Campus Report 2003

関 伸彦 to Sloan School of Management, Massachusett Institute of Technology(全28回)

MBAホルダーへの道

Vol.23 日本への研修旅行引率

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昨年も書きましたが、1月はSloanだけでなくMIT全体がIAP(Independent Activities Period)という、「普段のクラスとは違うことを自由にやろう」という期間に指定されています。この期間用に特別 にオファーされている短期の授業がいくつかあるので、学生は他学部のクラスも含めて自由に取ることできるのですが、何もせずに旅行に行ったりすることもできる大変素敵な月だったりします。私は今年は「身体を動かさないと太る」ということで、上級者用のTennisのクラス(単位 は取れません)を取ってみました。

昨年の1月は自分の車でフロリダまで行ったのですが、今年は資金が尽きてきたこともあって、旅行は止めにしてみました(とはいっても、しっかり年末にイタリアに行ってたりするのですが)。代わりに「少しはビジネススクールの学生らしい時間の使い方をしよう」ということで、Sloanの友人と将来ビジネスのネタになるかもしれない、半分趣味のウェブサイトを立ち上げてみることにしました。今は準備の追い込みに入っていて、順調に行けば、ちょうど授業の始まる2/1には公開できそうです。

さて、今日は3月下旬(3/18(金)~27(日))の春休み期間中に予定されている、Japan Trek(外国人学生向けの日本への研修旅行)について書きたいと思います。私はこのTrekの幹事の1人で、今はこの準備も平行して行っています。今年のボストンは昨年と比べて本当によく雪が降るので外出する気があまりせず、幸か不幸か、こういうウェブサイトやTrekの準備をするには非常に適していたりします...。

Trekとは?

ビジネススクールでは、数十名の学生が色々な世界中の地域に1週間ほど滞在し、その土地の文化に触れたり、有力企業に訪問したりする、という研修旅行のようなものがよく企画されます。Sloanでは、私の在籍期間中に行われていたものですと、アメリカ国外であれば日本、中国、インド、ブラジル、スカンジナビア、南アフリカ、UAE(ドバイ)、国内でもニューヨーク、シリコンバレー、シアトルへの研修旅行が実施されています。

Japan Trip/Trekはこの中でもかなりの人気を誇っており、昨年まではTrip(公式の研修旅行の名称)として行われていたのですが、20名程度の定員に対して必ず倍以上の応募があるようです。このJapan Trip/Trekは、Sloanの日本人と日本に興味のある外国人で構成されているJapan Clubという組織が運営しているのですが、実は今年のTrip/Trekはオーガナイザーのなり手が少なく(最初の時点でリーダーのソーイチ1名)、存亡の危機に瀕していました。

かくいう私も以前から興味はあったものの、「6月に卒業・帰国するのに、3月の春休みに日本にわざわざ、しかも殆ど自費(オーガナイザーの補助は極めて少なく、参加者とそれほど変わらないのです...)で帰らなければならないんだろう...」と思い始めてしまい、「どうせ行くなら、他のTrekに参加した方がいいよなぁ」と考えるようになってしまっていました。

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昨年のJapan Tripの様子

しかし、2年生になって帰国が近づくにつれ、逆に「Sloanに貢献した明確な証を残したい」という想いが強くなり、そして私が春休みに予定していた都合が無くなり都合がフレキシブルになったこともあって、オーガナイザーとしての参加を決断しました。

私が参加を決断した2004年10月の時点ではオーガナイザーは1年生2名を加えて3名となっており、私は最後発(笑)での参加だったのですが、猫の手も借りたい状態だったためか、快く迎えてくれました。というわけで、実は私は偉そうにJapan Trekのことを書ける立場でもないのですが、その点はご容赦下さい。

Japan Trek説明会

私が参加を決断した後、早速学生への告知を10月末に行うことになりました。春休みには沢山のTrip/Trekが行われるため、早めに宣伝をしておかないと、既に他のTrip/Trekへの参加を決断してしまいかねないためです。その告知に当たって、ソーイチが下記2つの大きな新方針を出しました。

・ 公式のTripではなく、非公式のTrekにすることで人数制限をなくし、できるだけ大勢の学生を連れて行く
・ 企業訪問の数をできるだけ減らし、とにかく楽しいものにする

この2つは、これまで公式のTripとして行われてきたJapan Tripにとっては非常に大きな変更だったのですが、個人的に変えたいと思っていた点と全く同じだったので、最初から大賛成でした。

Tripにすると、学校からの補助と僅かながらの単位がもらえる反面、自動的に参加者の数を20名ほどにしなければならない、という制限が生じてしまうのですが、それでは他校のJapan Tripと比べると規模的に物足りないと感じていました。せっかくやるなら、自分の友達をできるだけ沢山連れて行けたほうが良いですしね。

次に2点目の企業訪問の数ですが、他のTrekに参加した友人の話を聞いても、必ず聞かれるのが「企業訪問が多すぎて忙しすぎる」という不満でした。アメリカ国内のTrekなどは、就職用のコネクションを作る、という目的もあるため、致し方ない部分はありますが、Japan Trekの場合は就職活動の一環として参加している人間は少ない(受け入れ企業側がそういう体制にない)ため、学生の不満はさらに溜まりやすいのです(実際に昨年の参加者からそういうコメントを聞いていました)。

反対する人はいなかったため、この点のすりあわせを簡単に済ませた後、説明会用のプレゼン資料などを準備して、説明会に臨みました。しかし、説明会参加者の目標の50名に対して、実際は30名弱に留まってしまい、悪くはないものの良くもない、という状況となってしまいました。説明会開催の時期が早すぎたのかもしれませんが、どれほどの参加者が最終的に参加をコミットしそうなのかの判断材料は全く得られないままでした。

参加メンバー確定

年末が近づくに連れて、友人達からの「Japan Trekはいつまでに申し込めばいいんだ?」という声が大きくなってきたため、メンバー数の見込みがつかないまま、年内に申込みを締め切ることを決めました。ただ、予想よりも参加者が少なくなることも予想されたため、メールでの告知に加え、締切の週にはSloanの校舎の入口にInformation Deskを設け、オーガナイザーが交代で座り続けるなどして、認知度の向上に努めました。

すると、締切週の前までは極めて低調(10名以下)だった申込みが、締切週になったとたんに殺到し始めました。このため、実際の締切日の前日までに目標の50名を突破してしまい、締切当日には「申し訳ないがWait Listに回ってもらう可能性もある」と一言断らなければならない、という状況になってしまいました。その後、申込みは締切を過ぎても続き、申し込みの数は最終的に75名ほどにまで膨れ上がりました。

結局、宿のキャパシティなどの関係から、メンバーのセレクションを行わざるをえなかったのですが、最終的にはオーガナイザーを含めなんと総勢62名(しかも大半の人は日本未体験)で日本への研修旅行に行くことに決まりました。直前までは最低目標の30名にも到達しない可能性もあるのでは、と心配していただけに、日本の人気が依然として高いことは、大きな、そして嬉しい驚きでした。

Japan Trek日程概要

下記に参考までに今回のJapan Trekの日程概要(予定)を掲載しておきます。

日にちイベント
3/18(金)・ 大阪到着、京都へ移動
3/19(土)・ 京都観光 ・ キックオフディナー(with 芸者さん)
3/20(日)・ 大阪観光&相撲観戦(オプション)
3/21(月)・ 豊田市へ移動

・ 企業訪問: トヨタ自動車

・ 修善寺の温泉旅館へ移動

・ 温泉旅館で温泉&お座敷宴会
3/22(火)・ 東京へ移動 ・ 東京観光
3/23(水)・ 企業訪問: セブン-イレブン・ジャパン

・ 東京都内Scavenger Hunt(≒オリエンテーリング)

・ 日本のMIT Sloan OBとの交流会
3/24(木)・ 早朝築地寿司ツアー(オプション)

・ お台場(大江戸温泉&Toyota Mega Web等)ツアー(オプション)

・ 箱根温泉ツアー(オプション)

・ 日光ツアー(オプション)
3/25(金)・ 企業訪問: スクエア・エニックス

・ 企業訪問: NTTドコモ

・ 企業訪問: ソフトバンク
3/26(土)・ 夕方までフリータイム ・ 屋形船で打ち上げ
3/27(日)・ 東京出発

今の時点では、出発まで2ヶ月ほどあるのでまだまだ余裕ですが、残り1ヶ月を切ってくるとかなり忙しくなるのだろうと予想しています。さらに旅行期間中は、日本に慣れない学生に振り回されるなどして、ぐったりとするほど忙しくなるのでしょうが、それも含めて(少なくとも今の時点では)楽しみだったりします。Japan Trekが終了した3月末の体験記でこの模様を報告しますので、楽しみにしていて下さい。

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