コーネルというと、どうも「極寒の地」、「何もない田舎町」といった印象を持っている人が多いようで、先日出願へ向けて準備している方の対応をしていた時にも、「飛行機でまだ行けますか? 道路は凍っていないですか?」などといった質問をうけてしまう始末。11月は既に雪が降り積もり極寒の地と化していると勘違いしていたようです。
また、特に学部の授業は非常に要求レベルが高いことで有名で、勉強と寒さによる厳しさに耐えかねて学校内の滝に飛び込み自殺する人が年に数人いるなどといった根も葉もない噂が広まり、昨年ビジットでコーネルに来たとある日本人学生に、「自殺の名所といわれている滝はどこですか?」などといった質問をされてしまいました。
確かに非常に田舎で、冬には氷点下20度ほどまで下がることはありますが、コーネルがあるこのイサカは、住むと寿命が延びるといわれている町(元アメリカ大統領クリントン一家も在住!!!)で、大自然に囲まれつつも都会から程よい距離(車で3~4時間、飛行機で1時間)にあり、アメリカ人だけでなく、インターナショナルの学生にも非常に評判の良い町です。
そんなわけで、本日は皆さんの誤解を解くべく、学業以外のコーネル近辺での意外な楽しみ方を綴っていきたいと思います。
アウトドア
意外と知られていませんが、イサカではウォータースポーツが非常に盛んで、特に学校から望むCayuga Lakeでは様々なウォータースポーツが楽しめます。学校の体育授業(Physical Education)では、ヨット、カヌー、カヤック、スキューバーダイビング、フライフィッシングなどが選択でき、これらの授業は当然ジョンソンスクールの学生も登録・受講できます。
ハイキングや散策スポットが非常に多いのもコーネルの特徴です。学校から車で1~2時間程度のところにState Parkが多数あり、綺麗な滝やクリークが数多く見られ、また秋には非常に美しい紅葉が楽しめます。
ショッピング
このイサカには、いわゆるアメリカ型の大型スーパーマーケット(Tops、Wegmans、Walmartなど)が数多くあり、日用品、食用品などの購入に事欠くことはありません。確かに東京で手に入るようなセンスの良い家具やこだわりの電化製品を求めてしまうと厳しいですが、必需品であればまず何不自由なく手に入ります。また、アジア系の食料品を取り扱ったスーパーマーケットもあるため、日本の食材やお菓子に事欠くこともありません。
もしどうしてもブランド品が欲しくなったら、アウトレットに行く人も多いようです。車で1時間程度の範囲内に大型アウトレットモールが幾つかあり、それなりの衣料品や食器・家具類を購入できます。
また、このイサカにはCommonsというショッピング街があります。バーやレストラン、衣料品、雑貨を取り扱ったショップが軒を連ねており、週末には大道芸人やフェスティバルなどが行われています。
食事
残念ながら、ジョンソンスクール内のレストランはピザなどのジャンクフードがメインであまりお薦めできないのですが、コーネル内の他レストランでは、欧米系、アジア系など多種多様な料理が楽しめ、またそれなりの味だと思います。値段もお手ごろで$5~8程度といったところ。中でも、ホテルスクールが運営しているStatler Hotel内のレストランは雰囲気も良く$15程度で美味しいランチが味わえるため非常にお薦めです。私は、ジョンソンスクールの教授と食事する時などにこのレストランを利用しています。
学生に一番人気の場所は、学校のすぐ下にあるカレッジタウンではないでしょうか。特にアジア系レストランが多いのが特徴で、学生には非常にうれしい格安価格($4~$6程度)で食べることが可能です。また、このカレッジタウンにはバーやクラブもあり、週末には学生多くの学生が夜中まで飲み明かしています。私が友達と飲みに行くときには、このカレッジタウンかCommonsのバーを利用しています。
このように、スポーツ、ショッピング、食事、そして大自然を満喫でき、非常に密度の濃い2年間を送れる、そんな学校がコーネル大学だと思います。昨年ビジットしたアプリカントの方々は、コーネルのそんな意外性に大満足し、そしてこの学校を第一志望にした方もかなりいらっしゃいました。皆さんももし機会がありましたら、このコーネルがあるイサカという町を訪問しては如何でしょうか。