Campus Report 2004

相野 勇雄 to Hitotsubashi University Graduate School of International Corporate Strategy(全19回)

MBAホルダーへの道

Vol.10 冬学期・ラスト

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【冬休み】

夏学期と冬学期の一つの大きな違いは、冬休みが途中に入ることでしょうか。

年末最後の授業は今回は12/20(月)で、自分の場合は1/6(木)から年明けの授業がありました。ですので、冬休みは約半月ほどになります。レポートや期末プレゼンテーションの準備もありますが、働いているときの感覚からするとやはり長い休みになります。そんな休みの過ごし方は、ひとそれぞれ。新卒であれば就職活動をしていたり、留学生であれば国に帰ったり、中にはインターンをはじめていた人もいたようです。

自分の場合は、弱点であった数学の克服に時間を振り当てました。高校レベルからやり直すことにして、とりあえず微積分と確率・統計から手をつけました。CD-ROMを買ってきて、講義を聴いては、問題集をひたすら解いていました。

国内MBAの入学試験では、GMATが必要条件でない上に、それぞれの入学試験において数学の能力を問われることは殆どありません(問われることはあっても、それだけが合否を左右しないと言ったほうが正確かもしれません)。

自分にとって数学は通らなくて済むのなら、通らずに済ませたい鬼門でした。経理・財務の仕事をしていたバックグラウンドから考えると意外かもしれませんが、"算数"はともかく、"数学"は大の苦手科目だったのです。ただ、入学するとコア科目である企業データ分析はもちろん、自分が履修した科目の中では企業財務や、資本市場分析等では至るところで数学が必要でした。一方で、それぞれの科目の中では数学自体はメインでないため、授業はそれらを既に知っている、ないしは自習することを前提に組み立てられています。それで、冬休みを使って、自分は一気にカバーしようと勉強時間を数学に振り当てたのでした。

それに加えて、学期中は忙しさで友人付き合いが疎かになってしまいがちなので、時間的余裕のある冬休みは忘年会に参加したり、新潟に初滑りに行ったりと旧友を温めるのに自分にとっては貴重な時間となりました。

【冬学期・ラスト】

冬休みがあけると、MBA一年目の終わりが駆け足でやってきます。ただ、その残りの一ヶ月が勝負です。その期間に自分の場合は、テストが戦略分析と企業財務の2つ、グループで行う最終プレゼンテーション(もちろん、レポート付!) が戦略分析と経営組織で2つありました。それとは別に他の科目でも、いつもどおり授業の課題がありましたので、普段にも増してタイトなスケジュールの中で毎日を送ることになります。

とは言っても、実際のところ自分にかかっていた負荷はHMBAの学生の中ではそれでも比較的軽かったほうだと思います。その理由は2つほどあります。

一つは、自分がこの時期に就職活動をしなくてよかったことです。HMBAは、この時期から就職活動をする新卒(含、留学生)が今年度は三分の一以上います。1月には外資系金融機関・コンサルティングファームの採用活動に加えて、日系の企業でもインターンシップ(及びその選考)などが始まります。ですので、グループワークが終わった後、MBAルームでエントリーシートを書いている学生の姿を見かけることも珍しくない風景でした。

もう一つは、最終個人レポートが重い科目を、(偶然ですが)履修しなかったことです。最終レポートだけで、『ベンチャーファイナンス』はA4×7枚、『日本の経済と産業』はA4×10枚もありました。両方とも、コア科目ではありませんが、学生の半分ぐらいが履修する人気科目?! でした。ですから、他の科目に加えてこの2つの科目両方を履修していた学生はかなり大変なのが、他のグループワークで一緒になった学生を見ていてもよく伝わってきました。

もうちょっと期末の状況が分かるように最終プレゼンテーションというのがどういうものなのかを少し書いてみたいと思います。

ファイナル・プレゼンの一つの特徴は、(ゼミなどではない)通常の一科目に過ぎないのに投入労力が非常に大きい! ということ。内容としては、上記の2科目とも自分たちが選んできた一つの企業を対象にそれまでの授業で学んできた理論を(それぞれ組織と戦略にかかる)当てはめて総合的に分析してみるというものした。

今になって手帳を見返すと、冬休み中から準備を始めて戦略分析で8回、経営組織で10回のグループワークを行っていました。一回最低2時間としても(注:実際には2時間で終わることは稀で、昼からはじめても夜までかかることもしばしば) 一科目あたり、最低でも20時間にはなり、それとは別にグループワークが終わった後に、各自でまとめのレポートを書いたり、パワーポイントを作成することになります。

それに対してプレゼンする時間は15~20分程度ですから、プレゼン1分あたりの投入時間総計(cf. 一人当たり投入時間 20時間×グループ5~7人÷プレゼン時間15分)を改めてカウントすると「あの短いプレゼンに、そんなに労力をかけていたのか!」と自分でも驚きます。

その一つである戦略分析では、人材派遣業界を取り上げました。5 Forceをベースに業界構造を分析し、Hi Indexなども加えて、当該業界の利益率が低い原因やその他の環境要因を分析して、結局A社を対象とした提言では低い利益率を甘受しても、やはり規模を求めて製造派遣へと進出するというオーソドックスな内容でした。

ただ、その結論に至る過程で資料として一般の経済雑誌のほかに、矢野経済研究所の300P以上もある分厚い本からデータを抽出したり、実際にその業界で働いていた経験のあるメンバーに意見を聞いたりしていました。ですので、そういったソースをベースに一つのテーマの中でかなり突っ込んだ議論を出来た気がします。今、思い返すと何度も深い突っ込みを繰り返すプロセスの中で脳みそから搾り出すように意見を出し合うところ(?) が、最終プレゼンの醍醐味なのかも知れません。

それと比べると、テストには割と軽い感じで自分は望んでいました。もともと、テスト以外にも日々のレポートやプレゼンなどの評価対象があることに加えて、直前に勉強することも意外と少ないからでしょうか。

勉強しないというと語弊があるのですが、例えば『戦略分析』のテストの直前になって、Hi Indexや経験曲線の計算方法などを一応前日に確認することはあると思います。ただ、テストの中でもメインである5 ForceやPPM等を利用した業界構造分析の考え方などは、それまでのグループワークを通 して覚えている、というよりは身に染み付いてしまっているので、直前にわざわざテキストを見て、暗記するといった作業をした人はほとんどいなかったのではないかと思います(実際に、自分も前日の夜は経営組織のプレゼンの修正を25時過ぎまでやっていました。ですので、戦略分析のテスト勉強をやったのはその後2~3時間程度でした) 。

さて、自分にとってその冬学期の最終日となったのが、2/9(水)でした。その日は、朝に戦略分析のテスト。昼には来年履修するワークショップの説明会に出てから、Advanced Englishのレポートの提出。夕方からは経営組織のプレゼンテーション大会で、19時半頃まで(プレゼン後に皆で最優秀チームのプレゼンターをノリで胴上げしてしましました。 まさか、教室で...。とちょっと驚きましたが。。)。そして、もちろんその後は経営組織の先生を交えて、終電まで飲み会へ参加と、フルコースの一日で冬学期を締め括ったのでした。

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