6月末、2005年4月入学の学生を対象に、私が所属する東出ゼミナールの新入生セレクションが行われた。わがゼミを希望してくださった方は6人いらっしゃったが、残念ながらそのうち、3人しか受け入れることができない。そこで私たち2004年4月入学生、2004年9月入学生、そして東出助教授が集い、入ゼミ希望する方々とさまざまな話をして、3人を選ばせていただくことになった。ちなみにこうしたスタイルを採用しているのは、東出ゼミだけではないかと思う。多くのゼミは入ゼミを希望する学生と、指導教員が面 談、院事務所にゼミ希望を提出して結果発表を待つことになる。
集まってくださった6人の方はみなさん情熱があり、優秀な方ばかりで、皆さんに入っていただけないことがとても残念だった。結果 、3人の日本人男性が入っていただけることになった。英語ゼミのわがゼミだが、その3人の中には英語が得意な方もいれば、そうではない方もいた。では何を優先して選ばせていただいたか... 後に続く方の参考になるように具体的にお話したいところなのだが、実はコレといって、特になかったのが正直なところ。ただ私たち学生の方から、「○○さんがいいと思う」というような意見を出して、最後に先生がご自分の意見を仰ったのだが、その結果 が不思議なことにピタリと一致していたことに驚いた。
他のゼミの事情は良く分からないけれど、少なくともわがゼミは負荷も高く、チームワークが要求される場面 が多い。そんな中、是非ご一緒したい、とゼミ生が考えた方と、先生が選ばれた方が一致していたのは「フィーリング」という曖昧な、でも一番重要なファクターが働いたのではないかと思う。
こうして新しくゼミに参加してくださる方が決まった一方、この9月に卒業なさる先輩が一人いらっしゃるので、口頭試問の日を待って、ビアガーデンで歓送迎会を開いた。ビュッフェ形式のこのビアガーデン、国籍も嗜好もバラバラ、しかもお酒が大好きな十数人が集まるわがゼミにはピッタリな場所だったようで、大変盛り上がった。この3月のゼミ合宿でははじめての英語漬けで「沈黙の艦隊」と呼ばれた私たちも、下手な英語と臆することなくみんなと冗談をいい、騒ぎ、将来を語り合ったりして、楽しく過ごせるようになっていた。卒業生のスピーチを"Don't cry!"と英語で盛り上げ、日本語英語とりまぜた寄せ書きの色紙とペナントを渡した。
こうして新しいメンバーを迎えて、ますますゼミが盛り上がりそうで楽しみである。それと同時に、次に送られるのは私たち。修論のプレッシャーを普段にも増して感じつつのお酒はなかなかオツなお味でした。