Campus Report 2005

中谷 和世 to University of Michigan, Ross School of Business(全13回)

MBAホルダーへの道

Vol.2 オリエンテーション開始

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Ann Arborに到着してから気が付けば早1ヶ月。こちらに着てから暗中模索の日々でしたが、ようやく生活も落ち着きオリエンテーションが開始しました。今回は我がUniversity of Michigan Ross School of Businessをご紹介させて頂きます。

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Stephen M. Ross School of Business・・・あまり聞き覚えのない名前だとお思いの方は多いでしょう。それもそのはず、実は1962年の学部卒業生であるStephen M. Ross 氏が当ビジネススクールに1億ドルの寄付をしたことを記念し2004年9月9日に決定したばかりのUniversity of Michiganビジネススクールの新たな名前なのです。この1億ドルの寄付というのは過去ビジネススクールに対して送られた最高額だということで、これを投じ2006年5月から新しい校舎が建設されることになりました。TeamworkのRossらしく、新校舎に対する意見を広く一般 に募っています。斬新なアイディアをお持ちの方、是非サイトよりご投稿ください!

今年のRoss入学者は合計428名、うち日本人は11名です。日本人同級生はコンサル、通 信、電力、半導体とバックグラウンドはまちまち、男女比は7対4、そして性格もDiversityに富んだ魅力的なメンバーに恵まれました。International Studentsが34%という国際色豊かな環境で、今後一致団結して日本人のプレゼンスを上げたいところです。

まず教室に入っての第一印象は同級生の年齢層の高さでした。出願にあたり多数の学校をビジットしましたが、Ross Schoolはその中でも比較的落ち着いた雰囲気があります。データを見るとそれも納得。本年度入学者の平均年齢は29歳、ビジネススクールの中では高めです(ほとんどの学校は平均27-28歳)。同級生の半数が私よりも年長、従って半数以上が私よりも長い職務年数を経てきている、そんな環境で学べるということに大きな期待を抱いています。

一方で上記とは対照的に、Ann Arborに来てまず目に付いたのが、登校途中にある練習場で連日行われているチアリーダーやマーチングバンドの練習。実は、我がUniversity of Michiganは全米トップ1、2を争うフットボ-ルチームを有しているのです。9月からのシーズンに入り、街中が沸き立ち、学生間でもチケットの売買が盛んに行われています。今週末、私もMichiganカラーのTシャツで応援して来ようと思います!

Ross SchoolでもMBA Gamesというセクションごとに球技を競う行事が来週末(授業開始の直後!)催され、チームメイトと共に授業の合間にサッカーやバレーボールの練習に熱中しています。スポーツ行事を企画する委員会まであり、"カレッジスポーツが盛ん"というのはUniversity of Michiganのイメージのようです。

またクラスにおける同級生の活発な発言も驚いたことのひとつです。「Accountingバックグラウンドのない人対象」そう聞かされて参加した新学期開始前のPre Accountingコース。サマーコースが定員オーバーで参加できなかったため少しでも新学期が始まる前に英語での授業に慣れておきたいと思い申し込みました。授業はレクチャー形式が多く比較的アカデミック・・・そんな風に聞いていたRoss Schoolの授業。初日からそのイメージは大きく覆されることになりました。

まずはお手柔らかに理論のレクチャーから入るのかと思いきや、いきなりケーススタディ。HormelとSmithfieldのAnnual Reportを見ながら分析するというものです。Class Participationも成績もない授業にも関わらずどんどん手が上がります。質問、意見、ディスカッション・・・「その理論はMicrosoft社の場合には当てはまらないのではないか?」「US以外の企業には当てはまらないように思うが?」などなど。挙句の果 てに学生数人の質問攻めに窮した教授が「回答に1日時間をくれ」と答える場面 まであり、その激しいやり取りに圧倒されつつも、刺激的な2年間を予感させるに十分なコース内容でした。

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MBA生活の幕開けであるオリエンテーション。その学校が何を学生に伝えようとしているのか、どのような卒業生を世に送り出したと思っているのかがそこに集約されていると思います。我がRoss SchoolのオリエンテーションMichigan Leadership Programのカリキュラムではリーダーシップとグローバリゼーションにフォーカスが当てられている様に感じました。Ethics、チームビルディング、ボランティア活動などの課題の中で常に、「どうリーダーシップを取って解決するのか」を繰り返し問われます。

自分が主体的に動き、アイディアをメンバーに伝えグループをリードすることを要求されるのですが、皆やる気満々で全員が自己主張するため、驚くほど意見がまとまりません。日本でいうリーダーシップは「イニシアティブを取ること」に終わってしまいがちですが、ここではそれは当たり前。そこからどう意見を聞かせるか、他人が付いてくるかどうか、なのです。全員が一斉に異なるアイディアを声高に主張する中、カリスマと知性で一気に皆を静まり返らせ引っ張っていく人間もいるのです。そんな同級生から本当に学ぶこと多し!です。

また、使われるケースのほとんどがGlobalな文化背景のからんでくるものばかりで、Ross Schoolの国際的な舞台に立つ人材を育てようという意欲を感じます。人種の違いから生まれる偏見を扱った寸劇を見てディスカッションするプログラムもあり、次世代のリーダーとして文化・人種・国籍の違いに目を向ける必要性を感じさせられました。

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オリエンテーションもクライマックスを迎える中General ElectricのCEO、Jeffrey Immelt氏の講演が行われました。「Take your own risk」、Immelt氏のその言葉は仕事を辞め、私費でビジネススクールに飛び込んできた私には重く響きました。悔いの残らない充実した2年間をここで過ごそうと改めて思った瞬間です。

来週からはとうとう授業開始。まずは7週間の学期Fall Aです。次回は、今後のカリキュラム、そして私自身がどのようにサバイバルMBA生活を送っているかをレポートします。どうぞお楽しみに!

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