最後にもう一回だけTell me About yourselfの話を。
あまりにももたもたとしている私の就職活動を見かねて、友達のEsiが自分のCheatSheetを送ってくれた(面 接で聞かれそうな質問を想定して、その答えをまとめたもの)。それによると、EsiのTell Me About Yourself はこんなふうに始まる。
"I am very passionate about consumer marketing. In fact, I came to the US when I was eight and used to recite commercial to practice my English. My first full phrase was "part of a nutritious breakfast". That said, it should come to no surprise that I based my career around it. I have over six years of advertising and marketing experience."
この国にはたくさんの移民がいるけれども、そしてそれは私がこの国を素晴らしいと思えることの一つであるのだけれども、人々はたいてい自分のステータスを明かしたがらない。それに比べて、Esiのこのオープンさ、飾らなさ、大胆さはどうであろう。ProfessionalResponsibilityのクラスで南米のロブスター漁が題材になったことがあった。曰く、どれだけたくさんの人がこの産業に従事し、無駄 な犠牲を強いられているか、そんなことも知らずロブスターを食す私たち。このときもEsiは自分がニカラグアの出身であること、実態はどれほど悲惨で、仲買人の存在が状況をどれだけ複雑にしているか、などをクラス全員に明快に語ってくれた。今までに私は彼女ほど、オープンで、しかも自信に満ちた女性を知らない。
この学校に来て一番良かったことは、素敵な女性にたくさんたくさん、たくさん出会えたことだ。Sternは他のビジネススクールに比べても女性の比率がとても高く、35%強といったところ。この数字は全米NO1である。皆、世界中の様々な国の多種多様な分野において活躍してきた女性たちである。皆とても活発で、毎年40強あるクラブの半数以上を女性が勤めている。
私はあまりフェミニストではないので、会社内における女性の数だとか地位 だとか気にしたことがなかったのだけれど、思い返してみると、今まで素敵な女性の上司に出会ったことは皆無だった。まあ、絶対数が少なかったので当たり前といえば当たり前なのだけれど、仕事が出来て部下に適切なモチベーションを与えることが出来て、公平で明快で、なんていう素敵な上司論に当てはまる方は皆男性であった。
ところがSternに来てからは一転して、仕事も出来、人間的にも優れた女性に本当にたくさんめぐり合うことが出来た。Strategy&Operations Clubで一緒に仕事をしてきたLainie とCathy、クラブスイート仲間(クラブのオフィスに夜中で夜中2時3時まで連日仕事をしているー皆違うことをしている)のIvy、アカペラグループで一緒に歌っていて、ミュージックダイレクターでもあるJess。彼女は授業中(Marketing)にはいつも的を得たとてもするどい発言をして感心させられる。私のチームメイトで、とてもチャーミングなTracey。彼女は、授業に遅れない。そのかわり、先生が一分でも時間を過ぎて話していようものなら、さっさとクラスから出て行ってしまう。ものすごい美人で、頭の回転もものすごく早いくせに、変なところで笑わせる。Esiの相棒のLia。二人はGraduate Marketing Association のCo-presidentである。二人とも大胆で、無防備で、部員思いで、細かいことにはこだわらず、努力家な、稀有なリーダーたちであった。
数えだすときりが無い。皆、私の財産です。これからも大切に付き合っていきたいし、たとえどこにいたとしても、いつか世界中から皆の活躍が聞こえてくるようになればいいね、と言い合っている。