【転職前】診断薬企業(営業責任者)
【現在】ヘルスケアベンチャー(幹部)
キャリアを重ね、新たな挑戦へ
医療業界でのキャリアと転職のきっかけ
まずは、ご自身のキャリアについて簡単にご紹介いただけますか?
はい。社会人としてのキャリアは、医療機器、いわゆるメディカルデバイスの開発から始まりました。その後、バイオベンチャーやスタートアップを経験し、診断機器の分野に移り、画像診断のマーケティング業務を担当しました。その後、体外診断薬(IVD)の業界に進み、外資系企業の診断事業部の立ち上げや、日本法人の設立にも関わりました。直近では、国内診断薬企業の営業責任者を務めた後ご縁があり、大学発のバイオベンチャー企業にジョインすることとなりました。
転職を考え始めたきっかけは何だったのでしょうか?
前職では、内資系企業の営業責任者として活動していましたが、市場のトレンドや新技術の導入に対して、会社としての意思決定が難しい場面が多くありました。もっとダイナミックに新規事業を展開し、チャレンジしたいという思いが強まり、転職の機会を模索するようになりました。
日系企業と外資系企業の違い
日系企業と外資系企業の違いについて、どのように感じていますか?
明らかに違いがあります。外資系企業では、基本的に本社の意向が最優先であり、日本やアジアパシフィックからの提案が採用されることは限られています。その代わり、意思決定のスピードが非常に速く、市場のニーズや課題解決のためのジャッジも迅速に行われます。
一方で、内資系企業は市場へのアンテナの張り方や情報収集のスピードが課題となることが多いですね。特に英語を使ったコミュニケーションが日常的でない企業では、海外の最新情報をキャッチアップするのが難しいと感じます。
転職活動で重視したポイント
転職において、最も重視したポイントは何でしたか?
営業責任者として、セールス&マーケティングだけでなく、会社経営にも深く関わっていた経験から、自分の力をより広いフィールドで試したいという思いがありました。転職の際には、「自分に課せられる役割と責任の大きさ」「チャレンジングな環境であるかどうか」を最も重視しました。
新しいポジションでは経営者としての役割が求められましたが、その点についてはどうお考えでしたか?
経営者というポジション自体にはこだわっていませんでしたが、これまで営業・マーケティングに加え、商品開発、品質管理、薬事対応など、ヘルスケア業界における幅広い経験を積んできました。その経験を活かし、企業の成長に貢献できる環境を求めていました。
ある意味、ご自身のキャリアの集大成となるようなポジションを目指していたということでしょうか?
おっしゃる通りです。
転職活動における不安とエージェントとの関わり
転職活動を進める上で、不安に感じることはありましたか?
特に「年齢」に関する不安はありました。50代後半という年齢は、どの業界でも役職定年が視野に入る時期です。今後の雇用形態やキャリアプランについて、多くの方が悩むポイントではないでしょうか。私自身も、定年後の仕事や後進育成を視野に入れながら、長期的に活躍できる場を探していました。
転職エージェントの活用については、どのように考えていますか?
複数のエージェントに登録し、案件があれば紹介してもらう形を取っていました。ただ、受け身の姿勢では良い案件には巡り合えないので、自ら積極的に動くことが重要です。また、エージェントとの関係も、人と人とのつながりです。信頼できる担当者と継続的な関係を築くことが大切だと感じています。
特に印象に残っているエージェントとの関わりはありますか?
第一印象は非常に重要です。最初の出会いだけでなく、継続的にやり取りをする中で、仕事への姿勢や人間性を知ることができます。特に、エージェントの方が「この人と話していると面白いな」と思わせてくれるかどうかがポイントでした。
それは、弊社が掲げる「伴走」というキーワードとも通じる部分があるかもしれませんね。
「伴走」という言葉は良いですね。転職活動は一人で進めるのが難しい部分も多いので、エージェントのサポートがあると心強いです。
今回の転職を通じて、これまでのキャリアの経験を活かしつつ、新たなチャレンジに挑む環境を得ることができました。転職活動を成功させるには、「自分の目指すキャリアを明確にすること」「エージェントと積極的に関わること」が大切だと感じました。
これからも、新しい環境での挑戦を楽しみながら、企業の成長に貢献していきたいと思います。