秋になると紅葉を観に京都のお寺へ行きたくなる大阪人の私ですが、さすがにPhiladelphiaでそれを実現するのは難しいので、その代わり?と言っては何ですが、10月半ばの週末に少し遠出をして、カナダのMontrealから150キロほど北西に離れたところにあるロレンシャン高原の一部、Mon Tremblantというスキー・リゾートへ、メープルリーフ狩りへ行って来ました。
日本の"侘び寂び"的な色合いのもみじとは異なり、カナダのメイプルリーフは目にも鮮やかな見事な赤色で、カナダの国旗に用いられていることに納得してしまいました。
今回は(既に年が変わってしまい、随分遅いレポートとなり申し訳ありません)、electiveの授業ばかりとなってクラスごとにそれぞれ自由に作ったチームメイトの紹介や、課外活動についてレポートさせて頂きます。
<各クラスのチームメイト紹介 (その1) >
* Security Analysis: Fall
Semesterで一番大変な授業となったSecurity Analysisでは、2人1チームで、ほぼ毎週、時には1週間に2度もある膨大な課題に取り組みました。チームメイトは、前学期のAdvanced Corporate Financeでも同じチームだったイギリス人のクラスメイトです。Whartonに来る以前は投資銀行と大手のaccounting firmに勤めており、東京で一年間ほど仕事をしていたこともあるイギリスの公認会計士です。
本当に難解かつ膨大な課題であったため、ほぼ毎回、課題提出期限の前日の夜中の3時4時まで2人で苦しむこととなってしまいました(幸運?にも2人が同じアパートに住んでいるため、お互いの部屋を行き来するだけで簡単にミーティングができ、とても便利ではありましたが・・・)。
就職活動真っ盛りの9、10月は、チームメイトが面接等のため、週末にロンドンやマイアミ等に出かけていないことが多かったので大変でしたが、Meetingの度にお互いの就職活動や将来等について語り合えるとても貴重な時間を共に過ごすことができました。おかしかったのは、散らかって荒れ放題の部屋を相手に見せたくないために、"I can visit your room."とお互いに言い合ってばかりいたことでした。
卒業後、彼は、ロンドンに帰ってコンサルティングの仕事に就く予定とのことです。
* Venture Capital:
Venture Capitalの授業では1チーム3人までと決められており、商業銀行に勤めていたフィリピン出身の友人と、投資銀行に勤めていたインドネシア出身の友人と3人でチームを作りました。課題提出期限前の週末の午後に、いずれかの部屋でミーティングをし、共に課題に取り組みました。実際のところは、3人の中で飛びぬ けて優秀な一人がチームをリードしてくれる中、残る二人(私を含む)が課題から何かを学びとるためにまずは悪戦苦闘してモデルを作ったりリサーチをしたりしつつ、リーダー的存在の彼に、ポイントや方向性を教えてもらう・・・というスタイルで進めることが多くありました。
フィリピンからカナダの大学へ行っていた友人と、インドネシアからアメリカの高校・大学へ行っていた友人は、今回日本から初めてアメリカへやって来た私の状況を理解してくれ、色々とアドバイスをくれたり、励ましてくれたりしました。また、お互いの国やこれまでの経験について話し合ったりもでき、有意義な時間を共に過ごすことができました。
卒業後、フィリピン出身の彼女はシンガポールでコンサルティングの仕事、インドネシア出身の彼はインドネシアに戻ってfamily businessに従事する予定とのことです。
* Investment Management:
Investment Managementでは、学期を通じて6つの課題に、コンサルティング経験者でスイス出身のクラスメイトと、このクラスで初めて知り合った大手accounting firm出身のアメリカ人公認会計士との3名で取り組むこととなりました。毎回課題提出期限前の週末の午後に集まっては3時間程度のミーティングをし、一緒に課題を解き進みました。
準備してきていなくともミーティングが始まるとスイスイと理解して進んでいく友人と、多少準備はしてきたけれども気がつくと置いていかれがちな2人(私を含む)というコントラストがおかしなミーティングでした。ほとんどの課題は統計学に関連したものだったため、1年目に学んだことを必死で思い出したり、教科書を引っ張り出してきたりしつつ、3人で楽しくExcelと戯れることとなりました。
就職を初め、休日の過ごし方や将来のための投資等、ミーティングの度に脱線して弾む話題は多岐に渡り、チームで取り組む課題がもっとあればいいのに・・・と課題の少なさを残念に思うほど楽しいチームとなりました。
卒業後、スイス出身の彼はスイスに戻って会社の企画・戦略の仕事に、テキサス出身の彼はNYで投資銀行の仕事に就く予定とのことです。
<Student Chef's Dinner: How to make Sushi>
秋休みが終わって最初の週末に、所属するCulinary Club主催で"Student Chef's Dinner: How to make Sushi"が友人宅にて開かれました。当日は、香港系アメリカ人の友人と私が先生となり、希望するクラブ・メンバー4名(アフリカ出身の1年生1人・香港出身の1年生1人・アメリカ人1年生2人&2年生1人)、クラブのオフィサー2名、合計9名でワイワイと寿司作りを楽しみました。
"巻寿司の作り方を教えます!"などと言いつつも、実はこの日、私は生まれて初めて自分で巻寿司を作りました。まずは共に先生をすることとなった友人と共に、食材の買出しに出かけ、巻き簾・焼き海苔・マグロ・鮭・カニ蒲鉾・ツナ缶 ・アボガド・きゅうり・貝割れ大根・お新香等々を買い込み、4合炊きの小さな電気釜で何度もご飯を炊きながら、それぞれに好みの具を入れて巻寿司に挑戦しました。
思いのほか簡単に、見た目に美しく、かつ、おいしい巻寿司ができることに皆で感動しつつ、1年生から2年生に対して、"もし、もう一度1年目を過ごすことができるとしたら、何をして何をしないか?"、"1年目のクラスやラーニング・チームの雰囲気はどのようであったか?"、"インターンの経験は、卒業後の進路の決定にどのように活きているか?"等々たくさんの質問がされる中、我々2年生は、少しでも良いアドバイスになるように・・・と回答に頭をひねることとなりました。