロンビアの伝統とも言うべきなのでしょうか?思わずため息が出てしまいました。
結局のところでは、経営関連の授業はResnikoff教授が教える[Turnaround Management]及びDell教授が教えている[Business Technology and Innovation]だけで、残りは全てファイナンス関連及びCLS (Columbia Law School)の破産法関連の授業になります(下記の表をご参照ください。聴講授業も含まれています)。
Monday | Tuesday | Wednesday | Thursday | |
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8:15-11:30 | STRTGC MANG CONTRL SYSTMS | |||
10:00-11:30 | BUS TECHNLGY &INNOVATION | |||
11:45-13:15 | Advanced Corp. Finance | Advanced Corp. Finance | ||
13:20-16:20 | Bankruptcy Law | Value/Spec | ||
15:15-18:30 | Advanced Seminar in RE | Turnaround Management | ||
18:30-21:00 | Valuing Investing | Valuing Investing | ||
17:00-20:15 | Security Analysis |
経営関連科目が少ないが、CBSの中ではとても評判のある授業です。Resnikoff教授はCBSの出身で、卒業後一貫してRestructuring関連の仕事に携わってきました。また、Dell教授も西海岸のシリコンバレーで実経験を積んだ後に、NYに来てVCの仕事に携わっている異色教授です。
ファイナンスに関しては、やはり充実しています。例えば、水曜日の午後5時から始まる[Security Analysis]の先生は元CSFBのトップStrategistで常にアメリカのStrategistランキングの上位 に名を連ねているMichael J Mauboussinです。彼のすごいところは市場(ここで取りあえず株式市場に限定します)をファンダメンタル及びモメンタム両方から見て、将来の株価のトレンドを予測しようとするところです。つまり、Warren BuffettとGeorge Sorosを足して二で割るようなものです。私が知っている限りには、今までこういったことをやろうとするマーケット参加者が極めて少ないと思います。
また、同じファイナンス授業ですが、水曜日午後に始まる[Value and Special Situations]もなかなか面白い授業です。先生を務めているのは現役のヘッジファンドマネジャーであるJoel Greenblatt氏で、かの有名な[You can be a stock market genius]という本の著者です。私は運良く、彼の授業を受けることが出来ましたが、そのことをとあるヘッジファンドのファンドマネジャーに言ったら、彼からとても羨ましがられまして、ぜひ授業のノートを見せてと頼まれました。
また、CLSの破産法関連の授業もとても充実しています。毎週水曜日の午前中にCLSのMiller教授が教えているCorporate Restructuringに顔を出しています。現役の金融弁護士で、年は恐らく60歳を優に過ぎていますが、いかに敏腕そうに見えます。彼は授業中に、Cold callしますが、頭の回転が速いためか、どんな答えが返ってきても、すぐに反応でき、また次の質問を投げます。個人的には、カミソリのような存在にも思えます。
来月後は授業の内容について詳しく報告します。