CxOの歴史・新潮流
歴史的経緯
国内でも使われる機会が増えているCxOですが、CxOという名称が使われだしたのは1980年代のアメリカ。欧米日本では1997年に取締役会の機動性を上げるために執行役員制度を導入したソニーがその先駆けです。現在、ソニー以外でCxOを役職の呼称として採用している企業は、日産自動車、日本板硝子、武田薬品工業、日本マクドナルドなど、外国籍のトップを戴く企業のほか、セブン&アイ・ホールディングス、日本電産のように、企業統治に欧米流の考え方を取り入れている企業に多く見受けられます。
CEOやCOO以外にも、世界にはさまざまな呼称のCxOが存在しています。しかもその種類は、いまも増え続けています。
続々と登場するCxO
- CBO(Chief Branding Officer/最高ブランディング責任者)
- CCO(Chief Communication Officer/最高コミュニケーション責任者)
- CISO(Chief Information Security Officer/最高情報セキュリティ責任者)
- CKO(Chief Knowledge Officer/最高知識責任者)
- CCO(Chief Compliance Officer/最高順法責任者)
- CSO(Chief Strategic Officer/最高戦略責任者)
- CPO(Chief Privacy Officer/最高プライバシー管理責任者) ほか多数
特定の企業にしかいないCxOも存在します。たとえば玩具製造のバンダイにはCGO(Chief Gundam Officer/最高"ガンダム"責任者)やCTO(Chief Tamagochi Officer/最高"たまごっち"責任者)というユニークなCxOが活躍していることが、メディアに採り上げられ、話題になったこともありました。
ユニークなCxO
また『enchantMOON』の開発で知られるユビキタスエンターテインメントにはCPO(Chief Philosophy Officer/最高"哲学"責任者)やCXO(Chief eXperience Officer/最高"体験"責任者)など、企業の特色を体現するようなCxOが在籍している企業も少なくありません。会社法や商法に規定がない呼称であることもあるので、今後もユニークなCxOが登場してくるのではないでしょうか。