2年間の留学生活を終え、日本に帰国してから2ヶ月あまりが経ちました。梅雨の蒸し暑さにノックアウト寸前になりながらも、既にサマースクールに突入している新1年生の皆さんのメールを読みながら、2年前の自分を思い起こしたりしています。
2年間に渡って書かせていただいたこのMBAレポートも今回で最終回を迎えることになりました。ここで体験記を書いていることを教えていなかった大学時代の友人から「大西、読んでるよ~」などど聞く度に、何で知ってんの?!と思いながらも、今月は何を書こうかとか、MBAレポートに載せるためにデジカメ持って行かなきゃなど自分がアメリカで過ごした2年間に何をし、何を考え、そして何を感じたかの記録を残せたという意味でも非常に貴重な経験だったなと感じています。この最終回では授業が終わってから卒業式までの間のこと、卒業式、そしてこの留学生活を振り返りたいと思います。
【卒業式前】
・ディナー招待
1年生のTerm2~Term4の時に受講したスモールビジネスコンサルティング(大学近辺にある企業のコンサルティングを行うクラス)の教授Bill Saxから我がチーム5名全員ディナーの招待を頂きました。クラスを頑張ったご褒美という感じでしょうか。普段行きなれているカジュアルなレストランだろうと思って、シャツにチノパンでふらりと出かけたのですが、到着してびっくり。結構、いやダーラムでは最高級ランクに位置すると思われるようなレストランで、他のお客さん達はきちんとした格好です・・・。
他のチームメイトも普段はこんなレストランで食事をしているはずもなく、僕と同じ様な格好でやってきていて、自分達のテーブルだけ少し浮いている気がしなくもなかったです(笑)。
最近どうよ?などと近況や卒業後の話をしながら料理を楽しみました。最後に教授から卒業おめでとうという言葉とFuquaグッズ(傘、カバン、シャーペン&ボールペン)をもらい、大満足で帰ってきました。
ちなみに僕達がコンサルティングした企業は社員数も増え、ビジネスも順調だとのことでした。自分達のコンサルティングがどれくらい役に立ったかはわかりませんが、そういういいニュースを聞くとうれしいものです。
【送別会】
1年生の皆さんが2年生の送別会を開いてくれました。その日は朝からゴルフを1ラウンドしてから、BBQという一日でした。カラっと晴れ上がって、少し気温は高かったのですがダーラムのベストシーズンでのBBQで、総勢50数名と大変にぎやかでした。しかもすごく趣向を凝らした贈り物まで用意してもらって大感謝でした!
【卒業式】
5月13日。とうとう卒業式の日を迎えました。入学前は2年先のことなんて全く想像もつかなかったけれど、こうやって思い返してみるとここで経験したすべてのことが昨日のことのように思い出されます。
Fuquaの卒業式はバスケのキャメロンスタジアムで行われ、成績優秀者の発表、スピーカーの話の後に、アルファベット順に一人ずつ名前を呼ばれて壇上に上がります。そして学長から丸めた紙を紐でくくったものを手渡され、握手をして壇上から降りてきます。本物の卒業証書は次の日にFuquaで手渡されます。
この後はFuquaのFox Centerで食事がふるまわれたちょっとしたパーティーの様なものが開かれて、同級生達とCongratulations!と共に苦しみそして楽しんだお互いの2年間をねぎらいました。アメリカに残る人、アジア、ヨーロッパ、南米と母国に帰っていく人それぞれですが、もしかしたらこの日が最後になる可能性もなくはないのでできるだけ多くの同級生と言葉を交わしました。その後家に帰ってみると同級生からメールが。そこには「I hope our paths cross again in the future!」と書かれていました。お互い頑張っていればいつかきっとどこかでまた会える、奴等に負けないように自分も頑張らなくてはと思わせてくれたメールでした。
【2年間を振り返って】
MBAのプログラムというのは自分が求めればいくらでもチャンスは転がっている所だと本当に思います。この2年間自分自身ベストを尽くせたと思うし、世界中から集まってきた同級生たちと知り合い、勉強できたこと、外から日本という国を見られたこと、そしてアメリカという国に住むことでこの国を間近で見られたことなどなど書きつくせない程の経験を得ることができました。
このMBA留学が自分のために役立ったかと問われたとしたらもちろんYESです。細かいことを色々と挙げることは今時点でもできると思いますが、どれくらい役立ったかについては、やはり今後のビジネスパーソンとしてのキャリアを築いていく中でこの経験が有意義なものだったという証明をしていきたいと考えています。
【最後に】
MBAレポートの執筆という大変貴重な機会を与えてくださったキャリアインキュベーションの荒井社長をはじめとする皆様、そして私の拙い文章を読んでくださった読者の皆様、2年間どうもありがとうございました。
大西博樹