12月17日、2週間にわたる期末試験とマーケティングのファイナルプロジェクトが終わりました。12月6日より火曜日と木曜日のマーケティングの授業で各グループのファイナルプロジェクトのプレゼンテーションを行い、12月13日から始まった1週間にわたるコア科目5科目の筆記試験を経て、1月9日までの冬休みに入ります。冬休みに入るまでを振返れば、クラスの平均睡眠時間は5時間という中で、各科目の試験勉強とマーケティングプロジェクトの仕上げに追われる忙しい毎日でした。
マーケティングファイナルプロジェクト
ファイナルプロジェクトというのは学生のスタディーグループ(5-6人)がひとつの商品もしくはサービスを選び、その市場分析とマーケティングプランの作成をするというものです。
プロジェクトの締めくくりにペーパー(約30ページ)を提出し、クラス全員の前でマーケティングプランのプレゼンテーションを行う。私のセクションは13グループあり、対象となった商品、サービスは以下の通り。
Tuesday
Honda hybrid (ホンダのハイブリッドカー)
Diedrich's (カリフォルニアの歴史の古いコーヒーチェーン)
Rubios (メキシカン・ファーストフード)
Collagen (美容整形)
Blockbuster (オンライン・ビデオショップ)
Sony PSP (ソニー・プレイステーション・ポータブル)
Smartcar (スウォッチの次世代自動車)
Thursday
Cinemanow (オンラインDVDショップ)
Nintendo (任天堂ゲームボーイ)
Peet's (日本にも進出したコーヒーチェーン)
Harley Davidson (シュワルツネガーも愛用するオートバイブランド)
Sony netwalkman (ソニー・ネットウォークマン)
Audi A4 (高級自動車)
対象とするブランドに日本企業が多く見られるものの、あくまで米国市場に対するマーケティングであるため、かなり頭の切り替えが必要とされる部分もありました。
このファイナルプロジェクトの良いところは:
・市場分析(3C分析、Company, Competitor, Customer)を実際に使って覚えられる
・マーケティングプラン(4P, Product, Price, Place, Promotion)の書き方の大枠を覚えられる
・3ヶ月近い間、チームで課題に取り組むので、チームワークスキルが必要とされる
・取り組んだブランドに詳しくなる
・他チームのプレゼンを聞き、そのブランドにも詳しくなる
・基本的に楽しい(知的好奇心をくすぐる)
ペーパー、プレゼンテーションともに準備のためにクラス終了後や週末にグループで集まり、家に帰って自分の担当箇所を書き、また集まり、というのが全体的な流れでした。11月後半に入ってからは、各グループとも朝の3時近くまで仕上げに入る熱の入りようでした。グループによっては、会社訪問を行い、経営陣にインタビューを行ったり、CMの製作(!)やスキットの撮影も含めたかなり大掛かりなものでした。もちろん完成度の高さはいうまでもありません。
私のグループはソニー・プレイステーション・ポータブルを担当したのですが、発売が会社の都合により当初計画より大幅に遅れたことは誤算でした。ソニーの市場占有率は米国でも40%を超えており、ゲーム産業は今後もある程度の成長が見込まれていること、携帯機器産業が政府の失敗により国際的に遅れていることから、マーケットの注目も相当のものがあります。
全グループの発表が終わって、教授が一言。「このファイナルプロジェクトは過去から毎年、1年生が行っているが、過去にこれほどレベルの高い、顧客分析はなかなか見ることはできない。どのプレゼンテーションも素晴らしかった。」
期末試験
朝8時から3時間以上かけて行われる期末試験の時間割は以下の通り。
Monday | Tuesday | Wednesday | Thursday | Friday |
---|---|---|---|---|
13-Dec | 14-Dec | 15-Dec | 16-Dec | 17-Dec |
Marketing | Data and Decisions |
Securities Markets and Investments |
Managerial Economics | Accounting |
マーケティング:
ケース問題。10ページくらいのケース(企業の現状が要約されたもの)をベースに、市場分析し、マーケティングプランを書くというものです。課題は「冷凍ドッグフード」。ボストン市場への進出へ向けたマーケティングプランの作成。
統計学:
回帰分析が中心。マルチプルリグレッションや、確率統計などの複合問題はかなり難易度が高い。
投資論:
デリバティブと債券の問題が中心。ショートアンサーとマルチプルチョイスで70問程度。
経済学:
市場競争をめぐる理論問題が中心。価格決定の前提条件を求める問題、異なる競争条件下でのそれぞれの最適価格を算出する問題は難易度が高い。
会計学:
複雑な金融商品の会計処理をめぐる問題が中心。上場会社の10Kを用いる。それでは冬休み。インドに学校の旅行(会社訪問)で3週間行ってきます。Happy Holidays!!!