コンサルティング業界研究

画像:コンサルタントのタイトル(役職)とワークスタイル

コンサルタントのタイトル(役職)とワークスタイル

コンサルタントのタイトル(役職)とワークスタイル

コンサルティングファームでのタイトルは、主に以下の4つに分けられ、ファームによってそれぞれ呼び名が異なります。

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◆パートナー、プリンシパル(ヴァイスプレジデント、ディレクター)

・共同経営者として経営的な意思決定に関与
・プロジェクト運営に関する最終的責任者
・知財開発、人材の採用・教育・評価等、内部管理における主導的役割
・顧客開拓、オフィスマネジメント業務が追加

◆マネジャー、プロジェクトマネジャー(シニアマネジャー、プロジェクトリーダー)

・プロジェクトマネジメントの責任者
・顧客開拓、リレーションマネジメントに貢献
・知財開発、人材の採用・教育等、内部管理における活動も期待される

◆アソシエイト、コンサルタント(シニアアナリスト、シニアアソシエイト)

・マネージャーの指揮下で、プロジェクトを遂行
・自らの判断に基づき、必要な情報収集・分析・提言を行う
・MBA採用者とアナリストからの内部昇格者で構成される

◆アナリスト、ジュニアコンサルタント(スタッフ)

・マネージャー・アソシエイトの指導の下で、情報収集・分析・提言を行う
・一般に、新卒採用者で構成される

具体的な業務の流れ

基本的にはパートナークラスのコンサルタントが営業活動を行います。営業活動は様々で、一度お仕事をさせて頂いたクライアントが別のクライアントを紹介してくれることもあれば、企業に関するニュースや情報をもとに簡単な提案書を作り、アポイントを取って説明に伺うこともあります。その後、クライアントから正式にコンサルティングを依頼されたら「プロジェクト」として業務がスタートします。

プロジェクトの形態は大きく分けて2つあります。
1つ目は、自分のいるコンサルティングファームを本拠地としながらプロジェクトを進め、ミーティングや報告会時など必要に応じてクライアント先を訪問するという形。

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2つ目は、クライアントのオフィス内にプロジェクト用のスペースを作ってもらい、プロジェクト終了までそこに常駐するという形。基本的に、戦略系のコンサルティングファームでは、1つのプロジェクトが1-3カ月くらいとなるものが多いため、あまり常駐型のプロジェクトは多くないようですが、場合によってはクライアント先で仕事をするほうが効率の良いこともあるので、一概には言えません。ITや業務系などシステムが絡むプロジェクトに関しては、どうしてもクライアント先での作業が発生するため、常駐型プロジェクトが多い傾向にあると言えます。

プロジェクトメンバーは、プロジェクト期間や内容により人数なども異なります。
一般的にはトップにパートナーが1人いて、その下にプロジェクトマネジャー、アソシエイト、アナリストが各1人ずつ(アソシエイト、アナリストは複数になる場合もある)というように4-6名で1つのプロジェクトを担当することになります。プロジェクト内でのそれぞれの役割分担は、先に説明した通りです。

パートナー以外は基本的に1人1プロジェクトですが、受注件数およびコンサルタントの稼働状況によっては1人で2つのプロジェクトを掛け持ちすることもあります。

また、システム導入など規模の大きなどのプロジェクトの場合や、短期間で作業工数が多い場合は、どうしても多くの人員が必要となるので、総勢数十名から数百名の規模になることがあります。

コンサルティングファームでは、一般的にプロジェクトに入ることを「アサインされる」と言いますが、誰をどのプロジェクトにアサインするかは、パートナーが決定します。プロジェクトを受注したパートナーが決める場合もあれば、社内でプロジェクトアサイン担当のパートナーがいて、そのパートナーが決める場合もあるのでアサイン方法は各ファームによって異なります。

また、プロジェクトのアサインはそれまでの業務経験に基づいて判断、決定されることが多く、若手のうちは前述した通りいろいろなプロジェクトにおいて、多くのスキルを磨くことになります。自分が関わりたいプロジェクトの希望などについては、プロジェクト評価時や、年度末評価時に申請したりします。評価については後程改めて説明します。

コンサルタントのワークスタイル

タイトルによってワークスタイルは異なりますが、ここではコンサルタント未経験者が中途採用でアナリスト、アソシエイトポジションに就いた場合のワークスタイルについて説明します。

◆ビジネスアナリスト(アソシエイト、ジュニアコンサルタント)

アナリストの仕事は主に、情報収集と分析、そして資料作成になります。ITや業務系ファームの場合には、プログラミング作業なども含まれます。社内外ミーティングの議事録作成はもちろんのこと、先輩コンサルタントに同行してクライアントインタビューをしたり、社内やインターネット上の資料だけではデータが足りない場合、図書館などに足を運んで調査することもあります。

こうしてアナリストが収集した情報や作成した資料に基づき、コンサルタントとマネジャーが仮説構築、検証を進めていき、クライアントへの報告に繋がります。

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アナリストの仕事は地味で大変な作業が多いようにも見えますが、プロジェクトの土台となるので非常に重要な役割であり、またコンサルタントとしての基礎が作り上げられるので、自身にとっても大変良い経験となります。

昇進できる経験年数は明確に決まっているわけではありませんが、一般的には2~3年程度で昇進することが多いようです。もちろん、個人差があるので実力があればもっと早く昇進することもできます。

アナリストは作業量や学ぶべきことが多く、正直なところ自由になる時間があまりありません。だからこそ、効率良く仕事を進める力が自然と身に着くといえます。いくら早く昇進したいからといって毎日仕事漬けというだけでは、脳も身体も疲弊してしまい却って成長できません。集中力を上手に使って、プライベートとうまくバランスを取ることも必要です。作業量的になかなか難しい場合もありますが、そのような中でもきちんと自己管理することがコンサルタントとして問われる能力の1つでもあります。

◆アソシエイト(コンサルタント、シニアアナリスト)

アソシエイトの仕事はプロジェクト実行において、ほぼ大半の作業を占めるため、ある程度の裁量が与えられます。アナリストの挙げた情報や資料をもとに、仮説を構築し検証するわけですが、マネジャーから指示を受けた内容をどのように作業するかは全てアソシエイトが自分で考え、実行します。もちろん、進め方においてマネジャーの承認は必要ですが、収集する資料の内容を決めたり、インタビュー対象者を選定するのはアソシエイトの仕事となるので非常に大きな責任があります。またアナリストへの指示もあるので、自分自身のスケジュールも含めたマネジメント能力が必要になります。

マネジャーに昇進できる経験年数についてはこちらも明確には決まっていませんが、一般的には3~4年でアサインされたプロジェクトにおいて、プロジェクト遂行能力、クライアントとの折衝能力、アナリストのマネジメント能力などの評価が各ファームで定める基準をクリアすれば昇進することができます。

アソシエイトもアナリストに負けず非常に忙しいですが、前述した通り大半の作業を担当するため、ある意味スケジューリングしやすい立場にいるとも言えます。プロジェクト期間が1ヶ月しかないなどの短い場合は別として、通常のプロジェクトであればクライアントへの報告会前を除き、プライベートの時間もきちんと確保できるワークスタイルが保てると思います。とはいえ、最初に組んだスケジュールがそのまま遂行できるとは限りません。情報収集した結果、予想外のことが発覚したために仮説を立て直したり、システムトラブルに見舞われた場合、スケジュールは大幅に崩れ、その分作業が遅れてしまいます。

そういった時にはきちんと問題点を把握・整理し、改めてスケジュールを組み直す冷静さや判断力の早さも必要となるので、どういったワークスタイルになるかは、自分自身の能力によっても変わります。

なお、アナリストもアソシエイトも、まとまった休暇はプロジェクトが終了し、次のプロジェクトにアサインされるまでの合間に取得することが多いようです。取得できる日数は個人やその時の受注状況にもよりますが、1週間近く取れる場合は海外旅行に出かけるなどしてリフレッシュをする、という話をよく伺います。

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