今回は1年目と2年目の間の夏休みにやる人も多い、インターンシップに向けての就職活動についてお話ししたいと思います。
<Why インターンシップ?>
MBA留学に際しては、人によって色々な目的を持っていたり、違った立場(私費・休職・社費など)で望まれる方がいらっしゃるとは思いますが、1年目と2年目の間の夏休みに、インターンシップとして他の会社に参加したいと考えられている方も多いのではないでしょうか。例えばこんな考え方があると思います。
就職活動として:
・卒業後に就職したい会社でインターンして、内定に繋げたい
・就職活動に向けて履歴書に経験として書いておきたい
・インターンをしてみて、良い会社だったら転職を考える
勉強の一環として:
・自分の知らない業界の内側を見てみたい
・MBAで学んだことを深めたり、今後の学びの肥やしにしたい
その他の理由としては:
・実務から2年間離れるとカンが鈍りそうなので働きたい(!)
・学費を稼ぐため
夏休みは3ヶ月もあります。帰国してからこんな長い休みが取れることは滅多にないでしょうから、たっぷり遊んでしまうのもいいですが、就職・転職を考えていない人でも数週間ぐらいはインターンで勉強してみるのもいいのではないかと私は思います。面接を受けて第三者に評価されるというのも珍しい体験ですしね。
一方、違う業界への就職・転職を考えているのであれば、インターンは必須だと思われます。就職・転職組は卒業後に遊びの時間を取ることもできますから、夏休みは頑張りましょう。 <渋親活得核始>
<就職活動開始>
これまで授業の話ばかり書いてきましたが、実のところ秋学期に一番大変なのは就職活動ではないかと思わされるほど、就職活動は早く始まり、長々と続きます。
ケロッグでは9月始めに授業が始まりますが、9月の終わりか10月の初め頃から、投資銀行・コンサル・外資事業会社などの日本支社による会社説明会のツアーが始まりますので、シカゴやエバンストンでの説明会の実施情報を同級生と手分けをして調べ合います。また参加に英文履歴書が必要な場合もあるので、学校が始まる前から準備しておくと少し気が楽になります。
説明会は、大体平日の夜か、土日に行われますが、個人面談が行われる場合は平日の昼間の場合もあるので、授業やグループワークから抜け出さないといけない場合もあります。アメリカ企業の就職活動が始まるのは概ね年明けで、授業やグループワークも始まったばかりと、学校の通常の流れと違った動きをしなければいけない点で精神的にも厳しいものがありました。
この時期の会社説明会ではプレゼンと懇親会がメインで、面接が行われることは希です。質問を通じた自己アピールの機会と考えておくと良いでしょう。
<ボストン・キャリア・フォーラム>
毎年10月の中旬に、日本人学生向けの巨大就職フォーラムがボストンで開かれます。4年生の学生を主に対象としたイベントですが、投資銀行に関してはこのイベントで集中して面接を行い、インターン参加者を決めてしまいますので、希望者は参加必須です。投資銀行のインターンは期間が長く1社しかできないので、オファーをもらったところからどこに行くのかをフォーラム開催中に決める必要があり、同級生は結構悩んでました。
なお全米ツアーを実行しない一部のコンサルと事業会社は、このフォーラムで面接を行っていました。僕は投資銀行の面接は受けなかったので、トンボ帰りで参加して1社だけ受けました。中間試験が翌週に控えており、準備と重なってちょっと辛かった。
このイベントの後、主にコンサルを中心に面接ツアーの時期に入っていきますが、その話は次回レポート「後編」に回して、ケロッグに進学することのメリットの一つである、就職活動の容易さについて少しお話しさせて頂きます。
<就職活動におけるケロッグの優位性>
ケロッグの就職活動における優位性は次の点で絶大なものがあると感じました。
・立地
説明会・面接ツアーを実施する企業は、ほぼ必ずシカゴでセッションを設けます。エバンストンはシカゴ郊外に立地するため30分ぐらいで会場に行くことが可能です。また交通手段としても、自家用車はもちろん、ノースウェスタン大学のダウンタウンキャンパスとの往復シャトルバス(無料かつ面接会場のすぐそばに到着)、電車やタクシーも利用可能です。9月から11月にかけては週1回以上のペースで説明会や面接がありますので、この立地には大変助けられました。
・学生間のチームワーク
チームワーカーが揃ったケロッグらしく、イベントの情報交換や交通手段のシェアなどで大いに助け合いました。2年生も大いに協力してくれ、就職のコツの説明会を開いてもらったり、個人的にしょっちゅう質問させてもらっています。1,2年生で日本人が28人もいて、互いに全力でサポートするのですから大変心強いです(ちなみに「ケロッグ内とはいえライバル同士なんだから情報交換は原則ギブアンドテイクで」という発想をする方は当校には向いていません)。
・学校に対する評価
ビジネススクールランキングで常に上位に位置するケロッグへの評価は、日本のリクルーターからも非常に高いと感じます。特に最近では例えばコンサルも頭の良さだけではなく「クライアントリレーションシップ」が重視される傾向があるようで、人間関係構築力も鍛えられているケロッグの学生に対する期待が高まっている模様です。
では、次回は就職活動「後編」です。