初めまして、今秋からThe Wharton School, University of PennsylvaniaにMBA取得のため留学をする、小川美弓です。今回初めてのレポートとして、MBA留学を思い立った経緯・留学準備期間についてと、通 常の方よりも早い4月初旬の渡米後これまでの生活について、書かせて頂きます。
<MBA留学を決意>
SIIBSのクラスの様子
2001年2月下旬、MBA留学を目指すことを決意しました。 公認会計士として財務諸表監査業務に従事する中で、会社の外部者たる監査人として会社に関わることに対しもどかしさを感じてキャリア・チェンジを真剣に考えるようになってきたこと、広い視野とバランスのとれた価値観の大切さを痛感してきたことが、MBA留学を決意した一番の理由です。 また、ビジネスの観点とは全く別に、"豊かな人生をおくりたい"という私の個人的な理想の実現に向かって生きる上で、今この時期に日本を離れて暮らすことが有意義だと確信したことも留学を決意した大きな理由となっています。
<約2年間に渡る留学準備>
2001年2月末にMBA留学を決意した時点ではTOEFLやGMATの受験はおろか出願までの流れの把握すらできていない状況でしたが、できるだけのことをしてみようと2002年秋留学を目指して急ピッチで留学準備を始めました。結局、テストの点数が伸びきらないまま、エッセイに書く将来のビジョンも十分練れていないまま、2002年1月~2月に出願。数校のインタビューを受け、ウエイト・リストに載るも、最終的には5月末に不合格となってしまいました。
最初から、準備不足で臨んだ初回出願がうまくいかなければ再出願をするつもりでいたのですが、いざ一浪が確定してみると様々な考えや迷いが噴出し、2002年6月までにTOEFLとGMATの点数が目標に達した後しばらくは、自分自身の将来について改めて考える日々が続きました。たくさん考え悩んだ分だけ(?)初回出願時よりも納得できる内容のエッセイで2002年10月~再出願し、2002年12月~数校から2003年秋留学の切符を手にいれることができました。
2年間に渡る出願準備期間を振り返り最も効果的だったのは、留学準備を通 じて知り合ったビジネス・スクールの卒業生の方々から頂いたアドバイスと、インフォメーション・セッションへの参加を通 じて得た各校特色に対する理解でした。また、試験の点数はあくまでも最低限の目安でしかなく、エッセイで自分自身をどれだけ理解してもらえるかが何より大切である、ということが2度の出願を通 じてよくわかりました。その意味においては、再出願の際に、友人・知人等様々な角度からエッセイに対する意見をもらって何度も練り直したことも効果 的でした。
試験勉強については、あらゆる教材で試行錯誤を続けましたが、最終的には、ETSが出版しているTOEFLやGMATの問題をじっくり自分で解いて復習をし、不明な点を一つ一つ丁寧につぶしていくという方法が最も効果 的でした。
<4月初旬の渡米後~生活の立ち上げ等々>
プログラム終了後の記念写真
今回の留学が初めての海外生活となる私は、Whartonでの2年間をより意義あるものにするため少しでも早くアメリカでの生活に馴染もうと、通 常の方々の渡米時期(プログラム開始直前)に比べてかなり早い4月初旬に渡米、Philadelphia入りしました。最初の2ヶ月間は、仮住まいをしながら語学学校に通 い、世界各国から集まって来ているクラスメイトや、友人のホスト・ファミリーであるアメリカ人ご夫婦との交流を通 じて、様々な価値観に触れることができました。
また、5月中旬に卒業されるWharton Class of 2003の方々と直接お会いしてお話できる機会をたくさん持つことができたのも、早期の渡米を決断してよかったと思える大きな理由の一つです。 その間に探した部屋に6月初めに引っ越して生活の立ち上げをほぼ終えた後、6月末からUniversity of PennsylvaniaのELPで開講されるSummer Institute for International Students(SIIBS)に参加しました。
SIIBSのクラス構成は、中国人1人・韓国人3人・日本人8人(Wharton進学者5名・Emory進学者5名・Kellogg進学者1名・Chicago進学者1名)で、4週間かけて、Case discussionにいかに積極的に参加していくべきか、Presentationをいかに行うべきか等oral communication skillと、LectureのSummaryやCase analysisをいかに書くべきか等writing skillについて学びました。
本プログラム開始に向けて心の準備をするという意味と、Wharton以外の他のビジネス・スクール進学者と知り合うという意味では、非常に有意義な4週間となりました。 そしてついに8月4日から、Wharton進学者の約9割が参加するPre-termが始まります!