三谷宏治の学びの源泉

[第105回]ネットで買うモノ。靴にPCにスピーカー

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  #なぜ靴を通販で買うのか

 私は最近、靴をよくネットで買います。使っているサイトは主に「javari(ジャヴァリ)」。Amazonの提携サイトなので、Amazonのアカウントを持っていれば、新規の登録は必要ありません。
 とはいえ、靴は何よりも履き心地がダイジです。どんなに素晴らしいデザインで、かつ、それが安かったとしても、履き心地が悪いものは決して買う気にはなりません。だから今までは、必ず店頭で試着をしてから買っていました。
 それでも、気に入ったデザイン・良い履き心地・手頃な値段、の三拍子が揃った靴に出合うことは、ほとんどありません。だから、そういった靴を見つけたときには、即、もう1足。靴は定番が少なく、売り切れゴメンの商品だからです。

 javariの魅力はなんといっても、その品揃えにあります。なんと、レディースシューズが約4万アイテム(サイズは除く)、メンズシューズが約2万5000アイテム(*1)! 今回狙っていたのはメンズのブーツ。愛用品がへたってきたこともあり、何かないかと探していました。
 Javariのメンズブーツ約3000アイテムの中からじっくりと品定めです。
 こんなことが出来るのは、通販サイトしかありません。特に男性にとってはそうです。女性と違って購買頻度が高くない男性向けに、ファッショナブルな靴を大量に展示してくれるリアル店舗など、この世にはないのです。通販サイトだけが、「ファッショナブルな靴を選ぶ」という楽しみを、男性に与えてくれるのです。(ちょっと大げさ?(笑))

(*1)LOCONDO.jpだと、レディースシューズ約1万5000アイテム、メンズシューズ約6000アイテム。

 #javariの圧倒的品揃えの力

 履き心地の話はどうなったかって?
 javariでは「返品自由」という仕組みをとっています。理由にかかわらず、きれいに試着しただけのものなら、無料で返品が可能です。だから、取り敢えず注文して、家で試着し、履き心地がよければ買えばいいのです。
 もちろんその返送料は価格に含まれているわけですし、やたら返品しまくるヒト(*2)の分も自分が負担しているのは、あんまり気分のいいものではありません。
 それでもなお、品揃えが多いがゆえに、この履き心地の問題すらが、ネット通販にプラスに働きます。
 「デザイン・履き心地・値段」の三拍子が揃った靴に出合うことは滅多にない、と書きました。でもそれに出合ってしまったら?
 これまでは、予備で同じものをもう1足買っていました。今は、色違いや素材違いを2〜3足買ってしまいます。ネットの上では、そのメーカーが出している、すべてのバリエーションを見ることが出来るのです!一方、リアル店舗で扱いうるのは、メジャーになり得るものだけです。つまり色なら黒と茶色。なんとツマラナイ...。
 結果として今回は、ヌバック調でブルーのショートブーツをまず1足買い(これは在庫が残り1足だった!)ました。

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 そしてその履き心地が気に入ったので、その日のうちにもう1足、色違いを購入。今度はワインレッドです。

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 もちろん、これまで愛用していたブーツを2足、処分することにして、全体の数は増やしません。

(*2)よくあるのはサイズ別に3足発注して、気に入った1足だけ残して2足(もしくは全部)を返品するというもの。

 #3年ぶりのデスクトップPC買い替え

 私はここ20年、店頭でPCを買ったことがありません。ずっと通販(*3)です。仕事用と個人用、家庭用も含めれば、延べ15台以上でしょうか。
 Apple、DELL、HP、富士通といった大手あり、EPSONのような中堅あり、Frontier、JUNONといったBTOビルダーあり。ほぼ毎回、新しいメーカーにチャレンジです(笑)
 もともとPCは通販で買いやすい商品です。商品の価値はスペック(CPU性能や記憶容量など)で明確に表され、品質はWindowsとIntelが保証してくれます。HDDなどの基本パーツも信頼性高く、どのPCを買ってもそれほどのハズレはありません。
 私は種々のカスタマイズを楽しみながら、そのときどきのハイスペックマシンをつくり上げていました。さして高負荷な使い方をするわけでもないので、ただの趣味です。
 でもこの趣味、お金というより私の時間を大きくとるものと、なりました。それは、高いはずの信頼性が、それほどではなかったからです。統計的に有意かどうかはともかくとして、2割ほどは最初からハード面での不安定性を抱え、6割ほどは2年もしないうちに、ソフト的な不安定性を示していました。
 異音がする、熱くなる、止まる。遅くなる、固まる、落ちる(ブルースクリーン!)、起動できない。大抵の「不具合」は経験させてもらいました。その度に、ネットで対策を調べ、どうしてもダメならメーカーのコールセンターに電話し、でもあっさり「再インストールしてください」と言われ、「そんな答えなら最初からわかってる」と心の中で毒づく日々でした。

(*3)例外は数年前に買ったMacBook Air。アップルストアのオペレーションを体験したくて、渋谷アップルストアで購入。

 #PC不具合との戦いからわかったこと

 PC不具合への対応に費やした、延べ何百(何十ではない)時間の結果、わかったことは
 ・メーカーのサポートHPはまったく役に立たない。特にHP内の検索機能で正解にたどり着くことは決してない。Google検索の方が100倍マシ
 ・メーカーのコールセンターも役に立たない。自社提供のハード・ソフトの責任範囲を決して超えないから。そんな出荷状態のママのPC、どこにある?
 ・でもネット上には似たことで困っている先人が必ずおり、そのヒトたちの叡智を借りることでなんとかなる、ときがある。ダメなときも多いが
 そして実は、自分がそういった不具合やトラブル対応がスキであることも...。きっとコンピュータの仕組みに入り込んでいくこと自体が、楽しいのでしょう。でもその楽しみと不具合の苛立ちがいつか拮抗し、「買い替える!」となるわけです。クリーンインストールし直すだけで解決するかもしれないんですけどね。

 #なぜPCを通販で買うのか?

 そしてそれに懲りず、なぜまた通販で買うかといえば、それは手軽にカスタマイズ出来るからです。性能に対してちょっとした拘りがあり、ヒトとちょっと違うものが欲しい...。そんなユーザーにとって量販店で市販されているものは、最初から選択肢になりません。テーラーメードの服が、ほとんど同じ値段で手に入るのに、どうしてつるしの既成服を買うでしょう。

 一番最近のデスクトップPC購入は先月のこと。はじめてFaithのPCを買いました。ずばり、筐体がちょっと小型で、Intelの400 GB SSDが選べたからです。最速との呼び声高いIntel SSDに、すべてのワーキングデータを載せたらどれくらい気持ちがいいのだろう...。その誘惑に勝てませんでした。

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 それまで使っていたHPの最速マシン(128 GB SSD付き)を弟に譲り、私はFaithのSeed Micro i7に乗り換えました。目論見はあたり、とても気持ちよく、この原稿を書いています(*4)

(*4)でも実は、スリープ状態で「予期せぬシャットダウン」を起こしているという...。

 #大型スピーカーも通販で!

 今回最後の通販でのお買い物はスピーカーです。1台の重さが40kgある、大型ブックシェルフ型スピーカーの買い替えを考えました。幅40cm、高さ70cmの大物です。このサイズのもの、最近では国産品をとんと見かけなくなりました。それは単純に、買う人がいないからなのですが、海外製となると1本50万円、左右セットで100万円とかいう途轍もない値段になるので、とても手が出ません。しかし1988年製のDIATONE DS-2000HRをいつまでも使っているわけにもいきません。いくらDIATONEの名器、当時のフラッグシップと言えど、もう25年選手です。
 なのでほぼ同型のONKYO D-77MRXに買い換えることにしました。

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 もちろんこの選択に至るまでには、価格コムを筆頭とした、ネットでのクチコミ情報に大変お世話になりました。時間も、3ヶ月間は掛けたでしょうか。
 そして結局、現物の試聴には行かずONKYO DIRECTという直販サイトで買いました。試着もせず、20万円のスーツを買うようなものです。なぜそんな無謀なことをするのでしょう? 理由(言い訳)はいろいろあるのですが、
 ・耳にそんな自信がない。このレベルだと自分の耳よりネット上の「賢者」たちの声の方が確か
 ・高級オーディオショップに試聴に行っても、自宅と環境が違いすぎて参考にならない
 ・現行のスピーカーと聴き比べたいが、家から持ち込まない限りムリ
 という感じでしょうか。そもそも今回は大きさ(大型が欲しい)や予算上、選択肢がほとんどなく、買うかどうかの見極めはひとえに「現行のスピーカーDS-2000HR に匹敵する音が出るか」に依っていました。そしてそれが、試聴してもよくわからないとなれば、ネット賢者たちの声に頼るしかなく、そうであればそのまま通販で買ってしまえばいい、ということです。

 #靴、PC、スピーカー。通販購入の結果は!?

 先日、D-77MRXが到着し、DS-2000HRとの入れ替えが行われました。最初で最後の聴き比べの瞬間です。結論としては「差はあった」なのですが「許容範囲内」とも感じました。もともと値段が倍違う(D-77MRXはDS-2000HRの半額)ものを直接比べることがおかしいのですが、そういう意味では、D-77MRXはよく鳴っていますし、これから慣らし運転(エージング)が進んだ後の音が、とても楽しみです。

 私が靴やPC、スピーカーを通販で購入する理由は、
 ・靴:メンズの圧倒的品揃え。返品自由で試着できるのと同じ
 ・PC:カスタマイズ可能でパーツが幅広く選べ、値段も安い。スペックが明確で試す必要はない
 ・スピーカー:試聴に実は意味がない。性能評価はネット「賢者」の声が正確
 といったところでしょうか。これまでのところ、大きな失敗はなく、やってきています。と、言いたいところですが、考えてみたらこれは、多くの失敗の末にたどり着いた場所でもありました(爆)
 ・靴の失敗:返品不可のサイトで買ったら、サイズが合わなかった...。そのままお蔵入り。だから、返品可能なところが絶対。
 ・PCの失敗1:マンションメーカー(*5)のPCを買ったら、問い合わせへの対応が非常に遅かった。だから必ず、問い合わせへの返答スピードをチェックしてから買う。
 ・PCの失敗2:大手メーカーだと安心かと思いきや、品質や不具合対応に関しては大差なかった。だから、メーカーの大小には拘らない。

 みなさんは、何を通販で買いますか? 何は買いませんか? そこからあなたの拘りが見えてきます。でも、もしかしたら、それは「圧倒的品揃え」や「ネット賢者の声」で覆しうるものかも、しれません。いろいろ、試してみましょう。その(痛みを伴う)試行錯誤こそが、あなたの選択肢を拡げます!

(*5)マンションの一室で製造販売している会社のこと。アパレルでは多い。

読者のみなさんへ
「通販で買うもの」「買わないもの」の自己分析を募集します。HPのお問い合わせまで、お寄せください。

プロフィール

三谷 宏治 氏

K.I.T.虎ノ門大学院 教授
http://www.mitani3.com

1964年生まれ、三女の父。 87年、東京大学理学部物理学科卒、92年、INSEAD MBA修了。87年から96年までBCG、96年から06年までアクセンチュア戦略グループ。03年から06年は同 統括エグゼクティブ・パートナー を務める。 06年8月からは教育(特に小学生から大学生)の道へ。 近著に「ペンギン、カフェをつくる」「お手伝い至上主義でいこう!」「ルークの冒険 ~カタチのフシギ」「コンサルタントの整理術」「ハカる考動学」「発想の視点力」「正しく決める力」「観想力 - 空気はなぜ透明か」など。早稲田大学ビジネススクールおよびグロービス経営大学院 客員教授。永平寺ふるさと大使。

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