Campus Report 2003

小川 美弓 to The Wharton School, University of Pennsylvania(全25回)

MBAホルダーへの道

Vol.9 Q3後半 Financeクラスのチームメイトとのおかしな議論

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Philadelphiaは、野球、バスケット・ボール、アメリカン・フットボール、アイス・ホッケーと、アメリカの四大?スポーツのチームが全て揃っている街です。

Philadelphiaに来てからこれまでに、野球とバスケット・ボールは何度か観戦しましたが、2月初旬になって初めてアイスホッケー観戦に出かけました。また、生まれて初めての海外スキーにも挑戦し、想像を遥かに超えた広いゲレンデで遭難の危険?をヒシヒシと感じながらも、絶景を楽しみつつ、厳寒の2月を迎えました。

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Wyoming州Jackson Hallの広大なスキー場にて

<アメリカでのサマーインターンシップ就職活動状況>

1月末からアメリカでのサマーインターンシップを希望する学生の就職活動が本格化し、慌しくピリピリとした雰囲気が学校中に蔓延する中、Dedicated Interview Period (DIP week) と呼ばれる、1年生のみの1週間の休みが2月初めに到来しました。

この時期にインタビューが集中するのは、投資銀行とコンサルティング会社で、主だった会社はWhartonのCareer Management OfficeのInterview Boothを利用してInterviewを行ってくれるようです。

それ以外の会社やその他の業種を希望する生徒は、引き続きインタビュー獲得へ向けた活動を続け、NYは元より、全米各地や、場合によってはヨーロッパやアジア等まで飛んでインタビューを受ける(=この時期、授業欠席者が激増する)こととなります。

DIP weekだけで10_15ものインタビューをこなし、早々に複数のオファーをもらってどの会社に行こうかと悩んでいる友人もいれば、希望業種や場所の選択の組み合わせがうまくいかず悩みながらも引き続き頑張る友人、DIP week中のインタビュー獲得ができず焦る気持ちを抑えながら次善の策を考える友人等、途中経過は様々です。

全般的状況としては、昨年・一昨年に比べてかなり就職状況が良くなってきているようですが、International (これまでに米国で就学・仕事経験のないPure International)がアメリカで、かつ、career changeを、というのはやはりかなり厳しいようでした。

興味深かったのは、アメリカ人でアジアに活路を見出そうという人や、アジア系アメリカ人やアジア系ヨーロッパ人でアジアで仕事をしてみたいという人がかなりいることです。私自身、卒業後はアジアで仕事をしたいと考えていますので、そういう友人達とは特に話が弾み、まずはインターン期間中にアジアで会おうね、と盛り上がっています。

<Wharton Follies>

Wharton FolliesはWhartonにおける最も活発なクラブ活動の一つで、毎年2月半ばに、オリジナルのミュージカル・コメディを"Wharton Follies"と題して上演しています。

クラブ・メンバーであるビジネス・スクールの生徒が、上演されるミュージカル製作の全ての過程・・・脚本・演出・オーケストラによる音楽・衣装・セット・技術から、Auctionや寄付を募ることによる資金集め・マーケティング・印刷物等々・・・を担い、半年がかりで製作する一大イベントです。

例年、学生のみでなく数名の教授も出演して下さるFolliesですが、今年は、Whartonの卒業生であり、全米有数の不動産王でもあられるトランプ氏が出演されている人気のテレビ番組をもじったビデオ製作に、トランプ氏ご本人が実際に出演協力下さったりもして、賑やかで気合の入ったショーとなっていました。

内容は、Whartonでの授業・クラブ活動・パーティー等々や就職活動をおもしろおかしなパロディーに仕立てたものが中心でした。Internationalの生徒の言葉や文化の違いの描写 の仕方の中には笑えないようなもの(アメリカ以外の文化や、訛りのきつい英語の発音を笑いの対象としてしまっているもの)も一部見られましたが、それらを除けば、本当に楽しく、皆涙を流しながら笑い転げての2時間を過ごしました。

私にとって一番の驚きであったのは、Whartonの教授陣が、生徒に担がれて連れ去られるシーン等々普通 では考えられないようなハードな役を快く引き受け、Folliesを楽しくおかしく盛り上げるべく、一緒に笑いながら頑張って下さっている姿と、日々のハードな勉強の傍ら、何もかもを自分達で作り上げて我々を楽しませてくれたFolliesのメンバーのエネルギーでした。

<Chinese New Year Party & Study Meeting about US Legal System>

1月22日(木)であった今年のChinese New Year Dayから遅れること約1ヶ月、2月下旬に、Greater China Club (GCC:中国・香港出身者やその他中国に関心のある生徒が所属するクラブ・・・ちなみに私も2月半ばより所属しております) 主催のChinese New Year Partyが開催されました。

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Chinese New Year Partyにて

メンバーがそれぞれ華やかなChina Dressを身にまとい、おいしい中華料理と、中国の伝統舞踊&音楽を取り入れたパーティーは、教授やCareer Management Officeの方々も参加されて大盛況のうちに幕を閉じました。

また、その翌々日には、迫り来るQ3のFinal Examに備えようと、GCCの有志による勉強会・・・以前Washingtonで政府系機関に勤めていたことのあるアメリカ人同級生によるUS Regal Systemに関する講義&ディスカッション・・・が友人宅にて開催され、約20名が集まりました。

三権分立による統治を主とした民主主義政治に関する話に、社会主義国である中国出身の友人達と私が熱心に聞き入り、様々な質問が飛び交い、当初の予定を大幅に超えて議論は続きました。

<Discussion with team mates of finance class about ???>

Advanced Corporate Finance (ACF) のコースでは、1_2週間に一つくらいのペースでcase write-upが求められています。

チームメイト4名全員がCenter City (学校から川を一本隔てた、PhiladelphiaのDown Town area)に住んでいるため、通常は誰かのアパートに集まってディスカッションをした後、役割分担を決めてspread sheet作りや質問に対する回答作成といった作業をしていますが、3月初旬に行われるQ3のFinal直前に提出日が設定されたケースは、そのまま試験準備の勉強をそれぞれができるように・・・皆、自室だと中々勉強に集中できないので、図書館でなんとか勉強に励もう!という発想で・・・学校の図書館のstudy roomを予約してミーティングを行いました。

本来であれば、caseのディスカッション終了後はそれぞれの勉強に励むはずだったのですが、一度話し出したら止まらず、その後もstudy roomで雑談にひとしきり花を咲かせることとなりました。

他のプロジェクトで1名が欠席していたため、イギリス人、イタリア人、私の3名で色々なことについて話しましたが、以下で、印象に残っている話をいくつか紹介させて頂きます。

旅行の話が出た際、日本へは是非一度行ってみたいけれどまだ行ったことがない、というイタリア人の友人に対し、私が「一度遊びにおいでよ!」というよりも早く、以前1年間ほど仕事で東京に住んでいたこともあるイギリス人の友人が、「是非行くべきだ!日本は非常に興味深いユニークな国だから、実際に行けば見て感じることがたくさんあるはずだ!!」と力説してくれました。

歴史好きのその友人は、明治維新後の日本がいかに目覚しく変化を遂げたか、日清・日露戦争が世界にどれほどの衝撃を与えたか等についてあまりにも熱く語ってくれるので驚いてしまいました。

「行くとしたらどの街へ行ったらいい?」と訪ねるイタリア人の友人に、「東京と・・・広島へは絶対に行くべきだ」、「広島の平和記念資料館と原爆ドームは、これまでに行ったことのあるmuseumの中で一番素晴らしかった。あんなにバランスのとれた、よく出来たmuseumは他にないと思う・・・原爆投下の事実をありにままに伝えていて、それでいて、決して加害者に対する怒りや悲惨さを強調しすぎることはなく、ただただ事実をそのままに伝えようとしている素晴らしいmuseumだった。」と熱のこもった口調で話す友人に、日本人でありながらまだ平和記念資料館へ行ったことのない私が、もっと日本を知りたい、と改めて強く思うようになりました。

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暖かい日差しが指すようになり始めた2月末の図書館周辺

その後食事をとり、私が「満腹で眠くなってしまった」と言ったところ、「疲れたんだね」とイギリス人の友人が言うので、私は"???"となりました。友人にとっては、"満腹=眠気を感じる"、"疲れる=眠気を感じる"なので、三段論法的?に、"満腹=疲れる"だそうです。

確かに、"満腹=眠気を感じる"、"疲れる=眠気を感じる"については同感ですが、私にとっては"満腹=幸せ"であって、決して"満腹=疲れる"とは感じませんので、違和感を拭い去れず、他愛もないこのテーマについて二人で延々と平行線の議論をしてしまいました。イタリア人の友人は我々二人の間に立ち、「どちらのいうことにも一理あるけれど、しかし・・・」と困惑顔でした。

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