2nd Semesterに入って、約1ヶ月がたちました。1st Semesterとの主な違いはこれまでのレポートでもお伝えしてきたリクルーティング活動が本格的に始動し、クラスの雰囲気が変わったことではないでしょうか。ジョブインタビューのためにスーツで通 学してくる人も増えましたし、そんな人達を見てインタビューさえ呼ばれず焦りを見せる人達も目立つようになりました。日常会話でも、サマーインターンシップの話を頻繁にするようになりました。
今年のジョブマーケット(フルタイム)は最悪で、サマーインターンについても同様です。大変驚いたのが、先日Clorox社がサマーインターンの採用活動を急遽取り止めたということをクラスメートから聞いたことでした。Clorox社はアメリカの大手一般 消費財メーカーなのですが、いかに不況の波が業界を選ばず押し寄せているかを物語っているかと思います。さて、今回のレポートは私が今学期とっているクラスを簡単に紹介したいと思います。
まずクラスは半期のみのコアクラスと通期の選択科目の2種類があります。コアクラスに関していえば、後期にOperationsとMacroeconomicsに代わり、Global Strategy and Multinational EnterpriseとEthics and Responsibility in Businessのクラスが追加されます。また、Optimization and Simulationという選択科目(例外として半期)もとる予定となっています。コアクラスは今年度で終わり、2年生になると全てのクラスが選択科目となります。以下が、現在受けているクラスになります。
Operations Management (コアクラス)
待ち行列理論、プロセス分析(ボトルネック分析、容量計画)、在庫計画、サプライ・チェーン・マネジメント、品質管理などを学びます。ケーススタディが中心で週に2-4つこなします。このクラスはデータ分析が非常に多く、統計学で学んだ理論が活かされます。
Macroeconomics in the Global Economy (コアクラス)
サプライサイド・エコノミックス、IS-LM理論など学びます。Janet Yellen教授はクリントン政権時代に経済諮問委員会に在籍していた方で、現在の金融政策、財政政策などについても分かりやすく解説してくれます。授業では、世界経済の話も多く、ヨーロッパの雇用問題、日本のデフレスパイラル、オイルショックのケースなどもとり扱います。
Corporate Finance (選択科目)
前期のファイナンスクラスよりさらに詳しくバリュエーションを学びます。夏に投資銀行でインターンをすることになっている私にとっては特に集中して勉強したい科目であります。現在は、デットのリスク(ベータ)やAPV(Adjusted Present Value)のバリュエーションについて勉強しています。
International Business Development (選択科目)
このクラスはHaasで人気のクラスであり、定員64名の枠に対して例年約120名の学生が応募します。他のクラスとは違い、秋頃にEssay、履歴書、アプリケーションの提出が必要となり、年によっては面 接もあります。なぜ、そんなに人気があるのかと思いでしょう。このクラスの醍醐味は、夏に約3週間海外のクライアント先でコンサルティングを行います。それまでは、授業で戦略、情報収集・分析方法を学びつつ、日々クライアントと連絡を取り合いプロジェクト(例.市場参入戦略、事業開発、SCM、プロセスリエンジニアリングなど)を進めていきます。
具体的には、市場参入分析、フィージビリティ分析、事業計画などを行います。1チーム4名の構成となっていて、アフリカ、南米、ヨーロッパ、アジアなどさまざまな地域で各チームがプロジェクトに取り組むことになります。クライアントは、$25,000以上のフィーを学校に支払っているので、もちろん成果 を強く求められます(学生には一銭も入りませんが現地での宿泊、渡航費を払う必要がありません)。
Sports Marketing and Management (選択科目)
Speakers Seriesクラスといって、毎回その業界で活躍している人をゲストスピーカーとして招いてレクチャーを行ってもらう形式のクラスです。実は、このクラスHaas一年生が秋に学校に提案し、スピーカーなどの手配も全て行ってできた(今回限り?)クラスです。ゲストとしては、大学スポーツ運営関係者、Nike社のマーケティング担当者、San Francisco GiantsのSponsorship担当者、スポーツファイナンス案件を手がけた大手投資銀行の方など幅広いJob Functionから人を招いています。このように、学生が作り上げるクラスを意味する「Student Initiated Class」が多いのはHaasの特徴でもあると思います。
今後のレポートで上記のクラスのいくつかについて詳しくお伝えしていきたいと思います。