外資ファンドの勝ち組
6月23日土曜の日経朝刊に住友商事とベインキャピタルがジュピターショップチャンネルの50%の株式を1000億程度で売買契約に合意と発表された。22日のベインキャピタルのホームページにも発表されておりこれで日本での投資実行は7件目となる。2000年以降、外資の大手ファンドが数多く参入したがベインキャピタルは日本において数少ない成功者である。
何故勝てるのか。
いくつかの重要な要素があると思うが、1つは人材である。
本社から来た極めて優秀で日本の市場を理解できる人材がいたこと(奇跡的)。旧リップルウッド等で数多くの案件を経験したディールガイ達とファンド業界は経験していないがこれもまた極めて優秀な未経験者達のチームのバランスがあった。ベインはトップクラスの人材のプールからさらにトップのみを採用するという考え方で、採用に一切の妥協はない。
2つ目はグローバルの知見・経験を生かし米国と一体化してディールに取り組む姿勢がある。日本は日本、ボストンはボストンという風にバラバラではなくコールセンターや外食など豊富な知見があればグローバルチームでディールを取りに行くことを行う。
3つ目は買収後の企業価値を向上させるケイパビリティを有していること。
投資銀行の方々も大いに活躍しているがコンサルティングや事業会社の出身者も多く、また、投資先企業の価値向上を専門的に担うポートフォリオチームに素晴らしいプロ経営者達がいる。このチームを持つことは大きな投資であろうが他社との差別化の重要なポイントになっている。
他にも多くあるだろうが日頃彼らと接していて強く感じることが上記である。
米国ベインキャピタル本社を訪問した数少ない日本人
弊社とベインキャピタルは2005年の夏に上記日本市場を理解できる奇跡的な米国人が我々のオフィスを訪問してくれた時からのお付き合いである。当時彼らは東京にオフィスがなかったので弊社やマンダリン、フォーシーズンズ等で打ち合わせ及び候補者インタビューを行っていた。
その後、さらにお手伝いが本格化して私が米国のHBSのキャンパスビジットを行った際にベインキャピタルのボストン本社にもお邪魔することができた。今考えると素晴らしい体験だ。たぶん私はベインキャピタル本社を訪問した数少ない日本人だろうし、投資家や候補者以外のリクルーターでは私だけかもしれない。
今後もこのリレーションをベースに彼らのリクルーティングを積極的にお手伝いしていきます。
ご興味のある方は是非お問い合わせください。