Campus Report 2003

関 伸彦 to Sloan School of Management, Massachusett Institute of Technology(全28回)

MBAホルダーへの道

Vol.24 なぜかTOEICを受けてみた

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2月も末になり、最後のセメスターも早くも半分が過ぎようとしています。残り少ない留学生活をフルに楽しむためには早く暖かくなって欲しいところなのですが、一昨日も雪が降ったりしていて、依然として寒い日々が続いています。

さて今回は、先日なぜかTOEIC(TOEFLではない)をこちらで受験する機会があったので、それに絡めて、私(と妻)の英語の進歩状況を報告したいと思います。妻はこの留学に同行するに当たって、日本での仕事を辞めてきました。帰国した後は、また仕事を探さなくてはならないのですが、その際には日本で就職する際のスタンダードであるTOEICの点数があったほうが何かと話が早いだろう、ということで彼女に受験を勧めたのです。

いくら付き添いとはいっても「2年間アメリカに住んでました」という説明をしてしまうと、「じゃあ英語はできるのね」という風に単純に捉えられてしまいがちなので、彼女にとっては気の毒なところです。しかし、せっかくアメリカに来たのだからその機会を活かして英会話能力を向上させない手はない、ということで、私と同様、彼女もこれまで色々な学校に継続的に通 って英語の勉強に励んできました。ちなみに、MITの奥様にとって代表的な英語の学校は下記の3つになります(更に詳しく知りたい方はこちらをどうぞ)。

(1) MIT教授の奥様達による、奥様向け英会話レッスン

  (1回1hr45min、週2回、3ヶ月で$80ぐらい)
(2) Cambridge市ローカルのAdult Education Center

  (1回1hr30min、週2回、10週間で$200ぐらいが標準だが、学生は半額に)
(3) Harvard大学 Extension School

  (1回2hr、週2回、12週間で$600-1200程度)

私の奥さんは1年目は(1)、2年目は(2)という形で基本的には継続的に会話のクラスを取ってきています。クラスが終わった後には、このクラスで出来た韓国人・中国人の友達とよくお茶をして来るので、それが更に良い学習機会になっているようです。加えて、彼女はかなりTVが好きなので、よくアメリカのドラマを、たまに英語の字幕をONにしたりしながらソファーに寝転んで見ています(そのままソファーの上で寝入っていることもしばしばですが...)。

私がそばで見ていても、ボストンに来た当初と比べると彼女のリスニング力が格段に上がっているのは分かるので、私としても彼女がどれぐらいのリスニングスコアを出すのか楽しみでした。ちなみに彼女が2-3年前に受けたTOEICのスコアは620点程度だったそうなので、単純に半分として、310点ぐらいのリスニングの点数だったようです。

私はといえば、学生生活の最後の会社に入る直前に1ヶ月集中的に勉強して受けた試験で、810(確か405、405)という点数を出していました。留学直前にはTOEICは受けていないので留学の効果 だけを抽出できないのが残念ですが、それでも特に勉強せずに満点に近い点が取れれば、大きな成果 が出ていると言えなくもないか、と勝手に考えました。さらに、TOEICはTOEFLの半分ぐらいの値段で受けることができ、しかも全て選択式でライティングなどもなく、時間も短いので、まあ彼女の付き添いがてら、リラックスしてクイズ気分で受けるのも悪くないかと考え、一緒に受験をしてみることにしました。

ところで、TOEICを受験することを彼女が韓国人や中国人の友人に話してみたところ、韓国人は良く知っていたようなのですが、中国人はTOEICの存在すら全く知らなかったそうです。ご存知の方も多いと思いますが、実はTOEICはTOEFLが難し過ぎるであろう日本人と韓国人をターゲットに開発された試験であり、国際的には全くマイナーな存在だったりするのです。日本ではあまりにもメジャーなので、私はこれまで気が付きませんでしたが、改めて試験問題を見てみると、確かに不自然なぐらい日本人の名前や、日本の写 真が出てくるんですよね...。

しかし個人的にTOEFLをやり込んだ経験からすると、TOEFLはTOEICに比べて遥かに良く出来た試験であり、リスニングも実際の会話スピードに近いので、非英語圏で英語の上達度合いを測るには最適なツールだと思います。さらに来年からはスピーキングも導入されるようなので、これからのMBA留学を考えている英語が苦手な人にとっては頭が痛いですが、より正確に英語力を測れるツールになりそうです。このTOEFLを大学受験の共通 英語テストに絡めて いけば、リスニング・スピーキングなども中高で積極的に教えざるを得なくなるため、日本の英語教育も少しは実践的なものへと変わっていくと思うのですが...。

さて、上で述べたようにTOEICはこちらでは非常にマイナーな存在のため、試験会場を探すのも一苦労です。なんと、マサチューセッツ州全体で、1箇所しか試験会場がないのです...。なんとか車で気軽に行ける範囲にあったので良かったのですが、それでもボストン市やケンブリッジ市では受けられず、高速道路を使って郊外に出なくてはなりませんでした(実はこれが付き添いの最大の理由だったりします)。

会場に行くと、予想していたよりも遥かに沢山の日本人、韓国人がいて驚きました(やはり他には台湾人が1人いただけでした...)。30名ほどはいたでしょうか。それでもマイナーな試験のためか運営が非常に適当(試験官は学生2名のみ)で、受験票も無く、名前で各人を管理していました。さらに、試験開始時間になっても試験が開始されず、結局開始されたのは試験開始時刻のほぼ1時間後でした。

2週間ほどして、結果がやってきました。私は満点には届きませんでしたが、960点で、リスニングは10点だけ減点の485点とそれなりに満足のいくものでした。彼女のリスニングは380点(目標は400点越え)とまあまあでしたが、リーディングセクションが悪夢のような出来だったようで、トータル800点越えを目指していたのですが、すっかりやる気をなくしてしまったようです(それでも気を取り直して来月にまた受けるそうですが)。

面白かったのは、2人とも80点ぐらいの点数上昇が見られたことでしょうか。2人とも渡米時のレベルや、普段の英語への接し度合など、色々条件は違うのですが、2年間の留学生活の効果 の1つは「それぞれのレベルから80-100点ぐらいのTOEICリスニング力向上」と定義できるかもしれません。これを多いと考えるか、少ないと考えるかは人によって意見が分かれそうですが...。

さて、次回は今必死に準備しているJapan Trekの結果についてです。ネタを忘れないようにTrek中は日記でもつけようかな、などと考えていますが、きっとそんな暇もないほど忙しくなることでしょう...。

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