Campus Report 2003

小川 美弓 to The Wharton School, University of Pennsylvania(全25回)

MBAホルダーへの道

Vol.19 Whartonの2年目前半終了!~友人との語らい

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鉄人の店MORIMOTOにてランチ

昨年12月10日(金)、日本の食事&お酒や娯楽を中心とした文化を紹介する、"Japan Night"と称するパーティーを開催し、約300名もの参加者の方々に、お寿司や日本酒を楽しみながら、餅つき・生け花・空手の披露・Dance Dance Revolution挑戦等盛りだくさんのイベントを通して日本文化に親しんで頂きました。

随分と遅くなってしまって大変恐縮ではありますが、今回は、ビジネス・スクール留学も残すところあと数ヶ月となる中、親しい友人と語り合い、実りの多かった2004年12月の出来事についてレポートさ せて頂きます。

Year End Dinner

秋学期終了後、試験期間が始まる直前のReading Periodに、親しい友人に声をかけ、第2 回目となる"Year End Dinner"を開きました。当日は、"お寿司"以外の日本の食事を楽しんでもらおうと、カレー・ライス、ハンバーグ等々一日がかりで料理に励み、小さな私の部屋に集まってくれた10名の友人達と共に、夜中まで楽しい時間を過ごしました。

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Japan Nightにて友人と共に

ワインやデザート等色々な手土産を持ってきてくれる友人の中、一人の友人が、"花束"を持って訪ねて来てくれた時は、何だかとても温かくてうれしい気持ちになりました。その後、ソースで煮込んだハンバーグが大人気で、数が足りないかもしれない!というピンチに見舞われながらも、卒業後に結婚を予定している友人の結婚式準備秘話や、冬休みや春休み等々に予定している旅行の話、テレビ番組の話等々で盛り上がりました。

日頃学校では友人とゆっくり話す機会があまりない・・・2年目に入って選択科目をとるようになって以降学校では友人と会う機会すら中々ない・・・中、時折友人と共にDinnerに出かけたり、Culinary Clubでレストランの食べ歩きや料理教室をしたり、誰かの部屋に集まってPotluck Partyをしたり・・・等々、「友人との交流には必ず"食事"が付き物であること="食べること"の大切さ」を改めて痛感しつつ、卒業までに、必ずまたこのような機会を持とうと心に誓いました。

<友人との語らい>

就職活動で皆バタバタとひたすらに忙しく過ごした秋学期も終わりを向かえ、やっと少し落ち着きを取り戻そうかという中クラスメイトと互いの半年間についてcatch upしたり、また、Exchangeで他のビジネス・スクールからWhartonに来ていた友人がPhiladelphiaを去る日が近づく中最後に一度じっくり話せる時間を持つ機会を作ろうとしたり・・・12月は、これまでで一番友人と一対一で深く語り合う時間の多い、私にとって大変実りの多い一ヶ月となりました。以下、それぞれの友人と語り合った内容について紹介させて頂きます。

*INSEADからexchangeで来ていた友人と:

Pricing Strategyの授業で知り合い、授業の前後に少しずつ話ようになって意気投合した香港出身の友人です。INSEADからQuarter(2ヶ月間)のみの交換留学でWhartonに来ていた彼は、卒業式でFranceへ戻るため、12月早々にPhiladelphiaを去ることとなりました。その前に是非一度ゆっくり会って話そう!と、共に食事をしながら、互いのバックグラウンドや考え等々について語り合いました。

衝撃だったのは、「日本へ帰って外資系の企業で仕事をすることが、本当に君のしたいことなのか?」と、真剣な眼差しで単刀直入に聞かれたことです。

正直、ビジネス・スクール出願を思い立った当初は、日本以外の国で仕事をすることも含め、広い世界に触れて常に挑戦をしながら生きていくことを一つの大きな目標としていた私ですが、実際にアメリカに来てビジネス・スクールに通 う中で現実の壁にいくつもぶつかり、考えに考えた末、最終的には日本の外で仕事をすることを志望しつつも、卒業直後は日本に一旦帰ることをほぼ前提として就職活動をしていた・・・ある意味深く考えることを避け、考えないようにしていた・・・私にとっては、衝撃の質問でした。

「僕と良く似た価値感を持って生きようとしているように思える君が、何故、卒業後すぐに日本へ帰ろうとするのか? それは、居心地の良い一番易しい選択ではないのか?」と。「人生は短く、一度しかない。限られた時間を生きるからこそ、僕は、常に居心地の悪いところに身を置くようにしている(=常に新たなことに挑戦しながら生きようと心がけている)。恐れずに挑戦し続けてこそ、世界がさらに広がり、人生がより豊かになるんじゃないか? どのような人生を生きるかは、どこに身を置きどのような人と出逢うか・・・君が何をどう選択するか、にかかっているんじゃないか?」と。

本当に衝撃でした。"私自身の人生の理想と現実のギャップをどう埋めながら生きるのか? 今ここでじっくり考えずして先に進んでいいのか?"と、とても大切な質問を投げかけられ、この日から数ヶ月間、卒業後の進路も含めた自分自身の今後の生き方について、改めて大いに悩み考えることとなりました。

*Cheung Kong Graduate School of Businessからexchangeで来ていた友人と:

Semesterの初めに授業で知り合い、その後何度か廊下でバッタリ会って話したり、いくつかのConferenceでまたまた偶然にも出会って話す機会がある中で、意気投合した韓国出身の友人です。Cheung Long Graduate School of BusinessからSemester(4ヶ月間)の交換留学でWhartonに来ていた彼は、12月半ば過ぎにPhiladelphiaを去ることとなりました。その前に是非一度ゆっくり会って話そう!と、Philadelphia & Canadian Brassのコンサートを楽しんだ後、食事をしながら、互いの夢や目標等について語り合いました。

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New York PopsのChristmas Concert

いずれは自分自身で独立してアジアを中心にビジネスをしたいと考えていること、そして、いつがそのタイミングであるのかについて常に悩む自分がいること・・・"将来の独立のためにまずはあれこれ準備をしてから・・・"と考えることは、もしかしたら、単に、"今独立しないことの言い訳ではないか?"="本当にやる気があるなら、今すぐにも独立して何かを自分で始めることができるはずではないか?"、と。

また、"ビジネスでひとかどのことを成し遂げた後、いつかは社会貢献に直結するような非営利の活動をしたいと考えていること・・・アジア各国相互の親睦や理解の促進につながるような交換留学制度を作りたい・・・客観的な事実を知り、お互いを理解するために教育は非常に重要であり、これまでの様々な歴史な政府レベルでの問題があったとしても、一度互いの国を実際に訪れ、人々と出会い、国や人について知ることができれば、誤解や偏見を減らすこと、互いの友好を深めることができるはずだから・・・"、と。

将来、お互いに協力して"何か"したいね・・・と共感しながら夢を語り合える貴重な友人と出会えた"ご縁"(お互い授業を"聴講"しようと"モグって"いて知り合った・・・というところがおかしく、本当に不思議な"ご縁"です)にとても感謝しています。

*Whartonで一番の親友と:

同じアパートに住んでいながらも、互いに就職活動等で忙しく、課題のためのミーティング以外にゆっくり話す機会もあまりないまま足早に過ぎようとしていた秋学期を振り返り、互いをcatch upするために久しぶりに食事をしよう、と12月初旬に二人で出かけました。食事の後barへ行き、また場所を変えて別 のbarへ行き、さらに場所を変え・・・5件もお店をハシゴをした後、"部屋でもう少し話そうか?"ということになり、2人で朝の5時まで語り明かしました。

友人の恋愛?話や、家族の話・・・に始まり、就職活動や人生について等々を語り合っていた私達の会話は、仕事で約一年間日本に住んでいたことがあるその友人が、「君(=私)にはとても幸せになって欲しいと思っているけれど、まだまだ保守的なところの多い日本社会の中で、どう生きたら君を幸せになれるのか、いくら考えてもわからないんだ・・・」と、午前3時に語り始めたことをきっかけに、内容が一変しました。

「アメリカに来てからのWhartonでの生活はどう?」、「人生や価値観はどう変わった?」、「君は幸せか?」・・・といった質問を次々と投げかけられ、一番親しい友人に対して一つ一つに率直に答えようと、日頃心の奥底で感じながらも口にすることはないような様々な想いを(弱気であったりnegativeな想いまでをも)素直に語る中で、自らの感情を抑え切れなくなってしまい、延々と1時間以上も泣きじゃくりながら想いを語ることとなってしまいました。

あらゆる機会が提供されている恵まれた環境(Wharton)にありながらもそれを活かしきれない自分の理想と現実のギャップ、professional schoolとしての大学院に来ていながらも"それ以前の問題=英語"でまだまだ悩むことの多い情けなさ、どんなに頑張っても自分の言いたいことの6,7割程度しか英語で伝えきれないもどかしさ・・・等々。日頃は、positiveに考え生きようと、くよくよし過ぎないように心がけている私ですが、心の奥底では現実を痛感する私がいるのもまた事実で、そんな本当の私を、延々と英語で語りながら泣く・・・という、想像をしたこともなかった事態に陥ってしまいました。

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Rockfeller CenterのChristmas Tree

友人は冷静に根気強く私の話を聞いてくれた上で、「Life is never perfect. You don't need to be perfect.」、「できないことではなく、できることにもっと目を向けてごらん。言いたいことの半分以上を英語で言い表せるならそれだけでもう素晴らしいことじゃないか。それを誇りに思うべきであって、情けなく思うことなんて何もないんだよ・・・。」と前向きな励ましの言葉をたくさんくれました。「10年後に会った時、きっと君は、"自分の言いたいことの95%しか英語で伝えきれない"と言って、まだ泣いているんだろうな・・・。」と温かく笑いながら。

2年目に入ってElectiveの授業で学ぶ内容が深くなり興味深さが増すと同時に学業面 で悪戦苦闘することが増え、また秋学期を通じて今後の進路について悩み考え、時間的のみならず精神的にかなりタフな2004年後半でしたが、ここWhartonに来たからこそ出逢えた大切な友人達との語らいを通 じ、改めて、今ここにある自分の幸せに感謝しながら2004年の終わりを迎えることとなりました。

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