Campus Report 2005

中谷 和世 to University of Michigan, Ross School of Business(全13回)

MBAホルダーへの道

Vol.1 留学までの道のり

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初めまして!今秋よりMichigan大学Ross School of Businessに進学します中谷和世です。いよいよ明後日には渡米を控え、これからのAnn Arborでの生活に胸を膨らませております。まずは第一回レポートとして、音楽大学出身の私がMBAを志すに至った経緯と受験の道のりをレポートさせて頂きます。

MBA留学を決意

MBAだ!そう思ったのは2003年の11月。現状と夢との間にギャップを感じていた私はDC在住の友人の勧めでGeorgetown大学を訪れていました。複数の学科のAdmissions officeを訪ね、自分のやりたいことを語ったところ、答えは「それならMBAだ」。これが全ての始まりでした。

音楽への夢

しかし、そもそも大学時代の夢は声楽家になること。音楽大学を卒業し、更にハイレベルな本場の音楽教育を求めてイタリア・イギリスへ留学しました。イギリスではバロック音楽界第一人者の有名声楽家のレッスンを受けるべく、演奏会後楽屋へ押し掛け交渉。粘り強い懇願の結果 、「1回だけ」という条件付でレッスンの約束を取り付けることができました。

全力で臨んだそのレッスンの成果にその後のレッスンを例外的に許可され、私の音楽留学は順調であるかのように見えました。しかし、音楽で生計を立てられる演奏家はほんの一握り。経済的自立か演奏か、そのジレンマに悩んだ結果 、私にとっては経済的に自立することがより大きな意味を持つと思い至ったのです。

ビジネスへの目覚め

帰国後、自らがヨーロッパで体験して来たことを役立てたいという想いから(株)地球の歩き方に入社。ここが新たな世界への扉を開いてくれることとなりました。総従業員数80名という規模のため、入社直後より一人一人アイディアのアウトプットを求められる環境でした。月1回のミーティングには東京本社より取締役も出席、バイトも含め全社員が出席、面 白い意見は即その場で採用、という大変風通しの良い会社でした。

その中で、自らのアイディアが全社的な戦略となり会社が動いていく面 白みを味わい、より大きな決断を下すことのできるポジションを志すようになりました。 ただ、それと同時に、直感でしか提案をできない自分の能力の限界を感じ始め、もっと理論的根拠に基いたビジネスプランを立てられるようになりたいと思いました。

日本の中小企業のマーケティングはデータを取らず「やってみよう」「だめだった」で終わっていく。それに対し確信のあるマーケティング戦略を提示できない。オープンブック経営により会社の財務情報は社内公開されているにも関わらず、その情報を有効に活かした提案ができない。そんなもどかしさがMBAを志望する動機となりました。

そして受験...1年目

2003年11月に思い立った私のMBA受験。普通であれば2005年入学を目指して...となるのでしょうが、怖いもの知らずの私は、なんとそのまま1月に出願という強行スケジュールを組みました。11月GMAT撃沈、12月GMAT撃沈...そして1月出願、面 接。結果は当然出願した4校ともに不合格でした。しかし、結果的にこの1度目の受験経験が次年度再チャレンジの際に大きく活きる事になりました。1年目の受験結果 から自分に何が足りないのか、どこを補強することが合格につながるのか、改めて見つめ直すことができました。また、2年越しの受験生活で得た仲間と共に50名を超えるメーリングリストを運営し、受験生仲間で勉強会や情報交換を行い切磋琢磨することができました。

めげずに受験、2年目

2年目であるにも関わらず、最後までGMATに苦しめられた私は12月中旬までエッセー作成開始を持ち込み、しかも点数の低さをエッセーで逆転しなければならないという苦境に立たされていました。ただ、元来右脳人間であった私にとって、エッセー執筆は生みの苦しみを伴うものの、楽しめる分野ではありました。

まずは1月7日の締め切りに間に合わせるべく、仕事以外の時間は24時間体制で部屋にこもりPCに向かいました。5人の在米カウンセラーとのやりとりを効率的に行うために、アメリカに日が昇る内はエッセーをやりとり、アメリカが深夜の間は仮眠をとった後カウンセラーが起きだしてくるのに備えエッセーの書き直しをする日が続きました。最後は左手に時差早見表、焦りで震える右手にマウス、オンライン出願が無事完了したのはなんと締め切り2分前でした。

またGMATの点数や職務経験年数の面で弱かった私は、インタビューの機会を最大限活用するために以下のことを心がけました。
(1)できるかぎりインタビューがInvitation onlyでないところを出願校に選ぶ。
(2)できるかぎりAdmissionとインタビューする。
(3) できるかぎり現地へキャンパス訪問しインタビューを受ける。

とにかく会って話して熱意を伝えないことには合格できない!そう思い2月と5月に計7校訪問しました。学校を実際に訪れると瞬時にわかる各校の校風というものがあります。自由闊達なところ、ピリッとした緊張感の張り詰めているところ、学生のコミュニティの結束が強いところ、などなど。一日中授業に参加し、昼・夜は在校生と共に食事をしながらお話を伺い、時には週末のイベントにも参加し、学校に対する理解を最大限に深めた状態でインタビューに臨みました。

Waitlist ?!そして合格

1月出願3月発表のミシガン、結果はWaitlistでした。そこから追加推薦書、追加エッセー、Self-presentation シートなどを送付、ビジットし、ようやく合格がでたのは6月でした。半年に及ぶ長い出願プロセスを終え、嬉しさと安堵感が押し寄せた瞬間です。

1年半の受験生活を仕事と両立するのは正直かなり辛かったですが、受験を全て終えた今、心からやって良かったと思っています。受験から得た最大の財産は共に受験を乗り越えた仲間の存在です。今後異なる学校へ進学しても、異なるキャリアパスを歩むことになっても、ずっと励まし合いアドバイスし合える仲間ができたということは合格以上の成果 だと思っています。

8月24日からのオリエンテーション開始に先立ち、生活セットアップのために7月末より渡米します。アパート探しや授業など、心配は尽きませんが、それを上回る期待にわくわくしています。それでは、次稿より本格的な悪戦苦闘記をお送りします。

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