六本木で今回のレポートも書いています。インターンシップもあっという間に残り2週間になりました。今回は就職活動とインターンシップについてお伝えしたいと思います。
「シラバスには記載されていないコアコース」とよく言われるのがビジネススクールでの就職活動の位置づけです。外国人学生で米国での就職を目指している場合や大幅なキャリアチェンジを目指している人たちにおいては、学生生活において「最大の関心事」と言ってもよいかもしれません。景気は確かに良くはなってきているものの、生徒側及び会社側のいずれも選別も厳しくなっていることから、ビジネススクールの生徒でありながらも、夏休み開始時点でインターンシップが決まっていない人も一部見受けられました。
親がお金持ちでそもそも就職活動をまじめにやっていない人、年長者であるためあしきりを受けてしまう人、協調性が大幅に欠如しているため受け入れ先が見つからない人など様々なケースがありましたが、概ね「収まるべきべきところに収まる」というのが全体的な印象です。以下、様々なチャンネルの要約
・10月~学校の就職支援センター :UCLAの場合、日本での就職を希望する人以外が大多数のため、学校側のサポートは冬学期以前、さらに外国人学生については「皆無」に近い状態です。冬学期から本格的に活動の始まるカリフォルニアで現地の就職を探すのでない限り、使えないという印象ですが、リソースは豊富にあるためCVの書き方や相談などは予約ベースでいつでも応じてくれます。カウンセラーのバックグラウンドも投資銀行で国際人事管理を行っていた人など様々です。このため、人気カウンセラーになると一週間待ちということも「あり」です。
・10月~ボストンキャリアフォーラム:学校側のサポートはあまり望めないため、とりあえず一年生で私費留学の人はほぼ全員参加。2年生でもオファーレターがまだ出ていない場合や、一部のPEファンドに行きたい人は参加。奨学金も出るので、旅費程度はカバーできますが、やはり試験前の週末3日をボストンに使うのは痛かったです。中間試験との兼ねあわせから参加が不可能な学校の人もいた記憶(コロンビア?)があります。最終日には他校の友人とビールを飲みながらレッドソックスの試合を見たりもしました。東海岸の学校でない限り、日本での就職を目指す場合は、ここでとりあえずインターンシップを決めてしまうのがやはり「王道」という印象です。
・11月~クラブ活動:外国人学生を対象としたクラブ、日本人学生を対象としたクラブ、金融志望者を対象としたクラブを通じても求人募集やレセプションの案内は大体メールを通じて連絡があります。但し、こういう案件は件数はあるものの、募集人数が少なく、ペイが異常に低かったりするため、結果的にプライオリティは低くなってしまいました。
・11月~会社説明会:リクルーティングツアーは概ねボストン、NY,シカゴのみで西海岸を素通りしてしまうケースも多いのですが、大手の会社(昨年はGE,マッキンゼー、ゴールドマンサックスなど)はオンキャンパスで日本人向け説明会を行ってくれます。やはり、学校の規模が小さくMBAの絶対数が少ないロスでは自分からコンタクトをとらなければいけないということになるようですね。。。。。
・6月~サマーインターンシップ:「10週間の試用期間」と言われるインターンシップでは個人プロジェクトが与えられ、中間及び最終プレゼンテーションを経て、最終日に一緒に働いた人からのフィードッバックをベースにオファーが出る出ないという流れになります。地方銀行のレポート、銀行の自己資本規制(BIS)のアップデート、米国のヘッジ会計の分析、クレジットデリバティブを利用した新商品開発などに携わりました。某投資銀行ほどではありませんが、結構つかわれてしまいました。。。
・7月~他社のレセプション:主要な投資銀行のインターンは各社大体5名程度で各社人事部の間でCVが交換されています。従って、インターン期間中は特定の会社で働いていながらもある意味「公認で」他社との就職活動も進んでいきます。レセプションは行きたい人は全員参加で各社の部門責任者の人と直接話をしながら、業務について学ぶというのがその趣旨です。話が合えば、向こうからインタビューのインビテーションが来ることもあります。大体毎週2~3件は就業時間後のレセプションやインタビューがあるため、結構疲れます。
・7月~個人的な紹介:あれば「一番使える」リソースかもしれません。とりわけファンドのように、会社の規模が小さく大規模な募集活動を行っていないところでは、実力よりもめぐり合わせの運の方が重要かもしれません。前のボスの紹介で第一志望のファンドとの面接が進んでいますが、まだ結果は不明。。。。
・8月~ヘッドハンター:年収の三割程度のフィーが会社側に請求されることになるため、募集している会社のニーズも「今すぐ始められる人」というのがほとんど。何件かヘッドハンターからの紹介もありましたが、9ヶ月以上待てる会社はやはり存在しない模様。
来週から微笑みの国、タイに行ってきます。世界で一番美しい墓地アンコールワットも呪われなそうであれば行ってきます。それでは次回は二年生のクラス概略などについてご紹介したいと思います。皆さん、また来月も宜しくお願い申し上げます。