お正月に家族と共に
冬休みは日本に一時帰国し、12月初旬に友人から投げかけられた質問「日本へ帰って外資系の企業で仕事をすることが、本当に君のしたいことなのか?」について自問自答しながら、東京と上海で就職活動を続けました。3週間足らずの冬休みはあっという間に終わり、1月10日(月)、Whartonでの最終学期が始まりました。
今回のレポートでは、最終学期の授業内容と、冬休み明けすぐにあった4連休を利用して友人と2人で出かけたPuerto Rico4泊5日の旅についてレポートさせて頂きます。
<Wharton最終学期、Spring Semesterの時間割>
Monday
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Tuesday
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Wednesday
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Thursday
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9:00-10:30 | Marketing Research | Marketing Research | ||
10:30-12:00 | Entrepreneurship & Venture Initiation |
Entrepreneurship & Venture Initiation |
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12:00-13:00 | (Beginning Chinese)* | (Beginning Chinese)* | (Beginning Chinese)* | (Beginning Chinese)* |
13:30-15:00 | Advertising Management |
New Product Development |
Advertising Management |
New Product Development |
15:00-16:30 | Photography I |
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16:30-18:00 | Photography I |
* Beginning Chinese: 秋学期に履修した中国語を引き続き学びたく、教授にお願いをして、official auditingという形で、正式履修をしていた時とほぼ同様に引き続き受講させていただきました。
以下では、授業の中で特に印象に残ったことについて思うところを書かせて頂きます。
*Marketing Research:
マーケティングを専攻するための必須クラスで、きちんと履修できるかどうか・・・ハラハラしながらAuctionでBidをしてとったコースです。Marketing調査の質問事項のデザインの仕方、Marketing調査をする際に最低限必要なサンプル数の算定、サンプリングの仕方、グループ訳の仕方、様々なマーケティング・モデル等々について、4ヶ月間かけて主として講義形式で学んでゆくコースで、時折、ケースやSpeakerとして来てくださる方のお話しを通 して、実際に企業で行われているマーケティングについても学びます。
また、コースを通じて学んだことを実践を通して復習するべく、6回にわたってチームで取り組む課題が与えられます。一年生のコアの授業で使った統計学のソフトを用いたり、新たに利用するようになったマーケティング・ソフトを用いたりしつつ、授業のレジュメを必死で見直しながら、チーム4人で頭を悩ませる・・・かと思えば、チームメイトの部屋に集まった時には、課題をそっちのけにスコッチを飲んで楽しく雑談に花を咲かせたり・・・。
上海Career Trekに参加していた友人等と共に
1年生が1人・2年生が3人というチーム編成で、出身国もバラバラであったため、来年のサマー・インターンや卒業後の進路、これまでに取り組んだ授業や課外活動について様々な角度で話し合ったり、出身国に旅行をするなら是非訪れるべき観光名所、果 てにはNYやSFのおいしいレストラン等々・・・について話しは尽きませんでした。
*Advertising Management:
Multimedia Communicationについて学ぶ授業で、レクチャーやケースと合わせ、Consumer Behavior分析と良く似た手法で実際の様々な広告を分析します。また、6週間のコースを通 じたチーム・プロジェクトでは、広告代理店のチームになったものと仮定し、実在するブランドを一つ選んで、該当する会社のMarketing部門に対し、当チームに広告プロジェクトを委託してもらえるようにするべく、現在行われている広告プロジェクトの現状分析・問題指摘・改善提案のプレゼンテーションを行いました。
*New Product Management:
どのようなプロセスを経て新製品開発を行うのか、について学びつつ、実際に、チームごとに、ユニークな新製品開発プロセスを疑似体験する授業です。おもしろかったのは、各チームが開発した新製品の宣伝広告をwebに載せ、Whartonの学生の投票でどの新製品が最も市場に受け入れられ成功しそうか?を測って、gradeの40%をその結果 で決めるという点でした。
*Entrepreneurship/Venture Management:
起業関連のトピックをレクチャーやケースで学びつつ、実際にビジネス・プランを作成するという授業です。まずは、各個人がそれぞれにビジネス・プランを考えマーケティング・リサーチをした上で、次に、一つのビジネス・プランの下に意気投合して集まったメンバーでチームを作り、さらに詳細なビジネス・プランを作成していきます。さらに、学期末にはベンチャー・キャピタルの方を招いてプレゼンテーションを行う、という本格的な目標もあり、皆でかなりエキサイトして取り組みました。
<Puerto Rico>
Ponce in Puerto Ricoにて友人と共に
Year-End Dinnerを開いた際、お互いに大の旅行好きであることを知り、"Spring Semester最初の四連休を利用して是非どこかへ一緒に旅行しよう!"と意気投合したシンガポール出身の友人と二人で、1月半ばにプエルトリコへ出かけました。いつも皆で集まる際は一緒に食事をしたり遊びに出かけていた友人ですが、二人だけで出かけるのは、それも4泊4日もの間、というのは初めてのことで、一体どんな旅になるのか?が行く前からとても楽しみでした。
これまでにヨーロッパとアジアを中心に既に20カ国以上を旅したという彼女は、どちらかというと、ビーチでのんびり・・・よりも、自然探索や街歩き、そして何よりも食べ歩きが大好き!だということで、私も全く同意見のため、プエルトリコでは、迷うことなく、ビーチ沿いではなく旧市街に滞在することとしました。一日目は旧跡&レストランめぐり、二日目はビーチでのんびり読書、三日目はツアーに入ってプエルトリコ第二の都市ポンセまで足を延ばし、四日目はお買い物・・・を楽しみました。
Old San Juan (Puerto Rico)の街並み
プエルトリコといえばビーチ?というイメージでしたが、旧市街の街並みや史跡は大変興味深く、また、我々は時間が足りず行けませんでしたが熱帯雨林もあってジャングル・トレッキングなども可能なようで、ポンセまでの片道3時間のドライブではプエルトリコの大きさと自然のバラエティに驚かされました。
街を歩きながら、食事をしながら、夜部屋で映画やTVを観ながら、二人で色々なことを話しました。どうしてWhartonへ来たのか、これまでに色々な国を旅しながら何を感じてきたか、今後どこで何をしてどのように生きていきたいと考えているか?等々、同年代の女性として、互いに共感しながら。
Philadelphiaでこの冬一番の吹雪の日に
Scottish Night
経済的合理性だけを追求するのならば、そのままシンガポールにいて仕事を続けた方が良かったと思う、Business Schoolへ来なくとも希望すればCareer Changeも可能だったと思う、Career ChangeやCareer Upよりも、広い世界に出て多くのことに触れ、様々な人に出逢ってみたかったからこそWhartonへ来たんだ、と彼女は話していました。
シンガポールの友人達に、アメリカのビジネス・スクールへ行くことを告げた時、皆に"一体いくらかかるの?"、"そんなにもお金をかけてアメリカのビジネス・スクールへ行くなんて、もったいない! このままシンガポールにいてもいい仕事ができて、十分な報酬も得られるのに"と言われたことが悲しかった、ここで、こうして共感できる友人(光栄なことに、私もその中の一人に数えてもらえることとなりました)に出逢えたことはとても幸せだけれど・・・、と彼女が話してくれたことがとても印象に残りました。
二人だけで4日間、ホテルの部屋もシェアをしてずっと同じ時間を過ごしましたが、互いにとても心地よく、今度は是非春休みに一緒に旅行をしよう!!ということで、常夏の島プエルトリコから、厳寒のフィラデルフィアに帰ってきました。