Campus Report 2005

小林 大祐 to The Kellogg School of Management, Northwestern University(全19回)

MBAホルダーへの道

Vol.2 Evanstonに到着!

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寮の部屋

8月27日(土)、ついにKelloggのある街、Evanstonに到着しました。
成田からシカゴのオヘア空港まで約13時間、オヘアからタクシーで約40分でした。入居するのはKelloggの学生に提供されている、McManusという名前の寮のカップル向けの1BR(1LDK)です。この寮は作りはかなり古いのですが、場所・設備・価格のバランスがきわめて良く、特に金銭面で苦しい私費学生にはKelloggの魅力の一つになると思われますので、次回以降にじっくり説明します。

前回レポートでは、渡米前にこのレポートを上げると予告してましたが、結局渡米後になってしまったことをお詫びします。今、新生活のセットアップと来週から始まる学校の準備をしながらこのレポートを書いています。

<あらためて、なぜ今MBAを取得しに行くのか?>

留学のスタートにあたり、自分にとってのMBAの意味合いをクリアにしておく必要があるでしょう。
「Why MBA?」は、MBA受験のエッセイではほぼ必ず問われる質問です。私の場合は、概ね次のようなことを書いていました。

「日本でもっとも構造改革が遅れているメディア領域でのイノベーションをリードしていきたい。
そのために、MBA取得を通じてこれまでOJTで学んできた戦略・財務・マーケティング・事業開発に関する知識・スキルをブラッシュアップ・強化し、さらに強いリーダーシップを身につけたい。」

受験からほぼ2年が経過し、2つの新規事業開発(自画自賛で言えばこれまでの業界の常識を覆すような)を経験した今となっては、少し私にとってのMBA取得の意味合いが変わってきている、というのが本音のところです。端的に言えば、MBAで学ぶことが、イノベーションリーダーになるための必須要件ではないという、ある種自明な事が、実際の事業開発でリーダー・準リーダー的な役割をし、多くの方々と仕事を進めていく中で実感を伴って感じられてきたことです。やりたいことが、現状のままでできてきているのに、なぜあえて留学するのでしょうか?

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学校はミシガン湖のほとり

自分にとっての1つ目の答えは、「ストレッチ再び」です。
この数年間、苦しみながらも結果としては順調に仕事をする中で、次のような違和感を時々覚えることがありました。それは「器用に仕事をこなすようになった」ということです。良くも悪くも自分の意見が社内で通りやすくなり、以前は山のような資料を積み上げて説得していった事が、数枚の資料で「こんな感じですよね?」で話が進むようになってきていました。楽しいけど、何か成長感のような物が感じられない、むしろ、周囲との「落としどころ」を中心に仕事を進めるようになってきたのではないか、という疑念です。

今、もう一度自分のブランドが通じないところで、自分がこれまで社内で必要としてこなかった知識を中心に学びたい、と今は思っています。そこで加速した勢いと、磨き直したエッジを持って、卒業後に開ける新たな地平を駆け抜けたいと思います。

2つめの答えは「縁(エン)」です。
MBA留学は、自分で勝ち取った機会であると同時に、周囲に与えられた機会でもある、という事です。
自分を認めてくれた学校があり、同行してくれる妻がいて、私費とはいえ資金の幾ばくかを貯められるだけの給料を払ってくれた会社があって、学究肌だった私をスカウトしてくれた先輩との偶然の出会いがあり、希有な機会が与えられたのだと思います。私費での留学はハイリスクですが、与えられた機会というのはある意味ローリスクでもあるわけで、これまで私はこういうご縁を大事にしてきましたし、与えられた機会の中で最大限のValueを発揮し、次の機会に繋げてきたつもりです。この機会を(年齢相応に)周到かつ大胆に活かしていきたい思います。

<今回の留学で具体的に何を学びたいのか?>
何だか精神論のようになってしまいましたが、こちらの地に踏み入れてしまった以上、学びたいことはたくさんあります。

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寮の正面

まず専攻ですが、Kelloggでは22つ用意されている専攻を、それぞれのRequimentを満たせばいくつでも取得することができます。 評価の高いメジャーどころでは、Marketing, Strategy, Financeなどがありますが、不動産からヘルスケアといった業界に関する専攻も存在しており、知的好奇心をくすぐります。

一応、自分のキャリアのイメージとしては、マーケットにイノベーションをおこしていくための戦略レベルでの参謀、時にリーダーというところがイメージにあるので、「戦略立案」「戦略の組織への落とし込み」「戦略的提携・ファイナンススキーム」「事業の世の中価値を見極めるマーケティング」を学ぶ、というテーマ設定で、次の4つの専攻にチャレンジしたいと思います。

・Management and Strategy
コンセプト的な話はこれまでよく本で読んできたので、具体的な戦略立案のプロセスについて多くのケースを学びたい。

・Management and Organization
戦略実行における組織の動かし方、問題点の抽出・解決方法を中心に学んでいきたい。 特にリクルート社と対照的にモチベーションがそれほど高くない組織のケースを多く学びたい。 ・Finance M&A、ベンチャーファイナンシング、バイアウトなどの諸方法論を、分析的な面も含めて学びたい。

・Marketing
コンセプトワークや定性的マーケティングはかなりやってきたので、定量 的な方法論を実例含めていろいろと学びたい。

もっとも、授業を選択するのはこれからなので、本当に4つも専攻をこなせるかわかりません。 しかしテーマ感としては上記のような感じで進めたいと思います。

専攻以外の面として、Kelloggではよく「チームカルチャー」とその中での「リーダーシップ」というのが良く言われ、重視されています。当然この2つは重要でしょうし、是非学びたいところですが、実際のところ学校で学べること何なのかよくわからないので、ボチボチ見ていこうと思います。お手並み拝見といったところです。

あとは、特にメディアとコンシューマーマーケティングの分野において、日本で数年後にチャレンジできるテーマ感みたいな物を発掘してこようと思います。アンテナを高くしていれば、そのうち閃く何があるでしょう。

<渡米準備について>

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ビジネススクール校舎

最後に、渡米準備で参考になりそうなことを少し書いておきます

・各種手続き

光熱・通信関係の解約、年金・保険・住民票の登録変更、国際免許の取得など、渡米前に手続きすることは思いの外多くあります。役所関係は何をする必要があるのかわかりにくいので注意です。私の場合は株取引もしていましたので来年の確定申告をどうすればいいのかという疑問もありましたが、殆どのことはいくつかの自治体がネットで説明していますので、検索して見つけることができました。ネットといえばADSLを渡米の2日前に止めてしまい、非常に不便な思いをしたのが悔やまれます。

・荷物のパッキング

船便は安いのがいいのですが、到着まで約1ヶ月かかります。結局夏物衣料、スーツなどは手荷物で持って行くことになりました。飛行機の手荷物は、スーツケースに加え、ほぼ同サイズの荷物を1つ預けることができます。私の場合は夫婦でスーツケース2個と、引っ越し用段ボール2個を持って行きました。段ボールはあらかじめ宅配便で空港へ送り、空港ではカートを利用しました。かなり大変な思いをしましたが、ガッツのある私費学生にはお勧めの方法です。

・健康保険やお金のこと

健康保険の加入が必須の学校が殆どだと思いますが、米国の保険は学校が提供する物も含め結構値段が高め(Kelloggの場合は夫婦で年間約80万円)のようです。私はいろいろ調べた末、JALファミリークラブが紹介するAIU提携の保険が安価(夫婦で年間30万円弱)で日本語サポートとがあるとのことで夫婦で加入しました。米国での銀行口座は渡米後BankOneで開き、日本のCitiBankの米ドルキャッシュカードで引き落として(手数料無料)、BankOneの口座へ入金していますが、この場合各種手数料併せて1円/ドルしかかからず手軽な割に安価です。

では次回は、入学後のオリエンテーションと、9月に集中して行われるリーダーシップに関する講座を中心にレポートしていきたいと思います。

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