Campus Report 2003

小川 美弓 to The Wharton School, University of Pennsylvania(全25回)

MBAホルダーへの道

Vol.23 Whartonでの2年間の終わり~終わらないexploration

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<家族のフィラデルフィア & NY訪問>

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NYにて

3月末から4月初めにかけて、家族がフィラデルフィアに遊びにきました。交換留学で卒業式前後はアメリカとフランスを行ったり来たりすることとなり、両親に旅行を兼ねてゆっくり来てもらうことが難しくなってしまったため、私がフィラデルフィアにいる間に、ゆっくり遊びに来てもらいたかったことと、8歳と6歳になる姪と甥に、日本とは異なる経験をしてみてもらいたかったことから、子供達の春休みを利用してフィラデルフィア訪問をしてもらうこととなりました。

NYの博物館へ行ったり、フィラデルフィアでアメリカ最古の動物園に行ったり、ペンシルバニア大学内を散歩したりすると共に、Whartonの親友を招いて部屋で家族共に食事をしたり・・・という忙しくも楽しい1週間を過ごしました。また、3月のペルー旅行で親しくなった友人達が、私の家族に"本当のinternational experienceをさせてあげよう"と、フィラデルフィア滞在最終日の夜に企画してくれたpotluck partyに家族で参加しました。

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お花見に出かけたWashington D.C.にて

それぞれの国の料理を作って持ち寄ろう!という企画だったので、母と私は、"煮込みハンバーグ"、"きんぴらごぼう"、"豚肉の野菜巻きの煮物"を、姉は得意の"いちご大福"を作って出かけました。韓国人同級生の4歳になる女の子と会って一緒に遊ぶことを一番の楽しみにしていた姪と甥は、一緒に遊ぼうと日本から持ってきた折り紙や紙風船を使って、大興奮!の3時間を過ごしました。

広い世界に触れてみたくて中学生の頃から強く海外に憧れながらも、私は、24歳になってやっと初めての海外旅行に出ました。私自身は、今、自分が幸せなので、結果 的にはこれが良かったのだと思っていますが、姪や甥が、幼い時から少しでも多くのことに触れ、何かを感じとりながら生きていくことができれば、それは素晴らしいことだと思います。

大切なのは、「"言葉がうまく話せるかどうか"ではなく、"何かを伝えたい、という強い気持ち"である」ということや、「生まれ育った国や文化が違っても、もっと深い心の奥底で人は共感し合うことができる」といったようなことを、体験しながら実感しながら子供達が育ってくれることを願いつつ、家族とのフィラデルフィア最後の夜は過ぎていきました。

<MKTG793: Final Project & Whartonでの最後の授業>

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Whartonでの最後のクラス終了後

チームメイトと共に

春学期後半の4th QuarterにとったStrategic Business Consulting Skillsというマーケティングの授業では、実際にあったケースのデータ等を用いながら、不完全な情報を元にいかに将来予測を行い、戦略的なrecommendationを行うか?というプロジェクトに、4名で編成したチームで取り組みました。

コースの初めに、授業を通じて知り合ったWharton Undergraduateの二人と、MBAプログラムに在籍する友人と私の4人でチームを作りました。大学卒業後の職としてコンサルティングに関心のある学部生の二人と、昨夏にコンサルティングのサマー・インターンを経験し、卒業後もコンサルティングの職に就くことを決めている友人と、同じく卒業後にコンサルティングの職に就くことを決めた私の4人です。学部生と一緒にチームを作ったのはこれが初めてでしたが、成績が卒業後の進路に直結する学部生の彼らの熱心な勉強ぶりや、実務上の素朴なことに対する彼らの驚きぶり等々が、我々MBA生には新鮮でした。

4月21日(木)、このStrategic Business Consulting Skillsの授業が、私の2年間のWharton生活の記念すべき最後の授業となりました。

<Spring Gala - Class Pledge>

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Asian Dinnerにて

Wharton最後の授業を終えた日の翌日、Spring Galaと称したFormal Partyがありました。パーティー前に友人宅に集まって共に軽く食事をした後、パーティー会場へ。いくつかの試験やレポートを残しつつも、Whartonでの2年間のほぼ全ての過程を修了し、これまでの2年間を共に振り返ったり、今後異なる地で異なる道を歩むこととなる友人との別 れを惜しみながら記念撮影をしたり、飲んで踊って楽しい夜を過ごしました。

唯一、我々Class of 2005がClass Pledgeとして達成し、Whartonに寄付することとなった金額がパーティーの中で発表された時だけは、楽しい気持ちではいられませんでした。というのも、Class Pledgeに関しては、友人や私自身が嫌な思いをする出来事があり、Pledgeの趣旨とは何なのか?について、改めて考えさせられていたからです。

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Spring Galaにて

毎年3~4月になると、ボランタリーにPledge Committeeなる組織が結成され、卒業する学年が全体として行うWhartonへの寄付を学生自らが募ります。あくまでもボランタリーであるべきPledge本来の趣旨や、具体的にはどのようなタイミングでどのような形で母校に対する寄付をすることが可能なのか(・・・ほとんどは私費学生であるため、卒業後すぐに寄付をすることは現実的にかなり厳しく、卒業後一定期間の間であればいつでも良い・・・というような猶予期間が設けられています)について説明することがcommitteeの趣旨であると私は理解しています。

が、実際のところは、"金額の過多よりも、一人でも多くのクラスメイトがpledgeの趣旨に賛同して皆が共に参加することが大切だ"という本来の趣旨に反し、単純にクラスごとの参加率の高低や100%参加達成までの早さを競い合うような雰囲気が一部にあったり、committee memberが、pledgeをまだしていない学生に早く寄付をするようにとても失礼な形でプレッシャーをかけることがあったり・・・しました。

果てには、"寄付をしないつもりなら、僕がお金を出すからweb上で君が寄付をしたという形のレジスターをしてくれ"などという、pledgeの趣旨を完全に逸脱した発言を友人にしたクラスメイト達もいたと後で聞くことがあり、"何のためのpledgeなのか?"、"彼らにとっての'正義'とは一体何なのか?"について、改めて考えさせられると共に、Whartonでの2年間の最後にかなりがっかりさせられてしまいました。

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2年間を過ごしたフィラデルフィアの自室

"グループ目標の達成"や、"他のクラスに競い勝って一早く100%参加を達成すること"等が、彼らの"目標"に成りえてしまうという現実を知って、大変ショックでした。クラスメイトの心を害してまで達成するグループ目標の意味は一体何なのだろうか? "勝つためになら手段を厭わない"というのでは、経営者の倫理観などあったものではないではないか?、2年間に渡って我々学生に様々な機会を与え、自分を成長させてくれた母校に対する感謝の気持ちからボランタリーに寄付をしたいと思う気持ちが尊重されるべきなのに・・・。

他の数々の素晴らしい思い出と共に、このpledgeに関する出来事は、Whartonでの2年間の中で、忘れない思い出の一つとなりました。

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