気づいてみれば、MBAライフも25%終わり。一体自分はどれだけ学んだんだろう・・なんてことをふと考えてしまいました。不思議なことに、他のみんなもどたばたのFinalが終わり同様なことを口にしていました。部屋を片付けていると、この一学期に読んだ教材、書き込んだノート、使い切った蛍光ペンなどが山積みとなっていて、量 的にはかなりこなしたんだなぁと実感することができました。
そんななか、元IBM会長のルイス・ガースナー氏の連載を読んでいたところ、妙に共感するところがありました。彼はHarvard Business Schoolに行ったのですが、ビジネススクールで最も得たことは思考プロセスを磨いたことだというのです。まだコアクラス(必修基礎科目)しか受けてないのですが、私自身、最も重要と感じたことは、如何にケースやプロジェクトの問題点を因数分解し、授業や教材で学んだ理論をツールとして、解決アプローチを考えていくかということです。もちろん、その際どのようなデータの収集が必要であるかを考え、どのようなAssumptionを付け加えていくかの判断も重要となります。理論は授業や宿題で理解したのに、その応用の仕方がわからないときは、本当に歯がゆい気持ちになります。さて、残りの今回のレポートは最近よく受けた質問を公開したいと思います。
1. 半年終わったことを踏まえて、MBAはそれに対して投資する金額に見合うものですか?
最もよく受ける質問なのですが、見合うものだと思います。ただ、前述したように、知識を習得するというより、思考プロセスを磨いたり、これまで全く異なる環境に身を置き、自分を追い込むことによって新たな自分を発見したりすることはお金で換算できるものでもないと思います。期待値という観点からすると、自分がどれだけ積極的に吸収する態勢を整えているかが全てとなります。つまり、ビジネススクールでは、なんでもチャレンジすることができるのですが、自分から動かないとそのような機会はただ過ぎ去るだけなのです。
2. MBAは転職に有利ですか?
MBAを機にキャリアスイッチすることは、通常より実行しやすいと思います。しかし、必ずしも転職にMBAは必要ないと思います。フルタイムではなく、インターンでの就職活動しかしてはいないのですが、印象からして企業側はより即戦力を求めています。インターンに関して言えば、どこのMBAに行ったか、MBAで何を学んだかということより、前職でどのような仕事をして、どのような仕事の進め方をしていたかということを詳細に聞かれます。
3. MBAは何歳までに取得したほうがいいか?
早いことにこしたことはないですけど、年齢はそれほど関係ないような気がします。むしろ、明確な目的意識を持ったタイミングでMBAへ行かないともったいないと思います。私のクラスでも最年長では39歳がいますし、日本人同級生では4人が32歳です。"早いことにこしたことない"が意味することは、体力と暗記力のことです。(ただ、同級生には、32歳で超人的な体力を持っている人もいますので、あてはまらないかも。。。)
今年のレポートはこれで終わりです。これまで、レポートを読んで頂き、ありがとうございました。少しでも、MBA、そしてBerkeley MBA Lifeについて分かって頂ければ幸いです。来年からは選択科目も加わりますので、また新たな一面 を皆様にレポートできればと思っています。皆様、良いお年をお過ごしください。
#今回の写真:図書館とUC Berkeleyメインキャンパス風景