さて1週間の秋休みを終えた10月25日から日本人にとって最も忙しいと言われるTerm2に突入です。確かにこのTermは私にとって想像以上のハードさでした。終わった今なら大変だったと気楽に思えますが、Termの最中は常に眠いし、慢性的に疲れているしでクラスメートからは「元気がない」、「何かあったのか?」と聞かれるくらいフラフラしたいたみたいです(笑)。
受講した以下の4科目はすべてコア科目です。
・ マーケティング:Marketing Management
・ ファイナンス:Global Financial Management
・ アカウンティング:Financial Accounting
・ プレゼンテーション:Informing and Influencing Business Audience
・マーケティング(教授:Gavan Fitzsimons)
3C(Company, Customer, Competitor)および4P(Product, Promotion, Place(Distribution), Price)の1つが毎回の授業のテーマになり、そのテーマに基づいたケースを使用して授業が進みます。最初の1時間でそのテーマについて教授がまとめたハンドアウトを元にレクチャーを受け、後半の1時間でケースディスカッションが行われます。レクチャーは単なる講義形式だけではなく、コマーシャル映像やケースに出てくる会社の人のインタビュー映像を見たりと楽しめました。
また食品を扱っている会社のKraft社(お菓子のオレオの会社と言った方がわかりやすいかも)のGlobal Marketing & Category Developmentのトップが講演を授業の一環として聞く機会もありました。
このマーケティングのコースでは毎週チームアサイメントが課されます。このチームはTerm1で学校がアサインしてくるチームを継続してのもので、メンバーとも打ち解けやりやすいのですが、各々就職活動やクラブ活動でミーティング時間を設定するだけでも大変で、このアサイメントが今Termで一番ワークロードが大きかったと感じています。日本人のサマーインターンの活動はこの時期が一番のピークになるため、その準備をしつつミーティングに参加して貢献するというのはなかなか大変な作業です。
マーケティングというと私の抱いていたイメージではもっと定性的なものだと思っていたのですが、想像以上に数字に基づいた定量 的な分析も求められました。例えば、「この製品の顧客に対する経済的価値は?」、「この会社の損益分岐点となる売上数量 は?」といった質問がアサイメントでも与えられました。
・ファイナンス(教授:Ron Kaniel)
このコースは1回毎のテーマをレクチャー形式で学び、そのテーマ毎にあるProblem Setという練習問題を解いて学習するものです。3回のQuizがあり、その中のベスト2スコア、Finalの試験、そしてクラス貢献で成績がつけられます。QuizはProblem Setと同じ問題や似たような問題から出題されました。
各授業のテーマは以下です。
1. Bond Valuation
2. Valuation of Stocks
3. Portfolio Analysis and Diversification
4. Asset Pricing Models
5. Investment Decisions and Capital Budgeting
6. Forward and Future Contracts
7. International Project Evaluation
8. Option Contracts
9. Leverage and the Weighted Average Cost of Capital
教授のRonはイスラエル人で英語もわかりやすく、「ドーナツ用意して待ってるから質問に来い」と学生思いのいい奴です。忙しくて彼のオフィスを訪れることはできなかったのが残念ですが、今年Fuquaに入学される方は是非彼のオフィスを訪れてください。
・ アカウンティング(教授:Mohan Venkatachalam)
Fuquaのコアコースは1人の教授が3クラスずつ2人で教えています。もう1人のJennifer Francisが有名な人らしく、私は担当してもらうことができなくて残念!と思っていたのですが、Mohan Venkatachalamは熱くて面白いおじさんで非常に楽しく授業を受けることができました。Dr. Vと呼んでくれとのことなので、学生はみんなそう呼びます。
授業のテーマは以下です。
1. Financial Reporting 1
2. Financial Reporting 2
3. Revenue recognition
4. Accounting for receivables
5. Inventories
6. Long Term Assets
7. Statement of Cash Flows
8. Accounting control
9. Investments
10. Long term liabilities
11. Leases and income taxes
12. Shareholdersユ equity
授業はケースを読み、設問を解いていく形で進みます。教授はランダムに生徒を指名して問題を解かせるのでなかなか気が抜けません。日本で簿記3級程度の知識があればそんなに難しい授業ではない気がします。
・ プレゼン(教授:Mark Brown)
このクラスは20名を一クラスとして効果的なプレゼンを行うための練習を行う授業です。成績評価の対象になるビッグプレゼンが2つあります。1つはExplanatory PresentationsでMBAの学生に関係するテーマを選択し、それを効果的に聴衆に説明するというもの。もう1つはPersuasive Presentationsで聴衆を論理的に説得させるプレゼンを行うというものです。
それぞれについて、リハーサル→本番プレゼンを行います。リハーサルは2年生のTeaching Assistantと6名程のグループの前で行い、全員からのフィードバックをもらって次回の本番プレゼンの参考にします。本番プレゼンはビデオ撮影され、教授と聴衆からの採点で評価されます。
Explanatory Presentationsは5分、Persuasive Presentationsはプレゼン7分+Q & A3分のため、まだまだ英語の苦手な自分としてはこれだけの時間話す内容を考えるだけでも大変でしたが、どちらも日本に関するテーマを選択し(Explanatory Presentationsに関しては六本木がどれだけ楽しいかについて(笑))、笑いも取れた部分では満足しているのですが、滑らかなプレゼン・・・とは死んでも言えないレベルなので、こういったプレゼンをアドリブで滑らかにできるレベルにする!ことがこれからの課題です。