遂に二年次に突入した私の時間割は、下記のようになった。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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1 | 社会調査論 | |||||
2 | ||||||
3 | 格付け論 | |||||
4 | 証券経済論 | |||||
5 | ゼミ |
ゼミを除いてはたった3コマしか履修していないことになる。1年次で卒業必要単位をとり終えたので、ゼミ以外取らなくても卒業はできる。とはいえ高い授業料を払っていることやせっかくの勉強の機会を失うのは勿体無いので、もっと履修しようと思ったのだが、あまりにも修士論文の準備が進んでいないことを考えて、ゼミ中心の生活を送るため、こんな時間割になった。
私が所属する東出ゼミナールは、今春から英語ゼミになった。2004年9月入学の新入生が7人入ったのだが、うち6人が留学生。ベトナム人2人、中国、ラオス、フィリピン、インドネシア人が各1人、彼らは英語で履修している。当初から覚悟していたこととはいえ、実際に英語ゼミになってみると、非常に負担が重い。言いたいことがあるのに適切な英語が浮かばない、だからといって黙っていればいつまでたってもゼミは終わらない。ここは羞恥心を捨てて、拙い英語を話すしかないとゼミ生全員覚悟を決めた。
英語ゼミの洗礼は、3月下旬、2泊3日の沖縄合宿だった。新入生の多くは春休みに母国に帰っており、なかなか連絡がつかず、全員参加が判明したのは出発3日前。そうしていると留学生が羽田空港へのアクセスが分からず困惑していると分かり、一人一人の住所を聞いて、6人分の羽田へのアクセス方法をネットで調べ、どうやっても出発便に間に合わない二人はゼミ長のお宅に前夜からホームステイすることになった。
こうしてどうにかこうにか出発の日を迎えたが、一人が寝坊で遅刻、飛行機に乗り遅れるという波乱含みの幕開けだった。新入生のうち数人はこの合宿が初対面 で、お互いのパーソナリティも分からないのに、いきなり一緒に沖縄に来て、リサーチメソッドについてプレゼンとディスカッション。こうして書いていても、やはり無理があると感じるシチュエーションだ。
しかし、合宿は有意義だった。私たち2004年春入学の上級生は英語に対する抵抗感を捨て、新入生は私たちに分かりやすい英語を話す術を覚えた。そして何よりうららかな春の沖縄で一緒に飲み、歌い、冗談を言い合ううちに、非常に親密な関係が築ける予感がした。
こうして春合宿をきっかけにして、私たちのゼミはうまく回り始めている。私自身はベトナム人留学生の女性2人と非常に気があって、お互いに料理を教えあうことになった。ベトナム料理が大好きな私にとって、これはうれしい誤算である。ともかく、修士論文一色の一年になりそうだが、こんな楽しみもあるのだから、やはりハードなゼミでも東出ゼミにしてよかったと思うこの頃だ。