Campus Report 2004

小山 理恵 to Waseda Business School (Graduate School of Commerce, Waseda University) (全13回)

MBAホルダーへの道

Vol.11 先行研究の日々

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ここしばらく、自宅に引き籠もっている。ゼミの日以外、ほとんど学校には行っていない。前回、2年次春学期の時間割では3コマ履修登録したとお話したが、その3コマ全部を捨ててしまった。

......というには理由があって、修士論文が崖っぷち、どうにもこうにもならない事態なのだ。修士論文の提出は来年1月。だったらまだ時間がありそうな気がするが、私が所属するゼミの進め方は他のゼミのスケジュールと全く違い、今の時点でリサーチのアウトラインも描けていない事態は緊急事態だ。

そんなこと前から分かっていたのに、焦り始めるのが遅すぎる、と自分で自分を責める日々。今更後悔しても仕方がないのだが、出るのはため息ばかり。何をしても修論が気になって楽しくない。かといって、修論作業が進んでいるわけでもない。八方塞りだ。

私のゼミの修論作成は、大変大まかに言って次のプロセスによって進められる。

(1)先行研究の調査
...他の研究者がどんなことを既に明らかにしているかを調べて、自分の研究テーマを絞る。同時にリサーチのデザインもイメージする。

(2)リサーチクエスチョンの設定
...調査によって何を明らかにするかを、先行研究の調査を通じて明白にする。

(3)モデルの作成
...リサーチによって、検証される内容をモデル化する。

(4)調査
...実際に1次データを収集

(5)分析
...統計を用いて、集めた1次データを分析する。

(6)結論

そして、今私がどの段階にいるかと言うと、(1)先行研究の調査と、(2)リサーチクエスチョンの設定、(3)モデルの作成の間で、まるで知恵の輪のようにグルグルグルグル迷っているのだ。

先行文献を読み漁っていると、どんどん興味が広がっていく。あんなリサーチもしたい、こんなリサーチも意味がありそう... そう考えるとキリがない。しかも先行文献は山のようにある。自宅から大学のデータベースにつないで、電子ジャーナルを読んでいると、先行研究の調査がいつになっても終わらないのではないか、と絶望的な気持ちになる。

それでもリサーチクエスチョンは、二転三転しながら、ようやく落ち着き始めた。しかし問題は一次データの収集が難しそうなことだ。たとえば「日経平均の推移と、新規上場企業数の相関から、景気動向とアントレプレヌールシップの関係をさぐる」という研究テーマだとすると、日経平均も新規上場企業数も、自分が調べなくても簡単に手に入る2次データ。

私のゼミでは基本的に自分で1次データを収集することが求められている。私の希望は、実際に質問票を郵送で送付、そのデータを分析する量 的アプローチだ。しかし質問票も闇雲に作っていては、統計的に正しい結果 が得られない。そこで過去の研究で用いられた実績ある質問票を基に作成したいのだが、過去に使われた質問票が見つからないのだ。

「今月末までにメドをつけられなかったら、リサーチデザインから考え直そう」と言う指導教官に、「絶対メドつけます!」とその場の勢いで言ってしまったことを悔やみつつ、梅雨の晴れ間の日曜日の今日も、パソコンの前で悪戦苦闘している。

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