とうとう2年間弱のMBA生活も最終学期を迎え、残すところ4ヶ月となった。全部で4学期しかないので、最終といわれてもあまりぴんとこないのだが、近頃学校から来るメールは「卒業申請を出せ」だとか、「スペシャリゼーションを確定せよ」だとか、追い出しモードのものが半分以上である(スペシャリゼーションとは、サブメジャーのようなもので、全員がジェネラルマネージメントメジャーなのだが、その下にファイナンス、コーポレートファイナンス、マーケティング、ストラクチャファイナンス、ストラテジー、オペレーション等のスペシャリゼーションが設けられてあり、それぞれに履修科目と必要単位 数が規定されている。何も申請せずに、ジェネラルマネージメントメジャーとして卒業することも可能。私はコーポレートファイナンスとストラテジーがスペシャリゼーション)。
お休みが多くてあまりにも楽しい毎日で、確かにこれ以上学生を続けると、社会復帰出来なくなりそうな気がしてはいるのだが。。。。 最終学期は最低必要単位数を満たすだけにしてゆっくり過ごそうかと思っていたのだが、今学期で最後となると、やっぱり欲が出て、あれもこれも取りたくなってしまう。結局今学期も6教科、16.5単位 の履修をすることになってしまった。
履修科目は、バリュエーション、ニューベンチャーファイナンシング、プライシングストラテジー、ゲームセオリー、ブランドプランニング、プロフェッショナルリスポンシビリティーと、なんだかまとまりがなく取りたいものをすべて取ったような形になった。
この中でも一番楽しみにしているのが、ゲームセオリーとブランドプランニングである。 ゲームセオリーは、このセオリーを作ったブランデンバーガー教授自らが教鞭をとる。おっとり優しく話す若い教授で、教え方はいまいちな気がするのだが、去年の先輩たちからは、「ポーカーが強くなる」、「なごむ」、「ストラテジーを仕事にしたくなる」等等、是非一度取ってみたくなるようなコメントを聞かされている。理屈っぽい私はポーカーはあまり強くないのだが、このセオリーが大好きなので、一番にビッドした。
ブランドプランニングは、ギャロウェイ氏というVisitingAssistantProfessorが教える。実業界で活躍する彼は、この肩書きにいたく不満なようで、今日の最初の授業でも、「お客さんの上に、アシスタントかい」と不満をぶちまけていた。非常にハンサムな教授で、女性の評価が非常に高い。授業の雰囲気も絶え間ないコールドコールを含め非常に活発である。一度はブランドマネージャーに興味を持った身、彼の「ブランドとは、ブランドイメージ、ブランドアイディンティティー、ベストプラクティスとは」という議論とパリスヒルトンからアメリカまでブランドで定義するブランディング愛にはとても興味がある。
後は、世界的に有名なダマダランのバリュエーションのクラス。彼のクラスは去年のコーポレートファイナンスに引き続き2期目である。また小テストとプロジェクトできりきり舞いをするのだろうな、と思いながらやっぱり取ってしまった。コーポレートファイナンスの中でも、バリュエーションはとても楽しい。自分でいろいろなビジネスを経験している気分になる。来年は一年間お休みを取ることが決まっている彼のクラスには、熱心な一年生の姿もちらほら見られる。
あとプライシングは、サプライチェーンをやっていく上で、売り手側心理の理解を深めるため。数字が好きなので、色々な価格付けの手法や論理を習うのは楽しみである。
ニューベンチャーファイナンシング。いつか自分で事業を起こすときがもしもあるとしたら~のため。投資家にとって魅力のある企業にするために。ファイナンスを仕事にしたいと思ったことは一度もないが、自分で事業を起こすのであれば金融面 も自分で見てみたい。
こうして解説を加えてみるとさらにまとまりがないことが露見してしまう。。。。でも他の学期は嫌いな授業が一つ二つあったのだが、今学期はどれも好きな授業である。授業の始まりを本当にわくわくまてる、最後にして一番楽しみな学期の始まりなのだ。