実はアメリカを離れていて非常に残念ながら出席することはできなかったのですが、5月14日にFuquaの卒業式が行われました。大変お世話になった2年生の方々、ご卒業おめでとうございました。派遣元の企業へ戻られる方、新たなフィールドで挑戦される方と様々ですが、日本でのFuquaアラムナイネットワークを盛り立ててくださるはずです。
さて、今月は12月号でいつか書きますと宣言していたコンサルティングプロジェクトについてご紹介させていただきます。
Term2からTerm4までの3Termを費やすコースなのですが、Term4の時点でプロジェクト全体の2/3が終わっている訳では決してありません(笑)。Term2ではクライアントとミーティングしてどういう課題を解決するかのヒアリングとメンバーが各自どういう作業をしていくかの決め、Term3ではアメリカ人のサマーインターン就職活動が本格化する中でそんなに進捗せず。となるとTerm4に入った時点で全体の20%くらい終わっているという状態だったでしょうか。これは私のチームに限ったことではなく、聞く限りどこのチームも似たり寄ったりという印象を受けました。
私はここの認識が甘かった・・・。通常1Termで3科目取るのですがそれ以上の科目を取る事をoverloadと言うんですけど、このコンサルプロジェクト以外にも3科目履修してしまったのでoverload状態。しかもこのプロジェクトに加え、別 のマーケティングインテリジェンスも通常異常のワークロードでもう大変でした。何度か本気で今辞められたら少しは楽になるだろうなぁと思ったこともあったくらいです。実際にメンバーが何人も抜けてしまって壊滅寸前に陥り、教授がどこからかメンバーをスカウトして来て立ち直ったというチームもありました。すごく大変そうでしたが。
私のチームは全部で5人。最初はもう1人いたのですが、第1回のクライアントミーティングの後に、教授と相談して、自分のやりたいことと少し違うとのことでチームを去っていきました。簡単にメンバー紹介を。
ロバート: 最初はセキュリティ関連のコンサルタント、そしてシステム関係の会社設立、その後、政治コンサルタントというよくわからないキャリアの持ち主。チームで一番若いんだけれど、このチームのリーダー。しかも鬼リーダー。
リード: アクセンチュア、そしてデロイトでシステムコンサルタント。結構重いパートを担当していたのに泣き言を言わずにやり遂げたエライ奴。
フィー: 日本ではあまりメジャーではないけれど、GMATなんかを教えているカプランでオペレーションマネージャー。日本で3年程、英語教師の経験もあり。
ジェイミー: デロイトでシステムコンサルタント。会う度に奈良の大仏を思い出させてくれるようなありがたいお顔の持ち主。
クライアントのことを少しおさらいしますと、他社が開発したゲームのライセンスを取得して自社のゲームとして販売、またはゲームの開発会社から委託されて販売する(この場合は売上に応じた手数料収入を受け取る)という形態を取っています。これまではその販売相手が企業だったのが、リスクを取って一般 消費者をターゲットに販売するというビジネスに乗り出そうとしているところでした。そして目標は大きく、Electronic Artsなどに肩を並べるくらいに全米でTop3に入るゲームpublisherになること!です。
そのために、ライセンスを取得してゲームを販売する際にそのゲームがどれくらい売れそうかといった売上予測をどのように行っていけばよいか?という課題解決の提案を我々のチームで行うというものです。現在はevaluatorと呼ばれるゲームの評価を専門に行うアルバイト社員が自分の経験と感で評価して、そのデータを基にマネジメントメンバーの評価を加えて判断を下すというプロセスで評価を行っていました。
最終的には、自分達の提案を以下のクライテリアを満たしつつレポートの形に仕上げます。そして最後はクライアントをFuquaに招いてプレゼンを行い、そのプレゼン、レポート、クライアントからのフィードバック、そしてチームメンバーからの評価によって成績が付くことになります。
1. EXECUTIVE SUMMARY
2. INTRODUCTION
3. BACKGROUND OF THE COMPANY
- EMPLOYEES
- OPERATONS
4. INDUSTRY ANALYSIS
- BASES OF COMPETITION
- INDUSTRY OUTLOOK
5. COMPETITIVE ANALYSIS
6. FINANCIAL ASSESSMENT
7. SWOT ANALYSIS
- STRENGTHS
- WEAKNESSES
- OPPORTUNITIES
- THREATS
8. PORTERユS FIVE FORCES
9. RECOMMENDATIONS
10. IMPLEMENTATION
実際にどのようにプロジェクトを進めていったかは来月のレポートで報告させていただきます。