先日、カーライルの日本代表である山田さまにお会いしました。
代表からは日本に於けるバイアウト市場の今までとこれからについて、また、カーライルが果たしてきた役割、そして他のファンドとの違いや特長など1時間たっぷりお話をお聞きすることができました。
我々も長くお付き合いいただいておりますが、カーライルは日本に於ける外資系ファンドの草分けであり最も成功したファンドの1社です。
また、極めて優秀な人材が集うファンドで過去卒業された方々もそれぞれ素晴らしいキャリアを歩んでおられます。
元代表で現在シニアアドバイザーの安達氏もベネッセのトップとして再生に取り組んでいらっしゃいます。
今後、カーライルを始めとするファンドの役割はより大きくなっていくでしょう。
東芝の例を見ていますと、もっと早いタイミングでファンドの力を梃子にして良い意味での選択と集中を行っていれば虎の子を次々に手放すことはなかったのではないでしょうか。
逆に日立製作所を見ているとその素晴らしさに感動すら覚えます。
日立のようにこれからの日本企業には好不況に関係なく、投資すべき領域とそうでない領域をしっかり区別し、戦略的な視点を持って企業価値向上に取り組んで行かなければいけません。
そうでないと、最終的に社員やその家族、下請け企業などを不幸にしてしまいます。
日本経済とファンドの関係はより強固なものになっていくでしょう。
キャリアインキュベーション株式会社
代表取締役社長 荒井裕之